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アパートデイズ  作者: うにお
1/1

204号室

「アァァァァァァォォダガァァア‼貴様ァァァ‼」

「すいましぇぇぇぇぇぇぇん‼」

「お米食べろォォォォ‼」

「朝パンですいませぇぇぇぇぇぇん‼」

「だから勝てないんだァァア‼」

「すいませぇぇぇぇぇぇん‼でもパンふりかけでしたぁぁぁぁ‼」

「朝はご飯に納豆と味噌汁だろがぁァァァ‼パンふりかけとは何だぁぁぁ‼」

「パンにふりかけをかけて食べる事です‼」

「ちがぁぁう‼そんな事は知っている‼何故パンふりかけなんだぁぁぁ‼」

「簡単だからです‼」

「お米食べろ‼」

「はいっ!」

「いいか、お米とは言う物はな日本———」


僕の名前は『質草二郎』です

読み方は『たち そうじろう』

よく『しちぐさ じろう』って間違われます。


僕は今、小渕おぶち 時丸ときまるさんに「お米食べろ‼」って怒られています、何で怒られてんのかは自分でも分かりません(笑)

時丸さんはよく僕の家に遊び(?)に来る、ワイルド系ハンサムおじさんです。

住んでる所や、何の仕事をしてるとか、奥さんはいるのかとかは一切不明です。年は34です。


とにかく、僕の住んでるアパートに出没するナイスガイなおじさんなのです。

そんな時丸さんは、僕がここに引っ越す前から、このアパートに出没していたそうです。

ちなみにそれはお隣の真希さんに聞きました。


時丸さん、知名度はかなりあるそうです、このアパートだけですけどね(笑)

時丸さんは僕がこのアパートに引っ越た時、真っ先に出会った人です、その時から時丸さんは僕の家に遊びに来ますw


時丸さんがどんな人なのかはよく分かりませんが、愉快な人だってのは分かります。それはアパート住民総一致です。


「おい‼二郎‼ボーッとするな‼シャキッとせんか‼」

「あっ!はい!すいません!」

「何笑ってるんだァ‼」

「あっわ!すいません!」

「いい笑顔じゃないか、大事にしろよ?その笑顔100円」

「ミスドじゃないですかw」

「最近食べたんだよな、うん、美味かった。ポンデリングが美味かった」

「僕はエンゼルクリーム派ですね」

「おー、エンゼルクリームね。あれも美味かったな。まぁ、俺は甘い物は全般オールオッケーだからな」

「意外な事実、甘い物好き発覚」

「そうなんだよ、俺が甘い物好きって言うとみんなビックリするんだよな」

「どっちかって言うと辛い物好きそうですもん」

「辛い物もいける、俺はブートジョロキアの栽培を成功させたからな」

「ブートジョロキアを食べるんじゃなくて栽培なんですねw」

「あぁ勿論だ、ブートジョロキアなんか辛過ぎて食えたもんじゃない。まぁ俺は三本までは行けたがな」

「でも栽培させたんだw」

「あぁ勿論だ、世界にはブートジョロキアの早食いとかやる命知らずがいるからな、世の為人の為にだ」

「へー、凄いですね。もしかして時丸さんの職業って農家なんですか?」

「農家じゃない、ただ知り合いに農家はいるがな」

「人脈広いんですね」

「ん?人脈ヒロイン?」

「違いますよw 人脈が広いですねって言ったんですw」

「すまんすまんこりゃ失礼」

頭をガシガシ掻く時丸さん。

ワイルドなハンサムだな〜、あと天然。


「時丸さんってモテませんか?」

僕の何と無く質問を聞いた時丸さんは驚いた様に


「え⁉俺が⁉ないないないモテ期なんか全然到来の兆しが見えんよ、今の一度も。もう一生来ないんじゃないかな」

そう言うと「ははは」と諦めの様に笑う。


「えー、ハンサムなのに。絶対モテてますって、多分、陰で密かに熱烈な視線を送っている人がいますよ」

「いやいやいや、ないないない、俺はもう30のおっさんだぞ?流石にいないだろ」

あれ?35じゃなかったっけ?何気に鯖を読んでるんだwww


「やっぱり時丸さんって面白いですねww」

「え⁉何が何が⁉モテない事がか⁉」

「違いますよwww」

「え⁉じゃあ何だ⁉ブートジョロキアを食べて悶絶した事か⁉」

「wwwwww知りませんよwwってか悶絶したんだwwwwww」

盛大に笑う僕の傍らで時丸さんは顔が赤くなって


「煩い‼煩いぞ‼二郎‼人の不幸を笑うな‼」

「笑ってませんよww」

「笑ってんだろ‼許さん……許さんゾォォ‼そこになおれい‼」

「はーいwwwwもう座ってますwwww」

「いいか‼人の不幸は蜜の味ってことわざがある、だがそれはタダのことわざだ‼人の不幸は悲しむべき事なんだ‼そして幸せを喜べ‼分かったか‼」

「了解ですっ!……………w」

「だから笑うな‼」


とそこで聞こえてくる女声


「うるさーい!アパート迷惑だから!もっと静かにして!」

この声はお隣の真希さん、アパートの華と呼ばてれる美人さんです。因みに27歳、独身。

真希さんは204号室のドアの前に立っている様で、時丸さんに文句ですw


「ほら時丸さん、うるさいってw」

「くっ……まさか俺が叱られるとは………面目が立たん」

悔しそうに歯をギリギリする。

いやー、この人は本当に面白いな、うん。引っ越して来て良かった良かった。


「また笑っているのか‼二郎‼」

「え?笑ってました?w」

「だーかーら〜、うるさいの‼‼時丸さん‼」

「怒られてますよwwww」

「すまない‼真希さん‼この通りだ‼」

「どの通りですか‼こっちは見えないんですよ‼」

「あははははははwwwwww」

「笑うな‼」

「時丸さん‼‼‼‼」




太陽がまだまだ高い正午の時間。

今日もアパートは賑わってますwwwwww





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