表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エレメンツハンター  作者: 柏倉
第2部 ルリタテハ王国の神様の所業
46/119

第9章 TheWOCの科学者(1)

 気が付くと草原に横たわっていた。

 ここは何処なんだろうか?

 目を瞑り、覚醒しきれていない頭で気絶する直前の記憶を探ってみる。

 空を舞っていた・・・。

 落とされた・・・。

 巨大な猛禽類の趾に胴体を鷲掴みされ、どこかに連れ去れそうになっていたんだ・・・眼下には森が広がっていた・・・。

 どうして猛禽類に捕まっていまったんだろうか?

 そうか・・・。

 突如として甲殻獣の群れに襲われ、オリビーの全速力で逃走してた・・・体当たりを喰らって岩壁に叩きつけられ・・・オリビーが潰れた?

 オリビーの中では、積んでた調査機が壊れ散乱し邪魔だった・・・外に脱出するのに時間を要したんだ。何とかオリビーから這いでと思ったら、巨大な猛禽類の鋭い爪が目前に迫り・・・そして。

 腹部を締め付けられ、苦しくて気が付いたら・・・そう、空だったんだ。

 落ち着け・・・いいか落ち着け、ヴェンカトラマン・ラマクリシュナン。

 さっき目を開けた時、風景は草原だった。

 そう、助かったんだ。

 ウォルトンあたりが、慌てて救助しにきたんだろう。

 TheWOCの天才研究者にして調査隊の責任者たる俺様は、この惑星において誰よりも優先保護の対象なのだ・・・。

 しかし俺様は、なぜ草原の上に横たわっているのだ?

 現状を確認、理解するまでは慎重な行動が好ましいだろう。

 まず自然にみえるよう寝返りして、反対側を確認するのだ。

 62歳のラマクリシュナンの希望は裏切られることになる。

 彼の反対側には宝船の舳先が停泊している。そして宝船のすぐ横には防腐処理を施され、解体されつつある甲殻獣の死骸があるからだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ