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アナベル

作者: タマネギ

今年も咲いてくれた。

庭のアナベル、 

季節の雨に慕われて

葉に雫が伝う。


今年は昔の音楽の

友達にも会えたよ。

早いものでもう半年、

燕が横切る。


二十歳の頃を思えば、

それは柔らかな白さ。

雨のときも、晴れのときも、

それは眩しいほどに。


誰もいない家より、

見知らぬ遠い国へ。

旅に出てみたい。

暇とお金ができたら。


誰かと一緒にいたら

疲れたりするけれど、

思い出の中はいつも

誰かがいるよ。


二人過ごした頃なら、

それは淑やかな黄緑。

雨のときも、晴れのときも、

それは癒やされる日々。


振り向かずに歩いて

ゆける力を

与えて欲しいと歌った

昔の歌がある。


振り向いてばかりだ。

たぶんこれからも、

季節は何度も廻り、

雨を与える。


アナベルのようでいたい。

それは落ち着くブラウン、

雨のときも、晴れのときも、

それは自然への色。


それは自然への色。

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― 新着の感想 ―
[良い点] とても普遍的な素晴らしさを感じました。紡がれてゆくことばから情景が浮かんでくるときに、「そのひと時」を自分も経験しているような気持ちになります。
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