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しるし2(詩集)

つめたいうた

作者: さゆみ

うつむいた憧憬を消せないなら

持ち続ければいいよ

慙愧の心悸を止めることなく

踊り続ければいいよ

だから私の手を放さないで


時の流れの中で透明度が増して

きらきらと泳ぐ魚になって

幸甚の水の中で裸になって

思い出しても忘れても自由

さよならはいつか必ず吹くから

それだけが唯一 確かなこと


もっと深くても遠くても行こう

自由な魚だからどこへでも舞える

旅するあつい氷の上に寝そべって

天と地の境い目をぼやかすあつい涙

ガラクタを放り出して踊ってみせる

いつかガラクタが愛らしい


氷の下の冷たい水の中で

目を瞑っても開けても見えなくても

喋れなくても聞こえなくても

届かなくても 踊り続けよう

その孤独がいつか誰人の功徳へ

呼吸が止まるまで 私は手を繋いでいるよ





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