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少女の小さな願い事  作者: Marimo
プロローグ
1/25

少女の歌


*****と呼ばれた少女には

叶えたい願いがあった。


*****と呼ばれるずっと前

野良猫一匹 大事な家族


ある日 猫がけがをした。

村の誰かがいじめたらしい



少女は恨む

同じ目に遭えと

少女は恨む

石を投げられ血を吐けと

少女は恨む

足を怪我して引きずれと


少女は泣いた

恨んでも猫の痛みはなくならない

涙がこぼれて見上げた猫と目があった。



平和な村は色をかえ、

街のだれかは石を投げ

*****だと罵った。



その先の、

少女の願いはどうなった。


その後の、

少女の今はどうなった。



*****と罵る声はもう聞こえない。


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