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泣かないで
ほろ ほろ ほろ と
頬を伝って落ちていく
雨と見紛うその雫
嬉しい時も悲しい時も
彼らの顔を彩る
無理やり笑顔にしたその顔に
ゆっくりゆっくり伝っていくのも気づかないほどの
悲しみに打ちのめされた姿が
どうにも愛しくてどうにも寂しくて
苦くて甘い雫をぺろりと舐めた
そうしたらあなたはようやく焦点を合わせ
苦笑して けれど
また新たな雫を流しながら
抱きしめてくれた
君がいてよかったよと
君でなければ横に居させないよと
いつまでそういってくれるのか分からないけれど
とりあえずその言葉に安堵しながら
今日も犬の私は貴方の足元に侍ります