つめたいうた
うつむいた憧憬を消せないなら
持ち続ければいいよ
慙愧の心悸を止めることなく
踊り続ければいいよ
だから私の手を放さないで
時の流れの中で透明度が増して
きらきらと泳ぐ魚になって
幸甚の水の中で裸になって
思い出しても忘れても自由
さよならはいつか必ず吹くから
それだけが唯一 確かなこと
もっと深くても遠くても行こう
自由な魚だからどこへでも舞える
旅するあつい氷の上に寝そべって
天と地の境い目をぼやかすあつい涙
ガラクタを放り出して踊ってみせる
いつかガラクタが愛らしい
氷の下の冷たい水の中で
目を瞑っても開けても見えなくても
喋れなくても聞こえなくても
届かなくても 踊り続けよう
その孤独がいつか誰人の功徳へ
呼吸が止まるまで 私は手を繋いでいるよ