雨のち晴れ
嫌い
醜い
嫌だ
煩い
終いにゃ無言
否定的な言葉を貰うたび
心が軋むようで
それでも なんとか
ぎこちない笑顔を浮かべられているようです
読書している時に伏せる瞳が好きだなんて
夜空を見上げる時に揺れる横髪が素敵だなんて
言っていたあなたが
いつの間にやら 口を開くたび喧嘩腰
ふらりふらり 飛び回っていたわたしが
一緒になりたいと思ったのは
きっとあなたが最初で最後
涙目で怒るあなたも
本気で怒っているあなたも
全部好き
ねえ お馬鹿さん?
そんな意地悪な口は どうやって塞いであげましょうか
そんなにわたしを苛めると
ほかの誰かを好きになっちゃうかもよと
冗談めかして言ってみれば
途端に泣きそうな顔をするものだから
やっぱりそんな事は自分にはできない なんて
再確認したりするのだけど
あなたはわたしを分からないでしょう?
どんなに意地悪言ったって
どんなに突き放したって
どうせホントは好きみたいですから
ならばこれくらい許してあげたっていいかもしれません
そう思いなおして
また悪態をつき始めたコドモなあなたの口に
ちょんと指で待ったをかける
こちらに向けて ぺろりとなめて
真っ赤になったあなたの顔を楽しみながら
ああ
やっぱり好き
そうあなたに言わせるまで
さあさあ どれまで待ってあげましょうか