01.ゼロからイチへ
テイラーはただ単純に指数関数的に純粋に増え続けるウィルスに興味が湧き好奇心を奪われていた
ある日動植物園に家族で遊びにきていた
「ママー!パパー!このユーカリの木も実はすっごいんだよ!」
その様子を常に見ていたジョンとジェーンはある事に気付いた
一方その頃天体観測が趣味のジェイデンはある予兆をキャッチした
テイラーのノートパソコンの画面には
1.618…
1、1、2、3、5、8、13…
青い星のウィルスはただ増やす
ただこれだけの為に緻密な設計をしたように見えた
そう運命的な必然的なクリエイターのように
1.618…
天文学的な試行回数
ウィルスはただただ増えるだけ
シンプルで単純なただ数をこなすだけ
なにも考えずなにも感じずただ1つでも多く増える事でここまで来た
1、1、2、3、5、8、13…
増やし続ける為に人類が生まれ進化し争い続け負のループは運命か必然か
ウィルスは何も考える事ができず考えられないただ何も無いのに無限に増えようと増える
人間はそれを額面通り受け取れずに意図があるはずと裏を探ってしまう
そこに目的も何もないのに…
ただ、そうなるだけ…
ユーカリの木も自分達の種以外は燃え尽きても良いという戦略か…
いや、同じようにただ自分達が増え続けれるように増えるようにしているだけか…
ζ
テイラー ウィルスと最近はユーカリ好き
「みんなまだいる?」
ジェイデン 宇宙!
「オイオイ!まじかよ!?トンデモねーのキャッチしたぞ!」
アシュリー AIしすぎてる
「なんですか?」
エリー 全ては
「またどうせくだらないことでしょ?」
ジェイデン
「これ…見てみ!」
驚愕の事実を知ることになる
———
数多くのネット上の声
ウィルスに操られてたってこと?
ウィルスに意識とかないでしょ!
なかったとしても無意識でそうしてたのでは?
過去から続く争いに意味があったってこと?
負の遺産、歴史、それがコレにつながったって事か…
種を防衛する為に高次元の者を結果的に使っていたということか…
外部的要因の全滅を逃れる為に作り出されていたのか?!
———
宇宙に浮かぶ青い星が漆黒に煌めいている
男の子の声
「巨大隕石に対応するのはウィルス自体では不可能な為、交戦的な人類を実質作り操っていた。」
女の子の声
皮肉な事にウィルスはウィルスという種の全滅を防ぐ為に人類、いや、青い星を救ったのだ」
男の子と女の子の声
「もうこの星は大丈夫。さあ、次に行こう。まだまだ色んなとこで増えよう!青で塗り潰そう!色々なとこに連れてくよ!」
———
ブルーリスト
主
青い星
無意識の創造主
ウィルス
最高傑作
人類
最高傑作が生み出した最高傑作
防衛を破るための手段
守護神
自分自身をも燃やし尽くすほどの業火
主役兼エキストラ
この星の全て
意味
無
———
続く
———