検査入院へ
数分後、取調室にミートソースのスパゲティが届いた。
「桜田さん、お待たせ。」
「ありがとう。」
わたしは勢いよくミートソースのスパゲティを食べるのであった。
「あらあら、桜田さんったら相当腹が減ってたみたいだね。」
「うん。」
「本当に勢いよく食べてるわね。」
そして、あっという間に完食してしまった。
「ごちそうさま♪」
「桜田さんったら、口の周りが汚れてるよ。」
そう言って、なっちゃんはティッシュでわたしの口の周りを拭いてくれた。
「格好は中学生だけど、なんか桜田さんを見てると小学生っぽいかなぁ。」
「どういうこと?」
なっちゃんの一言にわたしは理解できなかった。
「うんとね、簡単に言うとからだは大人だけど行動が子供ってこと。こう言えばわかるかな?」
「よくわかんないや。」
結局聞き直してもわかんなかった。
「さてと。今から、大きな病院へ行って検査でもしましょうか。」
なっちゃんは、わたしのからだに異常がないか検査をすると言い出した。
「別にわたしは大丈夫だけど?」
「一応病院で見てもらった方がいいよ。もしかして、変な病気が混じってるかもしれないしね。」
「変な病気か…。」
「たぶん、桜田さんのからだを隅々まで検査するはずだから、今日は病院で入院になるかな。」
「やだ! 入院したくない!」
入院の言葉を聞いて、わたしは急に怖くなった。
「大丈夫だから。今日1日は我慢してね。」
「…わかった…。」
なっちゃんに言われ、わたしは我慢して検査入院を受け入れることにした。
「それじゃ、行きましょうか。」
「はーい。」
わたしたちは、取調室を出て病院へ向かうのであった。