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甘い夢(?)

作者: 霜月黎夜
掲載日:2005/01/21



「―――リョウ」

「………」

「リョウ」

「……ん?」

「どうか、そのまま…」

「だ、れ…?」

「私は、あなたに想いを寄せる者…」

「え…?」

「あまりに想いすぎて、あなたの夢にまで来てしまいました…」

「――――アキラ?」

「? 誰、ですか? ……ああ。あなたの好きな人なのね…」

「い、いや、違うぞ!」

「私は、その人にそっくりなのね…ごめんなさい」

「あ、待っ――」



「いやもう、お前にそっくりなの。ビビッたよ」

「へぇ、そう」

「これって絶対お前のせいだ。いっつも変なイタズラするから、夢にまで出てきたんだ」

「なら、良い成果だ」

「何が成果だ。なんなワケ?」

「面白いワケ」

「アーキーラー」

「ははっ――――!?」

「? どうした?」

「リョウ…」

「なんで女の声で呼ぶ、んだ……」

「私を覚えてくれていますか?」

「……芝居?」

「私は真剣です」

「いや、わざわざ女の声にしてんのが嘘っぽいし」

「…やっと見つけたの。私にそっくりな方…とても便利ね。私の声で喋ることができるもの」

「―――……マジなの?」

「あなたは今、起きているでしょう?」

「う…」

「…私の元に来て、リョウ。私は、あなたを想いすぎて狂ってしまいそう!」

「じゃ、じゃあ、他人ひとの身体なんか利用しないで、自分で来いよ!」

「ひどい! それができないから、こうして……!」

「ぅ、わっ、泣くなよ〜。とにかく、アキラを返せよ」

「…私よりも、大事なの?」

「それ、普通なら答えらんないけど…大事だよ。最高の親友だ」

「…妬けるわ………生きているうちに、あなたに会いたかった…」

「……」

「さようなら。親友を大事にしてあげてね」

「ん。さよなら…」



「大丈夫か、アキラ?」

「…どうして俺は道で寝ているんだ?」

「…覚えてないのか?」

「何を?」

「なら、いーよ」

「なんだ?」

「へっへ〜」

「お前、変だぞ」

「変なのは、アキラだってーの!」

「リョウ! 一体何があったんだ!?」

「ひみつー♪」

「リョウ! ………」



『…大事だよ。

 最高の親友だ』


「…バーカ」

 俺は照れ臭く、小さく洩らした。



(?)は要らないかもしれませんね…

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― 新着の感想 ―
[一言] はっはー。また読みました。 短編って面白いものもあるんですね。 いままで、つまんないのかと思ってましたよ。
2008/03/09 00:43 退会済み
管理
[一言] 短編で、言葉だけなのに頭に場面が見える内容でした。
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