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すれ違っていく二人

 出会ってから2年が経った。今週の月曜日は二人の記念日だった。

いつもは寄り道なんかしないで帰るけど、その日だけは特別だった。

去年から、記念日にはすこしデートして、その週の日曜日には一日中ずっと一緒に

いる。今日は1週間経って日曜日です。

 待ち合わせの時間の10分前についた私。いつも翔太は早いから今日こそは

わたしが先に行って待っててやろうと思って。だけど翔太は30分経っても、1時間経っても来なかった。

なにかあったのかな?そう思って翔太に連絡してもでてくれない。不安が私のなかでよぎった。

でも、これ以上待ってられないからもう帰ろう…。メールだけ打って…。


 『翔太へ

  今どこにいるの?もう1時間も待ってるし、寒くなってきたから

  もう帰るね…。』


 私は駅へ向かった。

そうだ!一人のほうが買い物しやすいからちょっと買い物に行こうかな。

駅の近くにある商店街を一人で歩く。

あれ?なんか見たことある人が向こうから歩いてくる。誰だろう?

あ!美奈だ。美奈は私の幼馴染で小さいころからの親友だ。

美奈の隣には見知らぬ外国人男性がいた。

邪魔しちゃ悪いから声かけないでそっとしておこう。

そう思った。すると

「あー!愛香じゃん。一人?」

「あ…うん。ちょっと事情があってね。」

「え…大丈夫?」

「うん。全然大丈夫だよ。それより…?」

「あぁ!そういえば紹介してなかったよね。ウチのダーリン。マイクよ。」

「ハジメマシテ。ワタシハマイクとイイマス。」

「Oh,I'm aika. Ican speak English a little. Nice to meet you.」

「Oh, realy? Nice to meet you too.」

「そっか愛香も英語喋れるんだよね。」

「一緒に英語習ってたじゃん。忘れちゃったの? 笑」

「覚えてるよ 笑」

「じゃあ、邪魔しちゃ悪いから。またね」

「うん。バイバイ」


 美奈とマイクと別れてから少し歩いていた。

あれ?また私、前から来る人知ってる。でもなんだか嫌な予感がするのはなぜだろう?

え…?翔太?わかんない。人が多すぎて。私とうとう幻覚見えてるのかな?

…いや違う。翔太だ。一人なの?…違う一人じゃない。女の人がいる。

嘘でしょう?でも右のポッケには翔太の手だけじゃない。その女の人の手も…。

嫌よ。私は信じたくない。でも、私の目は近づいてくる人は翔太だと明らかにしている。

「翔…太?」

わたしは知らぬ間に言葉を発していた。

「愛香?」

翔太にも聞こえてたみたい。

「ねぇ翔ちゃん。この人だぁれ?」

女の人は言う。

「おまえには関係ない人だよ。」

「あなた誰?」わたしは思い切って聞いてみた。

「あなたこそ。翔ちゃんの何?」

「私は、翔太の… 」

「こいつはただの幼馴染だよ。」

はぁ?ふざけないでよ。そう言ってやりたかった。

でもそう言う前に翔太とその女の人は行ってしまった。

もう…意味わかんないよ。あの人はだれ?



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