380.疎まれ王女は分析する。
「申し訳ありません、プライド様。大変お待たせ致しました。」
客間に戻ると、既にジルベール宰相が部屋の中で待っていてくれた。
部屋の隅を見れば、ヴァル達は未だ壁の向こうに引き篭もったままだ。ジルベール宰相も気づいてはいるようだったけれど、敢えてそのままそっとして置いてくれたらしい。目だけで砂の壁を差すと苦笑するように笑っていた。王族とまで行かずとも、ジルベール宰相とも話しはしたくないということだろう。…まぁ、壁の向こうに回り込めば普通に話せるのだけれど。
「ごめんなさい、ジルベール宰相。忙しい中呼び付けたのに逆に待たせてしまって。」
どうやら行き違いになってしまっていたらしい。私達が部屋に入った時からソファーに腰掛けることなくその場に立ったまま待ってくれていたようで、余計に申し訳なくなる。私の謝罪に「いえ、とんでもありません」と笑顔で返してくれるジルベール宰相はその後すぐにアーサーが持ってくれている物に視線が行き、少し目を丸くさせた。
「おや、青い薔薇とは珍しいですね。今朝にアネモネ王国から荷が届いたことは聞きましたが…。」
「ええ、レオンから頂いたの。皆にもどうぞ、とあったので良かったらジルベール宰相にも。」
マリアやステラに。と伝えると、アーサーが植木ごと薔薇をジルベール宰相に手渡してくれた。
庭師のお陰で手に抱えられるサイズになった青い薔薇の植木を、ジルベール宰相は恭しく受け取ってくれた。私から折ったら赤色になることも説明すると「それはそれは」と言いながら、手の中の青い薔薇と私達が握っている赤い薔薇を見比べ、合点がいったように頷いてくれた。
「マリアもステラもさぞかし喜ぶでしょう。…ありがとうございます。」
今から楽しみです、と顔を綻ばせてくれるジルベール宰相に私からも笑みで返す。良かった、是非とも渡した後はどんな反応だったかも聞かせて欲しいとお願いしたら「勿論です」と笑顔で答えてくれた。
「ジルベール宰相が喜んで下さって良かったです!それでは私は先にお部屋に戻っていますねっ。」
ジルベール宰相の反応に嬉しそうに笑顔を浮かべるティアラが、声を跳ねさせながら一歩引いた。ステイルが「良いのか」と尋ねたけれど「少し疲れちゃったから」と言って笑った。確かにさっきもセドリックに話しかけられて疲れたと話していたし、薔薇が届いてから驚いたり私を呼びに来てくれたりで疲労が溜まってしまったのかもしれない。今日もジルベール宰相や母上達とも誕生祭の催し相談で忙しそうだったし。でも、客間ではなく自分の部屋で休みたいほどの疲労なんて、と心配になってティアラを見つめると「大丈夫ですっ」と気が付いたように言って両手を小さく振って見せてくれた。
「ヴァル達のことはお姉様達にお任せしますからっ。」
そう言って笑ってくれたティアラは、そのまま目で砂の壁を指した。どうやらケメトとヴァルのことについて、私達がセドリックに隠そうとしていたのに気付いて、気を遣ってくれたらしい。
確かにそういえばティアラもケメトの特殊能力のことは知らない。正直、ティアラなら話しても良いかなとも思うけれど、ケメトの大き過ぎる特殊能力は知っている人はなるべく少ない方が良いのも事実だ。
私がそう考えている間に、ティアラは「ジルベール宰相に薔薇をお渡しできたので満足ですっ」と言い切るとジルベール宰相に挨拶をして扉に向かって歩き出した。すると、砂の壁からひょっこり顔を出したセフェクとケメトもティアラの名前を呼ぶと薔薇を握ったまま「またね」「ゆっくり休んで下さい!」と手を振っていた。扉が閉まる直前に、それに気づいたティアラも嬉しそうに手を振り返していた。流石ティアラ。本当に皆に愛されてるなぁと思う。
そして部屋を出たティアラを追うようにアーサーとエリック副隊長も近衛兵のジャックと一緒に部屋の外で待ってもらうことになった。…本当はアーサーは事情を知っているから問題はないんだけれど、エリック副隊長だけを外に出すのも悪いし〝王族の機密事項〟として席を外してもらった。
「…ではプライド様、本題の方を御伺いしてもよろしいでしょうか?」
パタン、と扉が閉じられてから少しの間の後、ジルベール宰相が静かな声色で口を開いた。
私はそれに頷き、そして部屋の隅へと声を掛けた。
「…ヴァル。貴方とケメト、セフェクも話に加わって下さい。」
私の言葉でとうとうヴァルが砂の壁を解除した。
壁に寄りかかって座り込みながら、その目は不機嫌にじとりと私達へと向けられた。その傍ではいつものようにケメトがヴァルの腕をじっと掴んでいる。
やはり彼らですか、とジルベール宰相が少し予想していたように呟いた。客間に入って彼らがいた時から、きっとある程度想像はしていたのだろう。
ステイルが私の代わりに現状でわかっていることをジルベール宰相に順を追って説明してくれた。
ケメト無しで可能になったヴァルの特殊能力。
今までヴァルはケメトの力無しでは土壁とドームしか使えなかった。それが突然ケメト無しで手元の砂を操り、セドリックの口封じをしてしまった。過去のヴァルであれば確実にできなかったことだ。
ステイルの話に少し驚いた表情をしたジルベール宰相だけど、少し考えるように眉を寄せると「今も、可能なのでしょうか」とヴァル達に向かって尋ねてきた。
するとヴァルは軽く舌打ちをしながらも面倒そうにグラリと立ち上がり、一歩ケメトから離れた。そのまま特殊能力を使えば、床に散らばった砂が蛇のように細く纏まり、荷袋の中に素早く潜り込んでいった。…やはり、ケメトの力無しでも使えている。
ジルベール宰相はそれに「ほぉ…」と呟くと「確かケメトは今年で十才でしたかね」とヴァル達に確認を取った。
可能性としては二つ。
一つは、ヴァルの特殊能力に変動が起きた可能性。
ケメトの増幅能力を何度も使う内に、ヴァル自身が己の特殊能力の力の使い方や感覚を掴んでそれがそのまま影響した。
二つは、ケメトの特殊能力自体が変動した可能性。
ケメトの特殊能力が成長し、ヴァルに常に触れずとも能力を増加させることができるようになった。
ケメトの増幅能力は凄く希少で珍しいものだし前例がない。更に言えば特殊能力自体、我が国独自の存在の上、解明されてない部分が多い。
どちらも可能性としては五分五分ということで、その後はジルベール宰相とステイルの案を重ねながらヴァル達にも少し協力をしてもらった。
先ず、ケメトの特殊能力が増加した可能性を確認すべくステイルの特殊能力が増加できるか試してみた。…でも、やはり二年前と変わらず駄目だった。わりとケメトと関わるようになったステイルだけど、特殊能力を使っても能力の幅に変動はなかった。
さらにセフェクにもヴァルと同じようにケメト無しで特殊能力を使ってみてもらった。…あまり変化はなかった。ヴァルやケメト曰く、最初の頃よりは威力が増しているそうだけれど、ケメトの特殊能力の影響よりも単純にセフェク自身の能力の成長と見られる範囲内だった。
…つまり、ケメトが特殊能力を使える相手は変わらずヴァルとセフェクだけ。更にケメトに触れなくても特殊能力が使えるのはヴァル一人だけだということになる。
それがわかった時点で、セフェクはちょっと悔しそうに「私の方がケメトと一緒にいたのに!」と言ってヴァルをバシバシ叩いていた。終いには「いっつもヴァルばっかり!」と言いながら足まで踏もうとし出したので、とうとうヴァルが足を引っ込めながら「俺が知るか‼︎」と怒鳴っていた。でも、確かに何故セフェクではなくヴァルだけが能力増加したのかは謎だ。やはりケメトではなくヴァルに起因している可能性の方が大きいのだろうか。
私達が相談している間もヴァルやセフェクが試す間もケメトはきょとんとした様子だったけれど、次のジルベール宰相の提案を聞いた瞬間、初めて少し表情が強張った。
「ならば、残る確認方法は…ヴァルがいつも通りの特殊能力を問題なく使える間は暫くケメトとの接触を絶ってみることでしょうか。」
もし、時間の経過とともにヴァルがまた土壁とかしか使えなくなれば、原因はケメトの特殊能力の成長ということになる。
逆にいつまで経ってもヴァルが問題なく特殊能力を使えた場合、原因はヴァル自身。もしくはケメトの特殊能力が〝増幅〟ではなく特殊能力を〝進化〟させる系統のものという可能性も出てくる。
その確認の為にも、先ずはケメトの特殊能力無しでどれほど保つか、どれほど使えるかの確認をする必要がある。まだ身近な砂を操るしか使ってないし、大規模な力の使い方によってはどうなるかもわからない。
ステイルも概ね賛成らしく、ヴァルに必要となるまではケメトとの接触を控えるようにと命じた。その間にもし何か判明したことがあれば、報告にくるように。と私からもヴァルに伝える。ヴァルは顔を顰めながら何度も「めんどくせぇ…」と舌打ち交じりにぼやいていたけれど、それでも一応生返事は返してくれた。…ただ、ケメトは少し不安そうに私達とヴァルを交互に見返していた。
セフェクがそれに気づいて「どうしたの?」と声を掛けると、その口からは表情と同じく不安げなぐらつきのある声が零れてきた。
「あのっ…!もし、僕の力が要らなくなっても、僕はヴァルやセフェクと一緒に居て良いんですよね…⁈」
どうやら、ヴァルの特殊能力だけが起因していた場合に配達人の仕事に自分だけが置いていかれるのを心配しているらしい。
確かに、ヴァルだけで配達人の仕事ができるならケメトとセフェクは国に居て、危険と隣り合わせの配達人業務に同行しないのも一つの方法だ。二人は、特にケメトはまだ十にもなっていない子どもなのだから。…だけど。
「あー?能力知る前から俺にしつこく付き纏ってきたやつが何言ってやがる。」
まるで当然と言わんばかりに言葉を返すヴァルは、苛立ち混じりにケメトを上から睨んだ。そのまま「大体、セフェクはテメェ無しじゃ戦えねぇだろうが」と続ける。確かにケメトの特殊能力無しじゃセフェクの放水攻撃も威力が出ない。人に危害を加えられないヴァルにとって、セフェクの力は必要不可欠だ。
ヴァルの言葉を聞くと、一気にケメトの表情がパッと明るくなった。セフェクもケメトやヴァルと離れることは選択肢にもなかったらしく、優しく笑いながらケメトの両肩に手を置いていた。するとケメトが嬉しそうにヴァルへと駆け寄りだす。
「じゃあこれからも一緒に居て良いんですね⁉︎」
「ッアァ⁈テメェらに離れる気があんのかよ⁈」
いつものように自分にしがみつこうとするケメトをヴァルは飛び退いて避けた。私達の命令通りに接触しないようにするヴァルに「いえ!ずっといます‼︎」とケメトが声を上げる。セフェクもその言葉に続いていた。
もし、セフェクがケメト無しで戦闘が可能だったとしても多分ヴァルは本人達が望む限りは連れて回るつもりなんだろうなぁと思う。ケメトやセフェクを下級層に置いて国を離れろなんて言ったら、確実に配達人の仕事の方を降りるだろう。
取り敢えず私達からもケメトとセフェクに改めてお願いをして、更に三人には一週間は我が国に滞在してもらうようにと伝えた。その方がすぐ報告に来てもらえるし、一週間後までは配達物の予定もちょうど無いから待機休暇という形も兼ねて。
始終いろいろヴァルも煩わしそうに舌打ちを鳴らし続けていたけれど、ケメトとセフェクは納得してくれた。最後に機嫌最悪のヴァルへステイルが「特殊能力の把握と秘匿はケメトを守る為でもあるんだぞ」と告げたら最後に一番大きな舌打ちが返ってきた。
ケメトの特殊能力がどんなのであれ、本人が制御や思うように使うことができない限りは秘匿も難しくなる。でも、ケメトの特殊能力が知られたら色んな人に狙われてしまうし少なくとも子どもの間は隠し通す必要がある。
ヴァルもそれは理解しているらしく、それに対しては異論もないようだった。
最後に青と赤の薔薇を両手に掴んで歩くセフェクとケメトと一緒にヴァルも城から出て行った。
三人を広間まで見送って手を振りながら、ふと…ケメトとセフェクの薔薇はいつまで青いままなのかなということだけが少し気になった。
……
「……そういやぁテメェらいつまでその薔薇握ってやがる?」
城門を出た後。
門が閉じられたのを横目で確認したヴァルは、溜息を吐き出すと同時にケメトとセフェクに投げかけた。
二人の手の中には片手に赤い薔薇の花束、片手に青い薔薇が一本掴まれている。一度薔薇を掴んでから、彼らは手を離さないままだった。庭師の手によって切る前に刺さらないように棘を取り除かれた手持ち部分を容赦なく握ったままだった。
ヴァルの言葉に二人は互いの顔を見合わせると、おもむろにその青い薔薇を
ヴァルへと、突き出した。
「…あー?」
何のつもりだ、と言わんばかりに二人を睨むヴァルは気がつけばその場で足を止めていた。
二人もそれに合わせて立ち止まる。それでもヴァルの方へ薔薇を突き出した手はそのまま下ろす気配もない。
「ヴァルが主から薔薇貰ったでしょ?だから私達からも。」
「僕もセフェクにあげて、セフェクも僕にくれました!これで皆一緒です‼︎」
はっきりと言い放つセフェクに、ケメトも続いた。反対の手に握られた四本の赤い薔薇を誇らしげにヴァルへ掲げて見せた。
二人の言葉にヴァルは二本の青い薔薇を凝視し、そして自身の服の中にしまった一本の赤い薔薇を摘んで取り出した。理由もなく、無言でその薔薇と目の前に差し出された青い薔薇とを見比べ、少し躊躇った後に一本ずつ摘んで受け取った。
長く握られていた間、青い状態を保ち続けていた薔薇はヴァルの手に渡った途端、たちまち真っ赤に染まった。「綺麗よね」「綺麗です!」と声を上げる二人に、ヴァルは眉間の皺を寄せながらもその変色の様子を眺める。そして赤色になった薔薇をプライドから受け取った薔薇と合わせ、纏めて片手に掴んで持てば、二人の笑みは更に輝いた。
ー …色が変わるのは、もう何度も見た。
プライドがその場にいた全員へ配る際に、赤くなる瞬間は何度も見た。それでも何故か、二人から受け取った薔薇が赤く変わっていく姿から目を逸らす気にはなれなかった。
ー 花なんざガラじゃねぇ。
花を愛でる趣味などかけらもない。寧ろ花壇の花すら踏み潰して歩くようなヴァルに、薔薇を受け取る必要性は全くなかった。
纏めて掴んだ三輪の薔薇は、もうどれが誰から貰ったものかもわからない。だが、それでも別に構わないと思いながら纏めて眺めた。最後に二人に視線を落とせば、満面の笑みが返ってきて煩わしそうに顔を顰めた。
ー ……めんどくせぇ。
要らないと突き返す気にも捨てる気にもなれず、寧ろどうやってこの薔薇を取っておくべきかを考えてしまう。
自分のが三本、ケメトとセフェクが持っているのが四本。プライドと自分から、そしてお互いと自分自身が手に取った薔薇で四本なのかと理解する。そして、二人の手にはその四本が〝纏められている〟ことが、本人も理解できないほど妙に気恥ずかしく感じられた。
それを自覚した途端、ケメトが「ヴァルの分もあれば一緒の四本でしたね」と気がついたように二人へ笑いかけた。セフェクがそれに対し、なら今からもう一本貰いに戻るかと聞くからヴァルは一言で断った。
「良いんですか」「せっかくならお揃いが良いじゃない」と言う二人を無視して再び歩き出す。
二人の言葉を聞き流しながら、頭の中にはセドリックの言葉が嫌なほど繰り返し蘇る。
『…なるほど数字の名か。だが、良いな。きっと何か記念すべき、意味ある数字なのでは』
名付けたのが自分だと、それをプライド達の前で明らかにされそうになっただけで顔が熱くなり、酷く心臓が脈打った。まさかあそこで自分の名付けの由来もが知られることになるとは思いもしなかった。
「ッまた面倒な王族が増えやがった…。」
自分の血の半分が何処の国のものかなどどうでも良い。由来が知られたこと自体も構わない、もともと適当につけた名前だったのだから。ただ、それを当時の自分が与えたということと
〝きっと何か記念すべき、意味ある数字なのでは〟
プライドからセドリックに許されたのは、不敬と最低限以下の暴力のみ。ヴァルは王族であるセドリックに〝嘘〟をつくことはできない。
そしてあの時セドリックが続きの言葉を言い切れば、確実に自分は王族である彼の問い掛けに答えなくてはならない。
そして今の自分にその問いを否定できる自信がなかった。
自身が出会った時の二人の歳を意味する、その名を。
当時は間違いなく、適当につけた名でしかなかった。もし尋ねられたとしても「意味なんざねぇ」と間違いなく一蹴することができた。なのに何故か今は〝セフェク〟も〝ケメト〟も数字以上のものが感じられて仕方ない。不快で気分が悪く、そしてどうしても変え難い。
何故、いつの間に彼らの名が数字を示す以上のものになってしまったのか。
いくら考えても納得のいく答えは見つからなかった。
ただそこで、二年ほど前のプライドの言葉を思い出せば、舌打ちが自然とこぼれ出す。更には認めたくもなくて頭を強く掻いて誤魔化した。自分にそんな吐き気のするような情緒があるとは思いたくもない。
二人の存在どころか、自分が付けた名すらもそうなってしまった事実が、酷く面倒で気味が悪い。
セフェクが七歳、ケメトが三歳の時に自分は彼らに出会ってしまったのだと。そう思っていた自分が今では〝出会ってしまった〟ではなく〝出会えた〟のだと感じてしまうその事実がただひたすらに
「…胸くそ悪りぃ。」
舌打ちをし、忌々しげに吐き出せば二人が同時に聞き返してきた。
なんでもねぇ、と返せばそれ以上の追求もない。薔薇を片手で乱暴に握り、自由な方の手を薔薇をひと束に掴んだセフェクの腕へと伸ばす。適当に掴めば、ヴァルと足並みを揃えながら今度はセフェクがケメトへとその手を伸ばした。
やはりまだ、この手を離せない。
彼ら自身が離れることを望むその時までは。
陳腐な言葉で言うならば、たとえ地の果てであろうとも。
〝家族〟というのは本当に厄介な存在だと、ヴァルはその苛立ちだけを言葉にせずに胸へとしまった。
…それから、ヴァルの特殊能力が再び元の状態に戻ったことを彼らがプライドに報告に来たのは、たった二日後のことだった。
〝私の人生をどうか貴方と共に〟




