陸上戦艦砂漠を征く
かつて、超古代魔導文明が自滅した魔導大戦。その際、砂漠地方の戦闘で猛威を奮った兵器が有った。
名付けて「無限軌道式決戦移動要塞」、又は「水陸両用軌道重車両」、或いは「機動式砂上母艦」、若しくは「命と弾薬のオアシス」――。しかし、様々な正式名称、異名よりもシンプルかつ人口に膾炙したその名は、「陸上戦艦」。巨大なキャタピラと、時としてスクリュー、ホバー推進で機動する無敵の城塞であった。
永きの眠りについたそのうちの一隻で、主幹AIユニットと付喪神に異世界から放り込まれたある少女が出会う時、眠っていた伝説は再び動き出す――。