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大きな大きなお節介?

2話.大きな大きなお節介?


俺は俺を殴った女の子に呼びだされていた

名前は白賀(しらが)二姫(つき)、というそうだ

同級生らしいんだけど呼びたされた場所は屋上だった

「遅いわよクズ虫」

挨拶代わりのクズ虫だった

「私のお願いを聞いてくれるんでしょ?」

「うん…そう、言ったけど」

そう言ったというか言わされたというか

胸に触ったことは許してくれたんだけど、胸を小さくしたことは許していないと言われまして

そりゃあ怒りますよね

「簡単なことよ。私の友達の胸を大きくしてもらいたいの」

「…はい?」

「胸を大きくしろって言ってんの」

「誰の?」

「私の友達の」

聞き間違いではなかった

何を言い出すんだこの巨乳さんは

人の胸を大きくしろなんて…なんて

「喜んでお受けいたしましょう!」

なんて素晴らしいお願いだろうか!

合法的に胸を触れる!

ひゃっほい!

「じゃあお願い。本人には言ってないから頑張ってね」

「わかった!」

合法的に!合法的に!合法的…ん?

「本人に、言ってないんですか?」

「言えるわけないじゃない、バカらしくて」

バカらしいってなんじゃい

「自分から頼んどいてそれはないでしょ!」

「あんたは文句言える立場じゃないんだからさっさと行きなさい!」

無理やり追い出された

…いつか仕返ししてやる




→教室


といってもとりあえず命令に従わないといけない

何されるか分からないし

でもここで問題が発生

巨乳さんから渡された紙を見る

そこには「宝千(ほうせん)波智(はち)」という名前と顔写真だけしか載っていない

これでどうやって探せば良いのかと

クラスくらい教えてくれてもいいのではないかと

これがコミュ障じゃなければ人に聞いてすぐに見つかるんだろうけどさぁ

でもやらないと怒られるどころじゃ済まないだろうし、胸を大きくするしないは置いといて探さないといけない

「あれ、みなっちどうしたの?次移動教室だよ?」

はっ!

考えすぎてもう授業始まりそうになってた!

「あ、ありがとうひさっきー。ぼーっとしてた」

…そうだ、ひさっきーに聞けばいいんだ

僕の数少ない(現在1名)話し相手であるひさっきーに宝千さんのことを聞こう

「あ、あの」

「早く準備して!もう始まっちゃうよ!ほら!」

「え!うわっ」

また手を繋いでしまっている!

ひさっきーって結構強引だ

けどそこが良い

とりあえずは授業を受けよう

まだ時間はある





→生徒会室



なぜ僕は誰もいない生徒会室で正座させられているのか

なんとかひさっきーから宝千さんのクラスを聞いて、そのクラスの前に行くとなぜか巨乳さんがいて、巨乳さんが生徒会室で正座して待ってろって言ったので

そういうことだ

いや、どういうことなんだ

結局巨乳さんは僕に何をさせたいんだ

「失礼します」

部屋に短髪の真面目そうな眼鏡っ娘が入ってきた

目があった

「…誰?」

「あ、えと、青沢、です」

「…何しているの?」

「あと、えと、正座、です」

「…出て行って?」

「あー、えと…」

「…」

沈黙

ちなみに相手は宝千さんです

巨乳さん宝千さんがここにくるのわかっててここで僕を待たせたんだ

一言ぐらい伝えてくれればいいのに!

「…もしかして相談?」

「へ?」

「よくあるのよ。カウンセリングっていうやつ…生徒会長って大変なのよ」

なんだか話が良い方向なのかよくわからない方向へ向かって…生徒会長?

「生徒会長、なんです?」

「そうよ、いろんなとこで挨拶とかしてるんだけど、知らない人っているのね」

生徒会長なのか

あの巨乳さんの友達だからすごい人だとは思ってたけど、本当にすごいとは

しかし、視線を顔から下に下げると…すごいとは言えん

「で、いつまで正座してるの?こっち座りなさい」

「は、はい!」

なんだかカウンセリングってことになってる!

これで胸を大きくさせられるのだろうか

というか生徒会長の胸に触ったら大問題じゃないの?

いや、女の子の胸に触ること自体大問題だけどね?

「じゃあ始めるけど、なんか悩みがあるの?話せることから話して」

「あ、えと、その」

その前に俺がコミュ障って大問題があったぞ!

どうすんだこれ!



数分後



生徒会長と向き合ってのお話!

その時コミュ障な俺はどうした?

「話をまとめると、私の友達のTSさんが私の胸をあなたの不思議な力で大きくしろと頼んできて困ってるってことね」

「そ、その通り、です」

A.素直に全部話した。でした!

…巨乳さんに怒られないかなぁ

「まず、あなたが胸の大きさを変えられるってのが信じられないけど、あの子がこんなこと頼むってことは本当なのかもしれないわね」

「本当、なんです」

信じられないよなぁ

俺だって信じられなかったもん

だけど実際にやっちゃったもん

大きさかわったんだもん

「じゃあ、やってみせて」

「は、はい」

…はい?

「はやく」

いやいやいや

え、これ合法?合法になるやつ?

いいの?触っていいの?

「はやく自分の胸で試しなさいよ」

…合法だ

そっか

そうだよね

よく考えてみたら女性限定とかそういうことお願いしてないから多分性別関係ないもんね

てことは巨乳さんの胸変えちゃったのって完全に自業自得なのか

今この状況も自業自得なのか

…悲しい

ニートしてるとコミュ障にもなるし頭も悪くなる

ニートっていいことないな

「はやくしなさい」

このあと胸を大きくしたり小さくしたりしました

なんかすごい触られました

感じてなんかないんだから!(涙)





→屋上



修羅場

修羅が1体、巨乳さんが1匹、コミュ障が1人

いや、クズ虫1匹か

僕の能力を完全に信じた宝千さんは電話したと思ったらどっかに行ってしまった

そのあとをついてきたらこうだ

宝千さんは修羅と化し、巨乳さんは状況が飲み込めたのか正座をして怯えた猫のように縮こまってる

「ツキ…私がいつ巨乳になりたいって言った?」

「…言ってません」

「いつ胸を大きくしたいって言った?」

「言ってません」

「いつ貧乳が嫌だって言った!」

「言ってません!」

恐ろしい

これは放送禁止なのではないか

修羅の前には巨乳さんの巨乳も巨乳に見えない

修羅はどんなものより大きいのだ

「青沢くん」

「はひっ!」

急に呼ばれてびびったぞ!

「この子の自慢してるものってなんだか知ってる?」

えっと、確か

「大きな、おっぱいです」

「そうね」

「…!それだけは!それだけはやめて!謝るから!勝手なことしてごめんなさい!許して!」

何かを察した巨乳さんは注射を嫌がる子供みたいに逃げようとする

しかし修羅はそれを許さない

「青沢くん…言わなくてもわかるわよね」

「…わかり、ました」

俺も察した

「やめて!離してよハチ!私が悪かったから!もうやだ!また小さくなるのは嫌!」

俺は泣いている巨乳さんの顔を見ないためにも目を瞑り手を伸ばす

「大きいのが良い?小さいものの気持ちを味わってからものを言え」

わかったことは巨乳さんの胸はやっぱり柔らかくて気持ちいいってことと、生徒会長を怒らせたらちびるってことだ


読んでくれてありがとうございます

まさかの感想をいただけたので2年ぶりの更新です

二話冒頭は書いてあったのですが、ほぼ今書きました

間が空くと書き方とか変わっちゃうんでどうかなーと思いますが、自分では面白く書けたのではないかと思います

次の更新がいつになるのかわかりませんが次回もよろしくお願いします


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