ブラジャー
「さて、次はなにを見ようかな。」
「なにを見るの?」
すると、なっちゃんは目線をわたしの胸の辺りに移した。
「遥ちゃん、ブラジャーしてたっけ?」
「ブラジャー?」
「そう言えば、制服に着替えたときに下着とかしてなかったような…。」
「うん、なにもしてないよ。」
「さすがにこれほどの胸があるのに、ブラジャーなしは恥ずかしいんじゃない?」
そう言いながら、なっちゃんは制服の上からわたしの胸を触りだした。
触られた瞬間、わたしは顔を赤くした。
「やめてよ、恥ずかしい…。」
「立派な胸だこと。」
「…もう…。」
「えーと、下着売り場は5階だね。」
「じゃあ、次で降りようか。」
こうして、わたしたちはブラジャーを見に行くことになった。
下着売り場に到着し、適当にブラジャーを見ていた。
「もしよかったら、胸の大きさを測りましょうか?」
店員さんが近づいてきた。
「ちょっとこの子のバストサイズを測ってもらえますか?」
「かしこまりました。こちらへどうぞ。」
わたしは、試着室に案内された。
「それじゃ、胸の大きさを測りますね。」
店員さんはメジャーを出して、制服の上から胸を測りはじめた。
「まずはトップを測りますね。ごめんなさい、胸ポケットの名札を外してもよかったかな?」
「えっ、はあ。」
「すいません、失礼します。」
そう言って、店員さんは胸の名札を外し、メジャーで測り出した。
「えーと、トップが83センチとアンダーが71センチっと。」
店員さんは胸のサイズをメモしはじめた。
「サイズは、B70くらいかな。」
そして、計測を終えた。
「はい、終わりました。それじゃ、名札を付けますね。」
店員さんは、制服の胸ポケットに名札を取り付けはじめた。
「中学生の方ですか?」
「はい。」
「もしかしたら、まだこの胸も大きくなるかもしれないですね。」
「そこまで大きくなりますか?」
「あなたの成長次第でもしかしたらCやD、はたまたEカップになるかも知れないですよ。」
「ふーん。」
胸の大きさを測り終え、なっちゃんに報告する。
「B70だって。」
「Bカップかー。まだまだ成長の可能性もありだね。」
「わたしの胸よ、もっと大きくなーれ♪」
「その呪文の効果が出ればいいね。」
サイズがわかったところで、再びブラジャー選びを始めた。
「遥ちゃん、これとかどうかな?」
なっちゃんが、ピンク色のブラジャーを持って来た。
「ちょっと地味すぎないかな。」
「中学生が派手な下着なんか着けたら、変な意味で目立っちゃうよ。」
「そうかな。」
「制服から透けて見えない程度がいちばんいいと思うよ。」
「わかった。」
なっちゃんに言われ、わたしはあまり派手で無さそうな白のブラジャーを手に取った。
「これくらいかな?」
「それでいいじゃん♪」
「それじゃ、これとなっちゃんの持ってるやつにする♪」
こうして、白とピンクのブラジャーを1着ずつ買うことになった。
「早速だから、どっちか着けてもらいなさいよ。」
なっちゃんは、ここでブラジャーを着けてくよう言ってきた。
「それじゃ、白のブラジャーを着けてく。」
店員さんに値札をハサミで切ってもらい、わたしはもう一度制服を脱いで、ブラジャーを着けた。
「着け心地はどんな感じ?」
「いい感じだよ。」
「んじゃ、制服を着て次は私服を見ますか♪」
「はーい♪」




