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教えて、玲奈せんせい!  作者: 蒼崎 れい
その壱 基礎の基礎
3/9

二時限目 魔力の生成

玲奈「奈々、あんたも魔術師の端くれなら、分かるわよね」

奈々「…………」

玲奈「……奈々」

奈々「(滝のような汗が)」

玲奈「あんた、実家でなにを勉強してきたの(呆)」

奈々「えっと、できるものはできるんですよ(引きつった笑顔)」

玲奈「あんたに聞いた私がバカだった。ごめんね、そんなにバカだとは思ってなかったから」

奈々「せ、先生ひどいです(泣)」

玲奈「ヘボ作者は、魔術師じゃないからね」

作者「はい、ただのお花畑です」

玲奈「しゃーない。私が説明するから、よく聞いとくのよ。特にそこの見習いの陰陽師志望」

奈々「し、志望じゃなくて、本当になるんですってば!」

玲奈「まず大きく分類して、魔力の生成過程は二種類存在するわ」

奈々「む、無視ですか……(哀)」

玲奈「それじゃあ、順番に説明していくから、よく聞いときなさいよ」

奈々「はーい!」

作者「まあ、考えたのは私なんだけどね……(小さな声で)」




その壱、直接生成型




玲奈「まず、魔力そのものを生み出しているタイプね。便宜上、これを“直接生成型”と呼ぶ事にするわ」

奈々「ちょくせつせいせいがた? えっと、どう言う事ですか?」

作者「この手法はね、なにもない所から魔力を生み出すから、一種の永久機関みたいなものと考えてもいいかな」

奈々「えいきゅうきかん?」

玲奈「ヘボ作者の例えが悪い」

作者「す、すいません」

玲奈「つまり、生きている限り、魔力を作り出す事ができるって事」

奈々「あれ、でも私そういうの見たことないですよ?」

玲奈「そりゃそうでしょ。そこのヘボ作者がそういうの出さないんだから」

作者「出てたでしょ! 処女作で!」

玲奈「そういう口は、ここにその処女作とやらを連載してから言え」

作者「すいません、未完のまま放置してます。『Magus Magnus~マグス・マグヌス~』終わったら、改定して連載させますから。何年後になるか分かりませんが」

玲奈「いっぺん死んでこい」

奈々「せ、先生、その、あまりいじめちゃだめですよ!」

玲奈「分かってる、からかっただけよ。実はこの“直接生産”って、すごく大きなアドバンテージなんだけど、まあそれはまた後で説明するわ」

奈々「か、からかったって……。まあいいや、えっと、魔力そのものを体内で作れるとなにかいい事があるんですか?」

玲奈「まあ、次のお楽しみって事で」

奈々「……はぃ」

玲奈「まったく、ヘボ作者のせいで無駄にページ使っちまったじゃない」

作者「すいません。今後、こういう内輪ネタは自重します」

玲奈「ま、生成過程を述べただけだから、これ以上は特に言うことないんだけどね。じゃ、次行くわよ」

奈々「は、はい。お願いします!」

作者「だから、考えたの私だからね(くどいようですが、すごく小さな声で)」




その弐、間接生成型




奈々「えっと、かんせつせいせいがた、ですか?」

玲奈「奈々、漢字くらいスラスラ読めるようになりなさい。日本人でしょ、あんた」

奈々「は、はいぃ(しょんぼり)」

作者「まあ、確かにこれくらいは読めるようにならないとね」

奈々「しゅみましぇん。それで、間接生成型っていうのは、さっきの直接生成型となにが違うんですか?」

玲奈「“間接生成型”って名前も、まあ便宜上の名称なんだけどね。これは、空間に含まれる魔力の元となる素子を集め、それを体内で変換する事で魔力を得るタイプよ。私たち人間は、このタイプに属しているわ。多くの人は、魔力を生成するっていう感覚が分からないからできないんだけど、人間は基本的に魔術を使える肉体構造になってるわ」

作者「だれか、私にも作り方教えて」

玲奈「お花畑脳のヘボ作者には無理。そもそも、こっち側の世界に首突っ込もうなんて、一億年早いわ」

奈々「先生、一億年経ったら、人類なんて滅んでると思うんですけど」

玲奈「いいのよ、そんな事も分からないような人間なんだから」

作者「玲奈先生、一億年って、何回輪廻転生すればいいんでしょうか?」

玲奈「こういう風にバカな質問しかできないから、放っておきなさい」

作者「そういえば、これってかの有名な某魔砲少女作品と設定が……(玲奈の日本刀が首筋に)」

玲奈「そういう、著作権的に危ない事は言わない。ワカッタ?」

作者「しゅ、しゅみましぇん」

玲奈「分かればよろしい。まあ、生成過程についてはこの辺にしとこうか」



その参、両者の共通点



玲奈「それじゃ、まずこの二つの共通点からね」

奈々「お願いします」

玲奈「まず分かりやすく、ゲームみたいな感じで説明するわよ。ヘボ作者、お願い」

作者「はいはい。えっと、ファンタジー系のゲームには“MP”みたいな項目があると思うけど、分かる?」

奈々「はい。けっこうゲームしますから。でもあれですよね、復活系呪文。あれだけはいただけませんね。死者蘇生なんて、禁術もいいとこですよ。しかも、ゲームで重要キャラが死んでも、それで生き返るじゃないですか」

玲奈「…………奈々」

奈々「あ、すいません」

作者「それじゃ続けるよ。MPっていうのは、上限が決まってるよね。この上限が、俗に言う“最大魔力容量”ってやつ。これは生まれながらに決まってるもので、訓練によって伸ばす事はできない。魔術師としての、先天的な資質と言ってもいい」

玲奈「まあ、鷹司家はかなりの名家だから、あんたの最大魔力容量はなかなかのものよ」

奈々「え? そうなんですか?」

玲奈「魔術師の家系が、魔術に秀でてるのはこの“先天的な資質”を引き継いでるからよ。そして、名家ほどその資質は高い物になる」

奈々「へぇ~~。じゃあ、先生はどうなんですか?」

玲奈「聞きたい?(なぜか笑顔が怖い)」

奈々「いえ、いいです」

玲奈「それじゃ、次は生成効率についてね」

奈々「せ、せいせいこうりつ?」

作者「つまり、“単位時間当たり、どれだけの魔力が作れるか”って事。“魔力の出力”って言ってもいいかな」

玲奈「この生成効率が高いほど、一定時間により多くの魔力が作り出せるの」

奈々「ふむふむ、なるほど。先生、質問!」

玲奈「はい、奈々」

奈々「その、生成効率って、鍛える事はできるんですか?」

玲奈「いい質問ね。そう、この生成効率は、後天的に鍛えることは可能よ。つまり、知識のない人間でも、学べば最小規模の魔術を行使する事は可能ってのは、これがあるから。その代わり、最大魔力容量が低いから、大規模な魔術の行使はできないの」

作者「分かりやすく言うと、最大魔力容量はコップの大きさで、生成効率=魔力出力は水道水の出る量って事かな。コップが大きければたくさんの水が入るし、小さければあまり水は入らない。これが容量。ちょろちょろ出したり、ドバーっと出したりするのが、出力。分かった?」

奈々「はい、分かりました」

玲奈「それじゃ、次のステップ行くわよ」




その(よん)、両者の相違点




玲奈「それじゃ、最後は二つのタイプの違いについて」

奈々「えっと、たしか魔力を直接作れるか、材料がいるか、ですよね」

玲奈「そうそう、よく覚えてたわね。もう忘れてるかと思った」

奈々「ひ、ひどいです(グズン)」

作者「直接生成型と間接生成型ね」

玲奈「じゃあ奈々、私が直接生成型の時に言ってた事、覚えてる?」

奈々「えっと、アドバンス……」

作者「アドバンテージね」

玲奈「……奈々、アドバンテージの意味は分かるわよね」

奈々「はい、でも……。違いがよく分かりません」

玲奈「じゃあ質問。もし魔力の材料がなかったら、二つのタイプが戦ったらどっちが強い?」

奈々「それは、直接生産型ですよね」

玲奈「なんで?」

奈々「それは……。あぁ、そう言う事ですか」

玲奈「そう。直接生成型は、生きてさえいれば魔力を作り出せるのに対して、間接生成型は、魔力の元となるものがないと、魔力を作り出せないわ。これが、直接生成型の圧倒的なアドバンテージよ」

奈々「なるほどぉ。じゃあ、もしそんな人にあったら、どうするんですか?」

玲奈「まあ、私達も魔力作れるなら大丈夫よ。作れないときは、運がなかったと思って諦めるのね」

奈々「え、なんかひどいですね、それ」

玲奈「世間なんてそんなもんよ。さて、今日の授業はこんなものね」

奈々「ありがとうございました」

作者「疲れた」




※これはあくまで、作者自身(蒼崎れい)の個人的な考えです。他の作者様の考えを否定しているわけではありません。

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