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自分探しの旅  作者: YUI
13/25

デパートへお買い物

「ふふふふーん♪」

「どうしたの? さっきから、名札を見ながらニヤニヤしちゃって。」

「これでわたしは中学生として認めてもらえたんだなって。」

「そんなに喜んでもらえるとは思わなかったな。」

「あー、早く中学校に通いたいな♪」

早く来週にならないかなと思うわたしだった。


そのあと、わたしたちは駅前のデパートへ向かった。

「それじゃ、ここでいろいろお買い物をしまーす♪」

「ここでなにを買うの?」

「遥ちゃんの必要なものをいろいろとね。」

「わたしのもの?」

「そう。学校へ通うときに使うバッグや体操服、上履きとか、来月から着るための冬の制服とかね。」

「ふーん。」

「そして、そのあとに遥ちゃんの私服とかパジャマとか、下着とかを買う予定だよ。」

「あ、ありがとう…。」

「じゃあ、まずは6階の学生服売場に行くかな。」

わたしたちはエスカレータで6階に向かった。


「いらっしゃいませ。」

「すいません、この子の冬の制服が欲しいのですが。」

「かしこまりました。では、こちらへどうぞ。」

店員さんは、わたしたちを受付カウンターのところまで案内してくれた。

「では、採寸をしますのでお嬢さんはこちらに来てください。」

「はい。」

わたしは、採寸のために奥の試着室に向かった。

「えーと、春田中学校の制服ですね。」

「はい、そうです。」

そう言うと、店員さんはわたしの服のサイズを測り始めた。

「はい、それじゃ冬の制服を持ってきますね。」

店員さんは、奥から冬の制服を持ってきた。

「へえ、あれが冬の制服なんだ。」

夏服と違い、紺色で襟が白のセーラー服だ。

「では、一度これを試着してみてください。」

店員さんに言われ、わたしは着ている制服を脱いで冬の制服に袖を通してみた。

「着心地はどうですか?」

「ちょっとサイズが大きい感じがする…。」

渡された冬の制服を着てみると、袖の長さが若干長く感じたのだ。

「もしかしたら、まだからだが成長するかもしれないから余裕を持たしてみたけど。」

「どうすればいいんだろう…。」

すると、なっちゃんが試着室にやって来て様子を見に来た。

「どんな感じ?」

「着てみたけど、なんかちょっとサイズが大きい気がする…。」

「それくらいがいいよ。制服は高いから、すぐに大きくなって着れなくなったらもったいないでしょ?」

「そっか…。」

「にしても、冬服の遥ちゃんもかわいいね。」

「照れるな…。」

不意に褒められて照れるわたしだった。

「それでは、このサイズでお作り致します。」

わたしは、冬の制服を脱いで店員さんに渡し、自分の制服に着替えた。

「だいたい1週間で出来上がる予定です。」

「わかりました。」

冬の制服の採寸も終わり、その他の学校で必要なものの購入も終わったので、次の場所へ移動した。

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