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ドッジボールと楠木さん

 




 Seen:体育館


 


 あおいろせいしゅんあいうえお~!



 奇妙な雄たけびが体育館屋外から、体育館一番奥にあるここ体育倉庫にまで伝播しこだまする。


「あちゃあ」

「だれか遅刻したな」


 ボールを倉庫からカゴごと出す係の男子二人は身震いし、お互いの顔を見る。


「……」

「……」

 

 うん。

 お互いに一つ大きく頷くと、


「……急ごう」

「……あぁ、急ごう」

 

 ガタゴト押す手には、自然と力がこもる。

 



 ※


‐ 体育館 ‐


「なー、なー」


 同級生である片瀬さんの細い肩先。

 ちょこんとすそをつかみ、引っ張るのは楠木さん。



 ことの発端は『楠木さんショック』から間もなくの事。


「オレ、もう男じゃないからさ、なんかさ、ワクワクするよ」

「え!? え、えぇそう。それも……そうね」 


 なにやら自分の呼び方で悩んでるらしい楠木さんが、聞きなれそうもない一人称にタジタジするクラスメートに見せた、

 上目遣いの”期待感まなざし”からすでに始まっていたのだと思う。


「(男の子が、そんなかわいい上目遣いするのかよ……)」


 なんか落ち込ませつつ。 

 


 

 ――ドッジボール。

 言わずもがな、チームを二つに分け、ボールをぶつけ合うスポーツ。

 こういえば単純極まりなく聞こえるかもしれないが、競技ともなれば実のところ奥深く。チームワークに知力体力をフルに活用し、雌雄を決するなかなかに燃えるスポーツと言える。

 一昔前など某ドッジボールアニメなどが流行っていたりもして……。

 (遠い目)


 っゴホン。

 ……が。

 悲しいかな。

 学校の体育の授業レベルで言えば、有名であってもサッカーや野球に比べどこかマイナー感を漂わせるのがドッジボールの特徴とさえ思えるのが現状。


 救いは、それでも小中学校ではいまだ定番のスポーツであり、ちょっとした空間とボール一つあればなんとかなっちゃうこともあり根強い人気を誇っていることであろうか。



 当校、名を羽羽はばね高校。

 某県境に位置する進学校……一歩手前の学校。

 季節は5月手前。

 運動するにはちょうど良い季節。


 そう。

 再来週は体育祭。

 そして今、というかこのところ体育すべての枠を使っているのが、祭の中でも特に盛り上がる『球技の部』であり、伝統のクラス対抗『ドッジボール合戦』なのである。

 ……わけだが。


 ひょっとしたら、

『今時高校生にもなってドッジボール大会だなんてちょっと違くない?』

 な~んて思わず呟いちゃう方がチラホラいるかもしれない。

 

 だがしかし!

 呟くのはまだ早い!

 なんと!

 ここでは更に珍しく!

 

 男女混合!

 

 高校生なのに!

 男女混合!

 なのである! 




 はぁはぁ……ふぅ。

 さ、昨今じゃあ、安全管理などもろもろ厳しく、クレームがごにょごにょ……。

 よくぞまぁ、やるもんだと入ったばかりの教員などは思うもの。


 けれどもそのへんはルールでいかようにでもかわせる様で、

 たとえば男子に関しては男子相手のみに投げること(足元であろうが女子相手はNG)を徹底させているし。

 プラスαで女子同士でもアンダースロー、あるいはサイドスローで投げ合うという暗黙にして絶対的なルールがあるので安心この上ない。


 これは昔ながらの精神論と、昨今の教育者たちの微妙な立ち居地を鑑みたなんとも切ないルールにも見えるが、初期からのルールなのであしからず。


 決着は基本的に点数制で時間内により得点を取ったほうの勝ちとなる。

 (つまりいかに男子を叩き出すかの勝負。じゃなきゃ勝負がつかない。だって女の子同士は徹底的に手を抜くし)


 勝利の鍵は男子にぶつけた跳弾をいかに女子にぶつけるか、ではなく女子にぶつかりそうなボールをその間近にいる男子にかばわせぶつけるかにある。 

 かばわないとあとが大変なので。


 ……もうやめたら?

 ときどき疑問を投げかける者も当然いる。が、それでも頑なに辞めないのは、

 つまりはそれこそが伝統というモノなのである。


 実際。これまで問題もなく、やってこれた実績もある。

 そうなると辞めるなどと言い出そうものならば、もはや当校の誇りを汚すものと受け取られ、

 チラつくOB・OGの影に教師たちが怯えることになったりする。

 そう、問題が起こるまでは――。


   

「さぁこお~い!」

 ワクワクとしたその瞳。

 その声。

 

「……」

 そして、固まる小林くん。

 と、背後のコート外で体育座りをして、小林くんをにらむ香字谷かじやさん。

  

 恋が当然起こるように。

 問題もまたいつも突然起こるものである。

 なんてうまくもないことを誰かがどこかでほざく中、 

「え~と」


『なんで僕は、楠木さんと対峙を? そして、なぜ背後から睨まれて?』

 

 当然の疑問に応えてくれる者もなく。

(応えられる、というか状況こそ違えど似た状況にいた男は離席中)

 明らかに張り切り、小さい体で大きく構え待っている楠木さんを前に固まっている。


 ただ小林くんはバカではない。疑問もそう長くは続かない。

 まもなくこう思うのだ。

「(しまった)」

 しまったぞ。

 と。



 ――小林くんは頑張り屋さんだ。

 普段であれば、誰よりも早く体育館へと集まり、誰よりも早く準備運動をし、誰よりも早くボールを手にする男の子。

 それだけに、ただ少しうっかり屋さんであったのがあまりに惜しい。 


「よしっ!」

 今度の体育祭頑張るぞと、やはり一番乗りすべく靴ヒモ結び張り切る彼を追い越し。

 

「よ~し!」

 自分より大きな声で「頑張るぞ」と。

 なんかちょっと小学校の100M走走る前の男の子みたいな?

 そういうとこがとびきりキュートな楠木さんが――、

 きゅっきゅと靴の音を小気味よくたて、軽く屈伸するごとにやる気をみなぎらせ、コートに一番乗りするであろうことはわかりきっていたことなのだから……。


 無論『男』として。



「こ、これは」


 バっと振り返れば、いつにも増してやたらのんびりと集まる男子たち。


「(しまった)」


 しまった! はかられた!

 目線を飛ばすも一斉に目をそらす友人たちの姿に、時すでに遅しと悟らざるを得ない。

 かわいそうに。

 

 説明しておくと、カレこと楠木さんはクラスメイトにしか正体を明かしてはいない。

 と言うことは教師は知らないことになる。

 なので、いくら楠木さんが張り切ろうとも小林くんが投げてあげる必要がないというか、投げられないはずなのだが……。


「なぜこういう時に限って、あの先生おとこはいないのでしょうか……」


 この体育祭、というより学校そのもののテーマに「自主性を育む」

 と言うものがあり、これがなかなかに曲者なのである。


 たとえばイベントごとの試合進行など、基本的に生徒にやらせることを良しとしている。

 何事も経験と言うわけだ。

 なので時には休み返上でスケジュールを組んだりしなければならず、このルールを事前に知ってれば入らなかったのにと嘆く生徒も割と多い。

 とはいえださすがに体育祭の練習まで放置と言うことはない。

 今は単に用事があっていないだけ。

  

 しかしそれはつまり、楠木さんにとってみればはじめて男らしいことが出来る。ようやく自分本来の姿を開放できる限られた時間が出来たということに。

 こんな、本番前の練習時間(練習も男女混合)であろうとも。

 大切な時間なのである。


「絶対、九良の奴遅刻すると思ってたし」

「あいつ体育祭忘れてたしな」

「となれば、この練習時間、ヤバいよな」

「あぁ、ヤバいよな」  



 ……。

 手を抜こうものなら彼女は言うだろう。


「うん、仕方ないよな。うん」


 笑顔で。

 自分を納得させるように。

 それ以上に小林くんを困らせないように、

 少し、ほんの少しだけ寂しそうな目をして……。

 

「(で、でも!)」


 いくら精神的に男とはいえ、体は女の子なのだから、ボールキャッチなんてだいぶ無茶な話だし。 

 単純に楠木さんの言うとおりにしてやればいい。

 ――と、いうわけにも行かないわけで。


 叶えてあげたい男心。

 でも、んなことすりゃ明日から、いや、今日、その瞬間から灰色高校生活が始まることは、火を見るまでもなく明らか。 


 もちろん女の子だからって絶対に取れないわけじゃない。男子だって所詮は素人の集まり。

 であれば、中には男なんて目じゃない女の子だっている。

 なら工夫次第でなんとかなんじゃね? ……って、話には残念ながらならない。


 ……。

 うん。

 楠木さんの場合、一番の問題は体格云々以前にあるからである。

 こう言えばなんとなく、想像はつくだろうけど。

 しかしここではあえて言おう。

 

 楠木さんにはそもそも。

 そもそもの部分の難があるということ。

 それは――。

 

 お世辞にも運 動 神 経 が ――。


 

 ない!(ドン!)

 


 なんて擬音付きで紹介したところでってのはご愛嬌。

 そのくせ手先は妙に器用で、遅いくせにソフトボールの球種がやたら多いという謎設定。

 おかげでやっかいにも本人があまり気づいてないと言う。

 (周りが全力フォローってのもある)


 だからここは一つ、男らしく勝たせてやるぞ。

 と、やはり(バレないギリギリのレベルで)手を抜いて投げたところで、

 

「(ボール、取れない、ですよね……)」

 

 頭でボールをポー……ン。

 浮かぶイメージ。かわいいけれど。


 まいったなぁ、と額に手を置き天を仰ぐのは小林くんの後ろで彼を睨んでいた香字谷さん。

 小林くんとは小学校からの幼馴染で、今日は体調不良を理由に見学中。




 ※


-んで、オチ-


 小林くんが楠木さんと対峙してからいまだ1分少々。

 だが、1分は少年を男に変えるには余りある時間――。

 なのかもしれない。


 彼の顔に浮かぶもの。

 それはただ一つ。

 覚悟。


 心にその2文字をきざんだ男の顔つきは、


「おっ」

「あいつ……」


 気づく者を圧倒し。

 なぜかちょっとニヒルに「へへ」なんて鼻をこすりながら笑ってみせる奴を生み出す力を持っている。

 でも、


「あんにゃろ」

「楠木さんにケガさせたらヒザかっくん百の計を食らわしちゃる」


 これが大半。

 これが現実。



 

 手にボールを持つ”男”小林。

 額には、汗。

 目線の先にはやる気満々な楠木さん。


「……ふ」

 悟るように、親指を立て、額の汗を――拭う。


「(いったい、いったいどうするの……?)」


 心配そうに見つめる香字谷さん。

 胸元でギュッと手を結ぶ。

 すると、


「あ……」


 するとついに目の前で投げるモーションに入る小林。


 ボールと小林。

 それとのん気に「さーこーい」と叫ぶ楠木さんを交互に見る香字谷さんの目に余裕などなく。

「(ごくん)」と、一つ、大きくツバを飲む。 


 ……さて。ここで彼が取った行動とは?

 ”男”小林、振りかぶる。

 それは――、

 それは、


「すべったぁああああああああああああああああ!」

 どしゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

「えええええええええええええええええええええええええええええ!?」

 がびいいいいいいいいいいいいいいん!!


 香字谷さんの大胆にして明らかに時代を間違えたリアクションを背負い顔面から床へ。 

 スリップ・アンド・ゴー。  

 男小林、名前はまだない。

 勇気ある決断であった。


 うん。

 ……うん。



 床に叩きつけられ、高く跳ね上がったボールを目で追うクラスメートたちは、


「あちゃあ」

「なんてわざとらしい」

「わが身でなく、良かった」


 皆、口々に彼の雄姿を称えるとともに、自らが小林くんの立場になくて良かったと胸をなでおろしているのだから薄情なものである。


 ・


 ・


 ・

 

 それからおよそ10秒。

 周囲の反応を知ってか知らずか。


「……(どきどき)」


 先ほどまでのやれそうな感じはいったいなんだったのか。

 不安そのものの表情で。床とキスする格好のままでいる小林くん。

 そんな彼が、


「(そういえば、)」


 今ふいに思い出すのは。

 ――高校受験当時、小林くんがやはりドキドキしながら羽羽高校の合否をわざわざ掲示板まで見に来たときのことだ。


 美菜(香字谷さんの名前)が彼より先に見にきており、その時はじめて同じ高校を受験していたことを知った彼はずいぶんと驚かされたものだが、

 それ以上に驚いたのは。

 

 そんな美菜が『ごうかくだよお! がんばったよべええええ!』

 なぜか小林くんの結果をわめいて、

 泣いていたってこと。



 思い出は小林くんの脳裏へとよみがえり、


「はは」


 照れくさいけど良い思い出として小林くんの心に暖かいものを去来させる。

 なんのこっちゃ。


 そして今度もまた香字谷さんが、先に様子を見ているはずなのだが……、

 残念ながら今度は声を発することもなく、角度が悪く彼女の足先すら見えないので表情を伺うことも出来ない。


「うう、どうなったんでしょう」


 一転不安な小林くん。そこでなぜか、じかに楠木さんを見れば良いものを香字谷さんを見る為、


「あとちょい、あとちょい」


 ジリジリとナメクジのように体を這わせていると――。 



「あははは、バッカだなぁ」



「……へ?」

「ん?」


 誰もが耳を、目を疑う。

 なんか、わろてるで。


 スッと、小林くんの顔のそばに差し出される手。

 小林くんは、小さくて、とても男の物とは言いがたいその手から腕へと目線を這わせ、その顔へと目をやると……。


「(あれ?)」

「ボールを床に投げる奴があるかよ~」


 ピヨピヨ。

 ……気付いて、ない?

 カラカラと笑う楠木さんに目を奪われる。



 えー、と? 

 これはひょっとして、


「(や、やった、の? でしょうか?)」


 チラリ、入り口付近を流し見る。

 すると、

 コクンと頷く同級生。


「あ、そう」


 あまりにあっさりと得られた回答に、

 ……。

 ひょっとして演技派? 

 などと一瞬、思い上がりもはなはだしい想像をするが。

 それは違うと言っておこう。 


 ともかく、なんにせよ。

 なんせよだ。

 終わってみればあっけないもんで。

 なんかもっとこう、ゴールテープ切った感がほしい。

 なんて思わないわけでもないけれど。 


 彼はやった。

 やり通したのである。



「(……そうだ! 僕は、やった! やりました!)」



 言葉に出してみるとわかる。

 彼のうちに湧き上がる達成感。

 それは500円貯金をやり遂げたとき感じたものをはるかに凌駕していた。


「あぁ、宇宙そらが見えます……!」


 これすなわち全能感という。  

 ――しかしそれは同時に崩壊への序曲でもあることを彼は知らない。

 途端、


「う!」


 緊張の糸が切れたのだろう。

 ガクガクと震える体。


「(ここまで、か)」

 

 しかし己の役目は全うしたぞと首を振り、

 手を握り親指を立て、彼は最後の力を振り絞ると。


「あいるびーばっく、です」

 

 バタ。 

 差し出された手には触れるにも至らず、途中力尽き、再び床とキスすることで幕を閉じたのであった。

 その顔は実に安らか――。

 


「あ、おい! どうした!」


 突然のことに慌てる楠木さんだったが、


「まぁまぁ」

「え?」

「まぁまぁまぁ」

「えぇ? いや、だって」

「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ……」


 わらわらと女子たちが群がり、小林くんから引き離す。


 こうして。

 終わってみれば慌しくもあっという間に過ぎ去る体育祭準備のワンシーン。

 床にボールを放ち手を差し伸べられるまで、まだ5分とたってない。


 けれど、小林くんからすればまるで超大作ハリウッド映画の主人公となり、異星人と戦い、地球を守ったくらいには疲労度を感じてしまう、長い長い5分間の小さな、だけれどもクラスメートの心に爪あとを残すには十分な事件であった。


 

「ばーか」


 取り残された小林くんに、改めて手を差し伸べるのは香字谷さん。

 しかしその様子については――また別のお話ってところでひとつよろしく。




 ※


 -それからようやく-

 

「お? やってるな?」


 遅れて登場迫田先生。

 と、肩を組まれて引きづられて来る九良。目元にくまがある。


「あ」


 小林くんから引き離されるもまだまだやる気な楠木さんだったが、タイムアップを悟ったのだろう。

 少し残念そうなのが、その後ろで、全力でホッとする女子一同と対照的である。


「よーし、それじゃ皆、さっそく……ん?」


 九良を放すと伸びをし、さて、授業をと歩を進めるが、なぜだか楠木さん以外すべての生徒に睨まれているような……。

 その際ドサリと倒れる九良だが、特に触れるものはいない。


「えっと?」


 なんだろうかと。

 なんか、服装変かな。

 でもいつものジャージだし……。


 まだ歳若いこの体育教師(27)は少し気にした風な顔をするも、

 ……。

 まぁ、いいか。

 流す。

 そのかん、およそ2秒。


 生徒たちほぼ全員の、


「(だよね)」


 が見えない渦となり体育館を満たすもまるで通じてない教師に、

 やれやれ。

 ダラダラと動き始める生徒たち。


「さぁ、みんな! 今日も青春一番星目指して、は~りきるぞお!」


 ウザい掛け声だけがむなしく響く。

 


なんてことない話を積み重ねていこうと思います。


27?/9/22

小林君のしゃべり方変えました。

まじめくんキャラに決定。


27/12/6

タイトルかえてみました

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