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自分探しの旅  作者: YUI
22/25

なっちゃんのお母さん2

「…行っちゃった…。」

なっちゃんが出て行ってしまい、急に寂しさが増してきた。

すると、心配するかのようになっちゃんのお母さんが話しかけてきた。

「奈津子がいなくなったから、寂しくなったの?」

「…うん…。」

「奈津子はよくても、私じゃ嫌かな?」

「嫌ってわけじゃないけど、まだ慣れなくて…。」

「そうかそうか。確かに、会ったばかりじゃあたふたしちゃうよね。」

「…うん…。」

「さっきも言ったけど、すぐに心を開こうと頑張らずにゆっくり慣れていけばいいからね。」

「…わかった…。」

なっちゃんのお母さんにまで励まされてしまった。


「よし、おばさんも遥ちゃんのことをいろいろ知りたいから、リビングで話でもしようか。」

「うまく話せるかな?」

やはり、なっちゃん以外の人と話すのに少し躊躇いがあった。

「ほーら気を抜いて♪ 肩に力が入ってるよ♪」

そう言うと、なっちゃんのお母さんはわたしの肩を揉み始めた。

「なんだか気持ちいい…♪」

あまりにも気持ちがよかったので、つい声に出してしまった。

「気持ちいいならもっと揉んであげるよ。」

「ありがとう…♪」

結局、5分くらい肩を揉んでもらっただろうか。

「これで少しはよくなったかな?」

「とてもよくなったよ♪ おばさん、ありがとう♪」

「どういたしまして♪」

「…って、今わたし、おばさんって言っちゃった…。」

「いいよ。おばさんって呼んでくれて。」

「それじゃ、おばさんって呼ぶからね。」

「どうぞ。」

今ので、おばさんとの距離がかなり縮まった気がした。

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