八巻 賢壱
紫檀駅で陸井さん達と別れて俺は彼女達とは別方向の電車に乗った。
数日前、休日を潰して能力や魔法を使って自己を検査して出た結果に最初は恐れ、心底学校にいきたくないと思ったけど、慈円寺さんの抱えていたクマの縫いぐるみを調べなければという使命感でどうにか学校へ行くことができた。
それがなければ確実に不登校になってただろう。
幸い彼女達は俺の面倒を見るように担任の赤街先生から言われているから、関わることは不自然じゃない。極力不審な行動を取らないことを心がけつつ四人を観察することにした。
観察している内に気付いたけど、基本的に慈円寺さんは一人にならない。常に三人の内の誰かが一緒にいる。
彼女の体の不自由さを考えれば不自然じゃないのかもしれないが、それでも気にはなる。
慈円寺さんはクラスでも少し浮いている存在のようであの三人以外は誰も話しかける所を見なかった。教師もあの格好やクマの縫いぐるみを抱えていることに何も言わず見逃している。
彼女は一体何者なんだろうか。
クラスでの様子や俺が何かに思考を歪められていた所を見ると何かしらの力を持っているのは確実だけど、肝心のその力が何なのかわからない。
ぱっと思い付くのは洗脳の類いだけど、だとすると陸井さん達も慈円寺さんに操られているということもあり得る。
そもそもこの世界にそんな能力を持った存在がいるのがおかしい。この十五年生きてきてそんな事は聞いたことがないぞ。
俺という例外がいるのだから無くはないのかもしれないけど、あのクマの縫いぐるみを見るに彼女は異世界にいた小人種なんじゃないだろうかと思ってしまう。そしてあのクマはどうみても向こうの世界であった精霊爆弾だ。
精霊爆弾は依り代に精霊や人間の魂を幾つも封じ込め、穢れで汚染することで爆弾とし特定の術で起動するそうだ。
その威力は込められた精霊の格や魂の数にもよるが、向こうで起爆されたときは小さい都市が一つ無くなった。後の調査でそのとき込められていた魂の数はおよそ二十人前後だという話だった。
当然そんな外道な術は禁術に指定されていて作り方と起爆方法を知っていたのは邪神教団の連中だけだった。
俺は向こうでの強制依頼でその教団の殲滅作戦に参加したことがあるんだけど、精霊爆弾の実物はその時に見たし、それを作った教団の生き残りは居なかった。
では、どこでどうやって精霊爆弾の作り方を知ったのか。
全く見当もつかないけど、もしあれを自分で作ったのなら彼女はとんだ邪悪だ。
何らかの事情で作り方を知っていて、持っている能力が本当に洗脳系の能力なら不可能なことではないだろう。
そう思ってここ数日観察していたのだけど、どうもそんな感じじゃないんだよなぁ。
基本的にお人好しで、ちょっと褒めると嬉しそうに笑うしチョロい。人懐っこい猫みたいな感じがする。向こうでの経験からいえば演技という感じも全くないし、あれは素だろう。
何かの理由で拾って大事にしているとかの方が理由としてしっくり来るくらいだ。とてもあれを使ってテロを起こそうとか思ってるようには見えない。
ならどうにかして穏便にあのクマを譲ってもらって、俺が精霊爆弾の術を解除するしかないだろう。
つり革に掴まって電車に揺られながらそう考えていると後ろから声をかけられる。
「八巻賢壱さんですな?」
振り返って見ると真っ赤な生地に黒い華の刺繍が入った着物を着ている背の低い婆さんがいた。
「どちら様でしょうか?」
「これは失敬。しかしここで自己紹介というのも落ち着かない。だから一つだけ」
見覚えのない婆さんがニヤニヤと厭らしい笑みを浮かべながら話しかけてくる。確かにこんな人のいる車内で知らない婆さんとの自己紹介は俺も嫌だ。納得はできるのだけど、俺はこの婆さんに言い様のない嫌悪感を覚える。
「何なんだよあんた」
最初はたまに来る俺が行方不明になってた時の事を取材したいって記者かとも思ったけど、それにしては服装が変だ。
深く関わりたく無いし、仕方ないからどっか行ってもらえるように少し威嚇するように誰何した。そこそこ威圧感の有るだろうそれを聞いても婆さんは動じないで一言で俺を脅した。
「私は貴方の秘密にしている力を知っている」
「なっ……!」
しまった、動揺を隠せなかった。例え引っかけだろうと隠せていればすっとぼけることも出来たのに、向こうに悟られてしまった以上もう遅い。
俺は急いで対応策を考えるが、思い付くよりも先に婆さんが続ける。
「私について詳しく知りたければ次の駅で降りてついてきなされ。食事もご馳走しようではないか」
俺は少しの間悩んだが、結局この老婆についていくことにした。
共に電車を途中下車すると、婆さんはついて来なされと言ってホームを歩いていく。そのまま駅を出て歩くこと10分、その間俺は婆さんの後ろを無言でついていく。
婆さんは個人経営のイタリアンの店に入って行った。俺も後を追って店に入ると席に案内された。正面に座った婆さんがメニューを持って何にしようかとか呟いている。
しばらくすると注文を決めたのか俺にメニューを渡してきた。
「好きに注文してよいぞ。私の奢りだ」
「……じゃあ遠慮なく」
婆さんは電車内とは違ってだいぶフランクに話しかけてきた。
このとき俺にはいざとなれば魔法と能力を使ってどうにかすればいいっていう油断があった。向こうの世界でならこんな怪しい婆さんと面と向かって座り、相手から渡されたものを手に取るなんて絶対にしなかった。
だからここからは完全に俺のミスだ。
「それであんたはドコの何もんなんだ?」
「私は陰陽会の長老衆という組織の百舌という」
本当に遠慮なく注文をしてから話を聞くと婆さんは百舌と名乗った。百舌はニヤニヤとしたまま話を続ける。
「この国には祓い屋と呼ばれる組合があってな、その組合は主に怨霊退治をしている」
「怨霊退治だって?」
「そうさ。この世には怨霊やら妖怪やらと言ったもんがいる。祓い屋はそれを退治するのさ」
百舌はジュースのストローでコップの中をぐるぐると行儀悪く掻き回しながら話す。カラカラと氷が音を立てた。百舌の話は、俺の常識からいえば到底信じられるものじゃない。普通の人ならここで席を立つのだろうが、この婆さんの気配は何かあると感じさせるに余りあるものだった。
「……色々言いたいけど、まあいい。それでその祓い屋とあんたに何の関係があるんだよ?」
百舌の話を信じたわけではなかったけど、ここでごねても話が進まないので続きを促した。
「祓い屋には宗派が有ってな、祈祷師やら神職、僧兵とそれぞれに組織を持っている。私は分類としては陰陽師でな、その集まりが陰陽会だ」
「長老衆ってのは?」
「組合の役員みたいなもんさ。それぞれの宗派から一人か二人を出してそこで色々取り決める」
胡散臭い話だ。そんなに大規模な組織なら噂くらい流れていてもおかしくないんじゃないか? そんな話聞いたことないぞ。
「そうか。それで、そのお偉いさんが俺に何の用だ?」
俺は話を全く信じていないという感情を隠さずに百舌に言う。
「知っているぞ八巻賢壱。お前異界から帰って来たんだろう? しかもその身に異界の術と力を宿してな」
「……何のことか分かんないな」
ニヤついていた百舌が俺の目を見て一歩踏み込んできた。図星を指された俺はその目をじっと見返しとぼける。せめてもの抵抗だ。
「とぼけなくてもよい。調べはついとる。私はお前のその力を見込んで仕事を依頼したいのさ」
案の定百舌には効果はなく、また厭らしい笑みを浮かべて仕事を依頼してきた。
向こうでもたまにこういった気に入らない依頼者がいたな。
「仕事だって?」
「そうさ。あるものを回収して欲しい」
「……そんなの祓い屋とか言うのに頼めばいいだろ?」
そう、そんな組織があって、しかも自分がお偉いさんだろうに何で俺なんかに依頼するんだ。こんなの組織に振れないヤバイ仕事ですって自分で言ってるようなもんだろうが。
「事情があってな、大事にはしたくないのさ。私が動けば必ず大事になる。しかし、事がバレる前に内密に回収すれば全て無かったことになる」
「俺に頼む理由は?」
「お前の存在はまだ組合に露見していない。秘密裏に事を進めるにはお前はうってつけなのさ」
でた、どう考えてもヤバイ話だ。こう言う話は向こうでは一度痛い目を見てからどんなことがあろうと絶対に受けなかった。
注文した料理をカチャカチャと食器で音を立てる行儀の悪い食べ方で食べている百舌に聞く。
「この話を断ったら?」
「お前のことを組合に知らせて拘束。場合によっては処分だねぇ。追われる覚悟があるなら断りな」
「それなら受けても受けなくても祓い屋とかいうのにバレるのは変わんないだろ」
「私がどう知らせるかによって違うのさ。受けないなら組合がお前を危険人物として処分したくなるように言うだけだ。それくらいの権限はあると思ってくれていい」
この糞ババアが最初から詰んでんじゃねぇか。さっきから行儀悪く音ばっか立てやがって、妙にイラつくし。
祓い屋がどこまで大きい組織かわからないが、こうなっては受けざるおえない。追われるのは御免だ。
「クソが! わかったよ、受ける」
「それでいいのさ。賢い子さね」
そうして百舌から依頼内容を聞いた俺は困った。
ターゲットは慈円寺さんで内容は彼女の持っているクマの縫いぐるみをどんな手を使ってでも回収して持ってこいって話だ。百舌も回収しようとしたけど陸井さんたち三人が居て出来なかったそうだ。
「あの三人はそんなに厄介なのか? 四六時中一緒にいるらしいとは知ってるが」
「あの娘らは標的のガキに洗脳と改造された人間さ。自分の護衛として昔からずっと使ってる」
ピザを頬張りながら苦い顔した百舌。どうでもいいがこの婆さんよく食うな。
「……例えそうだとしても三人の家族が不審に思うだろう?」
「あのガキは素質のある子供を捕まえて改造したんだよ」
さっきから百舌の話はにわかには信じがたいものしかない。昔からというなら、もっと小さい頃の慈円寺さんは何でそんなことしたんだよ。
「血縁がないとは聞いたけど、慈円寺さんがそんなことするようには見えないぞ」
「数日しか接してないお前にはわからんさ。そもそも、あんなに似てるのに血縁が無いのはおかしいだろう? おかしいと思わなかったのかい?」
そう言われて、確かに最初おかしいと思ったことを思い出した。そしてそれに急に違和感を持たなくなったことも。
「確かにおかしいとは思ったが……」
「ほれ見な。お前もあのガキの術にかかったのさ。アイツは昔からそうやって誤魔化してきたんだよ」
不味いな。百舌の言葉に真実味が増してきてしまった。否定できるほどの材料を俺は持ってなかった。
「この調子じゃ不安だな。コレをくれてやろう」
そう言って緑色の宝石のようなものを渡してきた。
それは3センチくらいの大きさで透き通った緑色をしていて綺麗だけど、宝石店で見るようなカットされ磨かれた物ではなく、原石のままのようにゴツゴツとしている。これ結構な価値があるんじゃないのか?
「これは何だ?」
「これを砕くと願いを叶えられる石だ。あの三人が護衛から外れるように願って砕くといいさ」
「願いを叶えられる石だと? そんなの誰もが求める国宝クラスの宝だろ」
「そうでもないさ。この石は大したことは叶えられない。いいとこ、相手がデザートに何を選ぶかくらいなもんだそうだ」
そう言って百舌はメニューを取ってデザートを選び、ティラミスを注文した。
……しっかりデザートまで食うのかこの婆さん。
「それでも相手の行動を変えられる程の物なら、求める者はいるだろう」
「そうだな。いるだろうがコイツを寄越した奴曰く、コレはその辺で拾える小石程度の物だそうだ」
「小石って……何者なんだソイツは」
「私らの協力者さ。誰かは教える義理はないな」
俺は気になって根掘り葉掘りこれをもたらした人物について問い詰めたが、百舌はそれ以降ソイツについての質問には一切答えなかった。
「一つ注意すると、この石には砕いてから効果でるのに時間がかかる上に時間制限もある」
「それぞれどのくらいなんだ?」
「効果がでるのに大体半日、制限時間は20分って所だな」
改めて聞くととんでもない代物だな。こんな石で人の行動が20分とはいえ操れるとは、犯罪に使い放題だ。これが終わったら供給元は潰すしかない。
これを陸井さん達に使うなら放課後に効果がでるように使うのが最適だろうな。そうすれば他に邪魔も入らないだろう。
しかし、しかしだ。百舌というこの陰陽師の婆さんはあのクマの縫いぐるみが何なのか理解しているのだろうか。
「なあ、あんたが欲しがるあの縫いぐるみは何なんだ? 当然知ってるんだよな?」
「あれはあのガキが人の魂を封印して瘴気で汚染したもんだ。忌々しいあのガキはそれを自分のエネルギー源として使ってるのさ」
やはり分かっているか。俺が想定している精霊爆弾とは使い方が違うようだが、内容はあっている。
「お前覚えてるか? 6年前にあった大陥没事件を」
「黒柿市のショッピングモール一帯が地盤陥没した奴か。結構な死人が出たやつだよな」
俺が小学生の時にあった事件だ。休日の昼間に突然、原因不明の地盤陥没があって、郊外にあった大型ショッピングモールに買い物に来ていた客1000人前後が死傷した。
「あれをやったのがあのガキさ」
結局災害という話だったはずだけど、慈円寺さんが犯人だって?
「事件前後に現場付近でガキの目撃証言があり、何かしらの術を使った形跡が出ている。さらに事件後からあのクマを持ち歩くようになったっていう証拠がある」
「なら何で捕まえないんだ」
「出自が組合で有力な家だからな。揉み消されたのさ」
「そんなのが許されるのか! 人が死んでるんだぞ!」
トラウマが甦る。向こうの世界にもそういう輩がいて周りに不幸を振りまいていた。そういう奴の被害にあって泣いている人を何人も見てきたし、俺や知り合いが被害にあったこともある。
俺は両手を強く握りしめ怒りに震えながらそう言った。
「私ら長老衆は組合のその対応が不満でな。独自に動いてるのさ」
「それで大事にしたくないって言ってたのか」
「そうさ。しかし回収した所で私らにあのクマに封じられた魂を解放することは出来ないかも知れない。だから余裕があるなら術の解除方法も聞き出してくれ」
「どうやって?」
「手段は問わないさ。最悪それを聞き出したならガキがどうなろうが構わない、後始末くらいはこっちで受け持つさ。ただし、早い内にやってくれよ? 勘づかれるといけない」
いつの間にかデザートを食べ終えて真剣な顔をした百舌がずいっとテーブルに乗り出して、俺の目をじっと見ながらそう言った。スプーンを握っている手はワナワナと震えていて、柄がテーブルに当たって一定のリズムでカタカタと言っている。
俺はこれほどまでに慈円寺さんに怒りを感じているのかと思い、この婆さんの話していることは信用した。
「わかった。善処しよう」
「お前の働きに期待している。報酬はお前の平穏だ。精々気張るがいいいさ」
俺が了承すると百舌はふうと息をはいて、乗り出した身を戻してまたニヤニヤと厭らしい笑みを浮かべる。
その後は連絡手段などの細々とした打ち合わせも終わり、食事もお互いに済んだので店を出ることになった。会計が結構な額になっていたが、この婆さんは本当に全額を支払い俺に奢った。
財布を取り出しかけていた俺を見て、信用したかい? なんてからかってきた百舌に苦い顔で、ああと答え店をでる。
外は日が落ちきって暗くなっていた。
後から店を出てきた百舌に何となく気になっていたことを聞く。
「そういやなんでこの店選んだんだ?」
「最近まで出張でイタリアにいてね。イタリアンが恋しくなったのさ」
そう言ってケラケラと笑いながら百舌は去っていった。
家に帰ると家族が待っていて、もう食事を済ませてしまったと謝ると両親は少し小言を言っただけだったけど、妹が烈火のごとく怒り出した。
「お腹を空かせて待ってたのに、先に食べて帰ってくるってなに! 連絡ぐらいしてよバカ!」
「ごめん。ちょっと忘れてたんだ」
「連絡するの忘れるくらい私たちはどうでもいいわけ!? 兄ちゃん!!」
「そんなことないよ!」
「嘘つくな! それなら連絡くらい忘れないでしょ! もう知らない! バカ兄!!」
妹は涙ながらにそう叫ぶと食事も摂らずに自分の部屋に帰ってしまった。
両親から妹が、俺が帰ってこないとに酷く取り乱していた事を聞いて胸が痛んだ。いつもは俺の事なんてどうでも良さそうにしている妹だけど、俺の行方不明事件はアイツもしっかりと傷つけていたんだなと再確認する。
両親に改めて今日の謝罪といつものお礼を言って妹の夕食をお盆にのせて妹の部屋を目指す。
二階に上がって扉をノックするが返事はなかった。このまま出てくることがないのは経験で知っていたのでドアを開ける。すると中でベッドに座った妹が涙目でこっちを睨んでいた。
「なに? 入ってこないでバカ兄」
「今日は本当にすまなかった。このとおり」
お盆を持ったまま頭を下げる。頭頂部に冷たい視線が刺さるが気にしない。許されるまで待つつもりだ。
「そうやって頭を下げれば済むと思ってるの? お母さんとお父さんがどれだけ心配したか解ってる?」
淡々とした声が俺に突き刺さる。
「私も心配した。死ぬほど心配したよ。でも、かけらもバカ兄には伝わってない」
「伝わってるよ。皆がどれだけ心配したか知ってる」
「嘘! ならなんで連絡の一つも入れられないの!? メッセージ送るだけじゃん!」
「……」
俺は何も答えられなかった。全くの正論だったからだ。話をしていく内に妹はまた泣き出し、震えながら言った。
「もう置いて行かないで……。心配させないでよ……お願いだから……お兄ちゃん」
「ごめんな。もうどこにも行かない。連絡もちゃんとする、絶対だ。だから俺を許してくれないか?」
絞り出すように小さな声で俺に告げる妹に俺は真摯に謝った。
「約束できる?」
「ああ、絶対だ。お前を置いてどっか行ったりはしない」
「…………わかった。約束だよお兄ちゃん。許してあげる」
頭を上げると真っ赤な目をしながらも笑顔の妹が近づいて来ていた。俺からお盆を取ると横に置き、抱きついてくる。
「絶対に約束だからね」
「ああ、絶対だ」
そう言って確認した後パッと離れて、じゃあ部屋から出ていってと追い出された。
俺は両親に報告した後自分の部屋に戻る。ベッドに横になりながら家族の事を考えた。
妹は俺がいなくなることをずいぶん怖がっているし両親もあまり言わないだけで同じだろう。
もし、百舌によって祓い屋とやらに俺の事を知られれば、俺は家族を置いて逃げざるおえない。そうなれば妹との約束を破ることになる。
俺はあんな邪悪なものを作る奴を許せないし、この平穏を守るためにも慈円寺さんからクマを取り上げなければならない。その結果恨まれようがどうしようが関係ない。
やらなきゃならないんだ!
そう決意してしまった俺は受け取っていた石を取り出し、計画を練っていった。
全ての準備を整え、早起きした早朝。日が昇るのも随分と早くなったなと思いつつ、俺は陸井さんたちが慈円寺さんから離れるようにという願いを込めて石を砕いた。
ストックはもうないのでゆっくり書いていきます。
書けたら出します。




