7
首あたりに回されていたジャックの前足を退かして起きてきた。アーサーは哉惟の腕に気づいた。
「哉惟、腕は痛むのか?」
「それなりにね。間違えて、左で体を支えようとしなければ、痛みはそんなに酷いものじゃないよ」
「そうか。あまり、無理はするなよ」
「わかってる」
「俺、ちょっと散歩に行ってくる」
「いってらっしゃい」
アーサーは散歩に行き、哉惟は読書の続きをしていた。
左腕が動かしにくいため、モランの手を借りて立ち上がり、自室へ戻った。
*
それからしばらく、ジャックがやっと起きてきた。
「哉惟は?」
「部屋にいる」
「アーサーは?」
「散歩だ。さすがにそろそろ戻ってくる頃だろう」
「あり? アーサーって朝一で城に用事あるって言ってなかったっけ?」
ジャックに言われ、モランは思い出した。
「なら、あいつはしばらく戻らないな。そろそろ朝餉の支度をするか。ジャック、哉惟の様子を見てきてくれないか?」
「わかった」
モランは朝餉の支度をはじめた。
「かーない。どうだ?」
「ジャックか。そうだね、微妙かな。昨日のこともあるから」
「腕、痛むんだろ?」
「痛むときは痛むね。私が気をつければ、順調に治るだろうし……。このまま、無茶していたら、治るものも治らないからね」
「今日は久しぶりに近所を散歩しようかと思ってね。仕事もなく、のんびり過ごすのもたまにはいいかなと思って」
「それがいいだろう。行くときは俺も一緒に行く。お前は俺たちの仲間である以前に主なんだ。哉惟がこれ以上怪我をして苦しむ姿を見るのが……俺たちは嫌なんだ。アーサーもきっと同じだと思う。だから……お前が動けない分、俺たちが代わりに動く」
「ありがとう。いつも、私が怪我して、つらいの我慢しているとき、ジャックは私以上につらそうな顔をしてる。でもね、私はやらなければならないんだ……。この身が朽ち果ててでも、止める。これは私の使命だからね」
ジャックはつらそうな顔をしていた。哉惟は優しくジャックの頭を撫でた。
「それに私は一人じゃない。お前たちがいるから仕事にも行ける」
「俺も親父にいつも怒られてたけど、哉惟が、仕事を頑張ってるの見てると俺も頑張ろうって思える。それに俺たちはお前が断ろうとしても手伝う。お前を陰からでも支える。俺たちが佐伊稀と約束したことだ」
「……そうか。私も、一度だけ親父と約束したな。親父に恥じないようになるって」
「そうだったのか……。そうだよな。俺も親父の顔に泥を塗らないよう、これからも励む。アーサーに負けたくない」
「頼りにしてるよ、ジャック。そろそろ朝餉の時間かな。いい匂いがしてきたし」
哉惟が自室を出るとモランが哉惟とジャックを呼ぶ声が聞こえた。ジャックは哉惟の後ろを歩き、茶の間へ向かった。
*
「美味しそうな朝餉だね」
「今日は少しでも精がつくものを用意した」
「……だからって魚はないでしょ。魚は……」
「一口くらい食べろ」
「困る」
哉惟が即答するほど、魚を拒む理由はただ一つ。子供の頃、ジャックたちと一度だけ国を囲む海を見に行ったことがある。
そのときにいろいろと哉惟は他人には言いたくない魚の思い出がある。だから、現在は魚を見るだけでも、顔をそらすし、残す。
ジャックたちにとってそれは嬉しいこと。妖怪と言っても生の妖怪の肉を食べるのはたまにであって、食にありつけないときはモランが準備したご飯をわけてもらい一緒に食べている。時々、哉惟が残したご飯を分けて食べることもある。いつもそんな感じだ。魚を前にした哉惟は今にも泣きそうな表情をしている。結局あきらめた哉惟は魚を一切れだけ食べて、残りをジャックたちにあげた。
ジャックは喜んで食べていた。すでに城から帰ってきていたアーサーは皿をジャックの方によせた。
「ジャック、俺の分も食べていいから」
「ん? なんで?」
「莱と会う約束している。情報収集の手伝いだ」
アーサーはそのまま、屋敷を出て行った。
「哉惟、今日はどうする?」
「そうだね。後で、少し散歩したいくらいかな」
哉惟は使っていた食器を片付け、自室へ戻った。
しばらくして、哉惟は腰にホルスターをつけて、戻ってきた。
いつもとそう変わらない散歩、集落の近くにある小高い丘に哉惟は座って、自分が育った集落を見ていた。ジャックはただ、哉惟をそばで黙って見ていた。近くから音が聞こえた。草むらから出てきた男に哉惟は見覚えがあった。
その男は哉惟と先日、一戦交えた男だった。
「なんの用だ」
哉惟の声がいつもより、低くなった。
「そう怒るな。今日はなにもしない。ただ、哉惟。あんたの様子を見に来ただけだ。後、少し話しができたらいいと思ったくらいだ」
「哉惟、こいつを知っているのか」
「私の左腕の骨にひびを入れた張本人。だが、お前が敵う相手じゃない」
哉惟は集落のほうを向いたまま、ジャックに言った。ジャックは男に威嚇をしたまま、哉惟のそばへ寄った。
「さっさと用を言え」
「たいした用ではない。あの方は哉惟が本当に大人しくなっているのかと気になっているらしく、俺に様子を見に行けと言われて来ただけだ。俺としては早くその怪我が治って、また俺と戦えるならどうでもいい」
「それはお前の本心か」
「そうだ。あの方たちには雇われただけだ。嫌になったらいつでも裏切る」
「そうか……」
哉惟は突然立ち上がり、どこかへ向かおうとした。ジャックは慌てて哉惟を追いかけた。残された男はそこから哉惟が見ていた集落を見ていた。
*
「おぉ、哉惟。遅かったな」
哉惟はモランを無視して、自室へ行った。
「ジャック、なにがあったんだ?」
「あいつに……哉惟が先日、戦ったって言う男に会った。なに考えてんのか正直、俺にはわからない。流を裏切るならたいしたことないと言う感じだった」
「……それは、その男が、一人の人間として、哉惟に戦いを挑みたいと言っていることだろう。確かに、なにを考えているのかわからないな。そんなことより、そろそろ、昼餉ができる。後で、哉惟を呼んでこい」
「わかった……」
ジャックは自分の寝床に寝転がり、いつもより表情は落ち込ませていた。
「どうした。ジャック」
「なぁ、アーサー。あいつ、怒るときは怒るけど、さっきの哉惟はちょっと違っている気がしたんだ。うまく……説明はできないけど」
「よっぽど、その男のことが嫌いなんだな」
「あぁ……」
それから数分後、昼餉ができた。ジャックが哉惟を呼びに行ったが、いらないと言われた。その後、モランが何度も呼びに行ったが、哉惟は昼餉を食べることなく、夜を迎えた。
夕餉の時間。再び、モランは哉惟を呼びに行ったが、昼と同じく、食べに来ることはなかった。仕方なしにモランはおにぎりを何個か作り、哉惟の部屋へ持っていった。
哉惟は寝ているのか、呼んでも出てこなかった。作ったおにぎりはそのまま部屋の前へ置いて、モランは片づけをしていた。
それが一週間続いた。とうとう痺(しび)れを切らしたジャックは哉惟の部屋へ行った。
「おい! 哉惟。いつまで、部屋に閉じこもってるんだよ! 俺は不安なんだ。哉惟が元気ないだけ、俺たちどうしたらいいのかわからないし……。哉惟はいつも俺のこと怒ってくれる。それがないだけでも、俺、違和感なんだよ」
「ごめん、ジャック。私は今、どうしたらいいのかわからないんだ。あの男にあったのが原因……。仕事と親父のこと、ジャックたちにまかせっきりだから。本当はなんとかしたい。だけど、今はなにが打開策なのかわからない。そんな状況じゃ、きっと、なにをしても失敗するだけ。少し、一人になって落ち着きたかった」
「だけど……ご飯くらいしっかり食べてくれないとモランが困るぞ。それに治る怪我も治らないって言ってたし」
「そうだね。いい加減、仕事に復帰したいのにこのままじゃ。進まないね」
哉惟はジャックの頭を撫で、茶の間へ向かった。
「モラン」
「哉惟……。やっと出てきたか」
「心配かけて、ごめん。後、おにぎり、ありがとう」
「まぁ、いいさ。早く座れ、飯が冷める」
哉惟はいつもの場所へ座り、朝餉を食べ始めた。食後、哉惟はモランに腕の調子を見てもらった。
「どうだ、まだ、痛むか?」
「この前より、痛みは小さくなった」
「意識して、無理しなかったから少しは良くなったんだろう。このまま行けば、仕事に復帰できる時期はもうそろそろだろう。その間にあの側近がなにも動きを見せなければいいが……」
「あまり無理はしたくないけど、もしものときは怪我が治っていなくても私は行くから」
「わかってる。俺もできるだけ、腕に負担をかけないように防具を作っておく」
「ありがとう。今日は少し、一人で散歩に行ってくるよ。一人でいたい気分だから」
哉惟はホルスターに雷神と銃を入れて、散歩に出かけた。
*
哉惟は集落はずれにある森の中へ来ていた。
「よ、哉惟。お前、やつれたな」
哉惟の前に現れたのは莱。
「最近、部屋にこもってたからね」
「けど、お前、まだ怪我が完治してないんだろ?」
「それはわかってる。でも、時間がないんだ。もしかしたら、近いうちにこの妖国でなにかとんでもないことが起きる可能性は十分に考えられるからね。少しでもいいから協力してほしいんだ。この前の手合わせ、持ち越しになったし」
莱は数日前に哉惟に呼ばれていた。止めても無駄だろうと思い、快く承諾した。
哉惟と莱はなにもない広いところへ出てきた。莱は先日の手合わせのときと違い、哉惟の様子を見ながら攻撃をしていた。
哉惟は哉惟で、左腕が完治していないことを気にすることなく、普段と変わらず、莱の相手をしている。莱は本当に哉惟が怪我をしているのかと疑問に思っていた。
時刻はすでに昼餉の時間になっていた。哉惟は久しぶりに鍛錬をしたせいか、少し疲れている様子だった。莱も気づいた様子で、哉惟に少し休むよう言ったが、哉惟はそんな時間がもったいないと断り、鍛錬の続きをした。
それから数分後、哉惟はさすがに疲れたのかその場に倒れた。
「哉惟! 大丈夫か?」
「大丈夫、やっぱり少し休むよ」
「久しぶりの手合わせはどうだ?」
莱は水が入った竹筒を哉惟に渡した。
「ありがとう。そうだね。やっぱり、私には動いているほうが向いてるよ。なにより、いろんなやつと戦うこともできるし、親父の話しも聞けるからね」
「佐伊稀に手合わせを申し込む奴らは佐伊稀のことが好きだからな。佐伊稀が亡くなったって聞いたときは俺もそうだけど、モランたちが言っていることは嘘だと思っていた。中にはけんかに発展したときもあった」
「そんなことあったんだ」
「あぁ、だけど、モランに言われた。「佐伊稀のことが本当に好きならこれ以上、あいつを困らせる行動をするな」ってな」
「私もけんかがあったなら、モランと同じこと言うよ。そういえば、すでに昼餉の時間か。すっかり忘れてた」
「あー、俺が渡した水しか飲んでなかったもんな。屋敷まで送ってく」
「それじゃ、頼むよ」
哉惟は莱の背に乗り、屋敷まで送ってもらった。
*
屋敷にいたジャックは妖気を感じていた。
「この妖気……。おい、モラン」
「なんだ、哉惟は怪我しているのを承知で、手合わせしに行ったことか」
「な、モラン! あいつが、手合わせしに行ったってこと知ってたのか!」
「哉惟に聞いた訳じゃない。あいつならそうするだろうと俺が勝手に思っただけだ」
「まったくだ……。あいつはいきなり何しだすかわからん。だからといってあいつの行動を制限するわけにいかない。帰って来たか」
なにも知らない哉惟が帰ってきた。
「ただいま、モラン。ジャック、どうしたの?」
「どうしたもこうしたもじゃねぇよ。手合わせくらい俺たちが協力するのになんで、莱に頼むんだよ!」
「先日の続き。それだけの理由」
「そうだとしても俺たちに一言言ってくれよ……」
「ごめんごめん。モランは気づくと思って言わなかったけどね」
「まったくだ。怪我を承知で行くのは構わないが、仕事ができなくなって困るのは自分だけだ」
「わかってるよ」
哉惟の後ろにいた莱は「よっ!」と言って、隙間から顔を覗かせた。
「あぁ、そう言えば、この前、哉惟が怪我した日の朝、俺が呼びに行ったとき、哉惟と莱が手合わせしてた」
茶の間の隅で、毛づくろいをしていたアーサーが答えた。
「そういうことか」
「じゃ、俺はそろそろ帰るか。哉惟、また手合わせしたくなったら呼んでくれ」
「ありがとう」
莱は棲処へ帰って行った。哉惟はモランが準備していた替えの巫女服を片手に手当てと左腕の調子を見てもらっていた。
「哉惟、札は作れよ」
「わかってる。さすがにないと困るからやるよ」
「それじゃ、頼んだぞ」
モランの手当が終わり、哉惟は自室へ戻った。
*
あれから十日ほど経過した。哉惟の腕はだいぶ完治の方向へ進んでいるらしく、腕を固定しているものが取れるまであと数日とモランは判断した。
哉惟は莱に来てもらい手合わせをした。
「あいつらも、好きだな」
「まぁいいんじゃないか? 哉惟だって、数日経てば、久しぶりに仕事できるんだからな」
「大変だ! モラン」
城へ行っていたアーサーが慌てて帰ってきた。
「ん? 慌ててどうした。アーサー」
「どうしたもこうしたもない! 俺が帰ろうと城を出たとき、突然、城から火の手があがった。とりあえず、国王含めて全員安全なところへ避難した後だ」
「哉惟! 戻ってこい。緊急事態だ!」
モランに呼ばれて、戻ってきた哉惟はいきなりなんのことだかという様子だった。モランは今、アーサーから聞いたことをそのまま、哉惟に話した。
「とうとう動き出したか。ごめん! せっかく来てくれたのに急な仕事入ったからまた今度、埋め合わせするよ」
「そんなのいつでもいい。なにかあったら俺を呼べ」
莱は帰って行った。
「さっそく行きますか」
いつもどおり、仕事道具をかたわらに出て来た。
「あぁ、哉惟。忘れるところだった」
「なにそれ?」
モランが手に持っていたのは防具のような物。
「お前の左腕、まだ完治してないからな。急いで防具を用意した。気休め程度だが、ないよりまだいいだろう」
「ありがとう、モラン。さっそくつけてくれる?」
哉惟はモランに腕を出し、防具をつけてもらった。腕を固定するような感じなものなので、哉惟は最初、違和感を覚えたが、すぐに慣れた様子だった。
「これなら、少しは腕の負担が減るね。じゃ、行ってくるよ」
「おう、気をつけろよ」
哉惟たちはモランに見送られ、城へ急いだ。
それからしばらくして、哉惟たちは城が見える場所へ出てきた。
*
「さっきより酷くなってる」
「まじかよ……。哉惟、急ぐぞ」
「あぁ……」
ジャックはスピードを上げ、城へ急いだ。しばらくして、城が見えて来た。城の周囲に無数の妖怪と兵士がいた。
「哉惟殿!」
「話しはアーサーから聞いた。国王はどちらに?」
「国王は安全な場所へ案内しました」
「そうか……。流殿は?」
「そ、そういえば、先ほどから流様のお姿が見えません」
「私が捜してくる。国王にも伝えなければならない話しがあるから……」
城のことは兵士たちに任せ、哉惟たちは国王と流を捜しに行った。
「ジャック、匂いで居場所を特定できる?」
「ん? あぁ……。流は兵士と一緒に国王のそばにいるようだ。後、この前の男が別の場所にいる……」
哉惟は少し黙り、考えていた。
「アーサー、私と一緒に国王の所へ。ジャックはあの男がいる所へ」
「わかった……。なにかあったらすぐ行くからな」
ジャックは先日、会った男がいる場所へ行った。哉惟もアーサーの背に乗り、雄霧のいる場所へ急いだ。
*
「本当にこちらでよいのか?」
「はい。間違いはございません。城より離れているので、どうしようもありませんが……」
「そうか……」
雄霧の側にいた流は先ほどから周囲を気にしては先を急いでいる。
「哉惟、あそこだ!」
流は聞き覚えのある声に気づき、周囲を見渡した。少し離れた場所に人が降りてきた。
「哉惟ではないか! どうした」
「緊急につき、ご無礼、お許しください。そちらにいらっしゃる流殿は危険です。離れてください!」
「どういうことだ。なにがあったのだ」
「国王、先日、私の屋敷が半壊したこと、私が怪我をしたことはご存知ですよね。私に仕事を休む原因を作ったのが流殿と流殿が私たちのもとに送った刺客たちです。そのうちの一人が私にそのことを話してくれました」
哉惟は男から聞いた話しをすべて、雄霧に話した。哉惟から話しを聞いた雄霧は驚いていた。それに対し、流は表情ひとつ変えることなく、平然としていた。
「い、今の話しはまことか! 流。お前は父の代から王族に仕えていた身。なぜ、そのようなことを……」
「雄霧様。そんな小娘の話しを信じてはいけません。私は哉惟に不穏な動きがあるという報告を受け、内密に調査をしていただけです。それなのに、調査へ送った者たちは怪我をして帰ってくるものばかりでした」
「そいつは嘘だ」
全員、声が聞こえた方を見た。そこにいたのはジャックの背に乗った男だった。
「ジャック、その男はなに者だ!」
「先ほど、私が言った、私に送られた刺客の一人です」
「あんたが妖国の国王か。そういえば、まだ、哉惟に名乗っていなかったな。俺の名は那拓(なたく)」
「那拓と言ったか。嘘だというのはどう言う意味だ」
「俺はそこにいる流に妖国には妖怪を相手にする女がいる。それも、国一番の手だれだ。一度、その女と戦ってみたいと言うのなら妖国へ来ないかと誘われた。それで、俺はこの国へ来た。俺は哉惟と戦い、腕の骨が折れたようで、また戦いたいと思い、そのまま生かして、俺は帰った。だからこいつが哉惟のことを内密に調査していたという話しが嘘だ。実際、俺に会ったとき、一緒に連れて行った妖怪たちは哉惟に討伐された」
流は表情変えることなく、那拓を見ていた。その代わり、こう答えた。
「そのような男、私は知りません。その男の勘違いでしょう。それより、雄霧様、先へ急ぎましょう。このような場所にいては危険です」
雄霧は二人のとこへは行かず、哉惟の方へ進んだ。それに気づいた兵士が、雄霧の行く先をさえぎった。
「お前、なにをする!」
「申し訳ございません」




