表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

月夜譚 【No.301~】

新しい服と共に 【月夜譚No.375】

作者: 夏月七葉

 久し振りに新しい服を買った。ショッピングモールを歩いていて、偶々目に留まったものに一目惚れをしたのだ。

 正直なところ、出費の多いこの時期に買うには少々手痛い価格ではあったのだが、思い切って奮発してしまった。しかし高揚した気分の今では、買って良かったと心から思う。

 カフェのテラス席でコーヒーカップを両手に包んだ彼女は、そっと向かいの席に置いた紙袋を見て微笑んだ。

 これを着て、何処へ行こうか。今日みたいにショッピングも良いし、少し足を伸ばして小旅行も捨て難い。友人を誘って映画を見にいくのも魅力的だ。

 彼女は想像に翼を生やして、未来の楽しみに思いを馳せる。ここのところ明るい話があまりなかったので、心が浮き立つ事柄に飢えているという事情もあった。

(よし、全部やろう)

 指折り数えながら、彼女は頬を紅潮させた。

 まずは計画から。鞄からスマートフォンを取り出した彼女は、スケジュールアプリを跳ねるようにタップした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ