なっちゃんのお母さん
「はい、私の家に着いたよ。」
クルマで走ること30分、なっちゃんの家に到着した。
「へえ、なっちゃんの家って結構大きいんだね。」
「そうかな?」
周りの家が2階建てなのに、なっちゃんの家だけが3階建てだった。
もしかして、なっちゃんの家はお金持ちなのだろうか。
「それじゃ、中に入ろうか。」
「はーい。」
なっちゃんの家、わたしはしばらくここで生活することになるのか。
「ただいまー。」
「お帰り、奈津子。」
なっちゃんのお母さんらしき人が出迎えてくれた。
「お母さん、この子が今日から一緒に生活をする桜田遥ちゃんね。」
「桜田遥です。お世話になります♪」
わたしは、なっちゃんのお母さんに深々とお辞儀をした。
「あなたが遥ちゃんね。私が奈津子の母の春子って言います。どうぞよろしくね。」
「こちらこそよろしくお願いします。」
なっちゃんのお母さん、結構優しそうな人でよかった。
「奈津子からは話を聞いてるわ。私をお母さんだと思って、いくらでも甘えてもいいからね。」
「は、はい…。」
そう言われると、どう接していいのやら。
さすがに、今会ったばかりの人にとても「お母さん♪」っては恥ずかしくて言えないし。
「あら、恥ずかしがっちゃって。緊張してるのかな?」
「う、うん…。ちょっと…。」
「無理せずに、ゆっくり慣れていけばいいからね。」
「は、はい…。」
変に緊張して心臓がバクバクのわたしだった。




