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教えて、玲奈せんせい!  作者: 蒼崎 れい
その壱 基礎の基礎
2/9

一時限目 力の分類

玲奈「んじゃ、手始めに魔力について教えていくわね」

奈々「はい、お願いします! 玲奈さん!」

玲奈「奈々、ここでは一応“先生”と呼びなさい」

奈々「え、でも玲奈さん(●●●●)教員免許持ってないん……」

玲奈「いいから(俗に言う怖い笑顔)」

奈々「わわわわ、分かりましたです! はい! 先生!」

玲奈「それじゃ、始めるわよ。まず奈々に質問。あんたの使っている力はなに?」

奈々「え? 鷹司流陰陽術ですけど?」

玲奈「そっちじゃなくて、あるでしょ。魔力と似たような名前の奴」

奈々「似たような…………あ! 霊力ですか」

玲奈「そうそれ。じゃ、この二つの違いについて説明できる?」

奈々「えっと、えっとですね、待ってください。そんないきなり言われてもですね、普段からそんなこと考えた事も無かったですから、時間が……」

玲奈「遅い」

奈々「え!? 早すぎますよ!」

玲奈「んじゃ、ヘボ作者。説明よろしく」

奈々「って、私の事は完全に無視なんですか、先生!」

作者「もういいよ、ヘボ作者で。君のその性格考えたのは自分なんだし、自業自得だね」

奈々「作者さん、説明をお願いします」

作者「それじゃ、説明するね。結果だけ言うと、その二つは同じものだよ」

奈々「……なんかその答えずるくないですか」

作者「話を最後まで聞きなさい。この違いは、洋の東西で呼び方が変わるって事。基本的に“魔術師”って単語は西洋の扱ってる“魔術”って言葉から来てるんだから。まあ、最近では君ら、二人とも魔術師だけど、“陰陽師”って呼び方が正式だろ。神道だったら神主さんや巫女さんだし、道術だったら仙人になったり。それに、アジア圏って発言でいいのかな、妖力っていう種類の力もあるだろ」

奈々「あ、そう言えば……」

作者「日本では、人間の使う不思議な力を霊力。人間に害をなす存在、例えば妖怪とかの使う力を妖力って呼んでいた。それがヨーロッパ圏に行くと、二つとも魔力って呼ばれてるんだと思うよ」

玲奈「はいはい、解説ありがとうね。あと向こうではキリスト教の関係から、神とか悪魔とかって考えがあってね。主、つまりはキリスト教の最高神の加護以外の力は、全て悪魔の力を以って成す術、すなわち魔術って呼ばれてたのもあるわ。つまり、魔力とは悪魔の力、もしくは神以外の力を指すの。私達東洋人から見れば後者の方、つまり『神以外の力』がしっくりくるんだけど、向こうではまだ前者の考え、つまり『悪魔の力』って人も多くてね。宗教系の魔術師達の間ではしょっちゅう話題になってるわ。聖書や伝承にまつわる術式や、天使の力を扱った術式使う人もいるからね」

奈々「なんか後半話が飛躍しすぎてよく分かんないですけど、全部にたようなものだって事は分かりました」

作者「まあ、そうだね。分かってもらえてよかった」

玲奈「ちなみに、他にも神通力とか、神気とか、気とか、そういうのもあるわね」

奈々「ほえー、玲奈さん詳しいですね」

玲奈「伊達に世界中飛び回ってないわよ。それと、いつ誰が、私の事を名前で呼んでいいって言った?」

奈々「す、すいません!」



※魔力・霊力・妖力を同列の力として扱うか、全く別の物として扱うかは書く作者さんの自由です。これはあくまで、作者自身(蒼崎れい)の考えです。

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