表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/22

雨のち晴れ


嫌い

醜い

嫌だ

煩い

終いにゃ無言


否定的な言葉を貰うたび

心が軋むようで

それでも なんとか

ぎこちない笑顔を浮かべられているようです


読書している時に伏せる瞳が好きだなんて

夜空を見上げる時に揺れる横髪が素敵だなんて

言っていたあなたが

いつの間にやら 口を開くたび喧嘩腰


ふらりふらり 飛び回っていたわたしが

一緒になりたいと思ったのは

きっとあなたが最初で最後


涙目で怒るあなたも

本気で怒っているあなたも

全部好き



ねえ お馬鹿さん?

そんな意地悪な口は どうやって塞いであげましょうか


そんなにわたしを苛めると

ほかの誰かを好きになっちゃうかもよと

冗談めかして言ってみれば

途端に泣きそうな顔をするものだから


やっぱりそんな事は自分にはできない なんて

再確認したりするのだけど

あなたはわたしを分からないでしょう?



どんなに意地悪言ったって

どんなに突き放したって

どうせホントは好きみたいですから

ならばこれくらい許してあげたっていいかもしれません


そう思いなおして

また悪態をつき始めたコドモなあなたの口に

ちょんと指で待ったをかける

こちらに向けて ぺろりとなめて

真っ赤になったあなたの顔を楽しみながら


ああ

やっぱり好き


そうあなたに言わせるまで

さあさあ どれまで待ってあげましょうか




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ