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家人 Kajin  作者: サバ缶
6/6

ま、気を取り直していきましょ

パッチワークをマニュアル運転にして、場内を一回りしてみた。


潮見坂の道の駅は、10時から足湯、8時半からは海鮮が人気のレストランが開き、8時からは朝採れの野菜が並ぶ。それを知ったとて、いずれも楽しめない、か。…というのも、今午前6時だ。


パッチワークの運転窓からその様子をぼんやり眺めていた。「2時間待つか…?」


「一晩寝ただけで出発するの、ちょっともったいない気がするなあ、記念すべき、立ち寄りの道の駅第1号…」


駐家スペースは(紳士的に?)譲っちゃったし、今から駐車スペースに移るのも、なんか負けた気がする。第一、道の駅の人に対して気まずい。


「ええい、次だ、次に期待!」

未練を断ち切るように、パッチワークの操作パネルに手を伸ばした。自動運転へ切り替えていく。


エクサフェス会場までのざっくりルートを設定すると次の目的地は、道の駅 掛川になる。掛川茶の産地、茶の試飲や茶葉の販売が充実してるらしい。地元野菜の直売所もあって、周りはのどかな田園風景。


「いいね、楽しみだな。そこで、お茶にしよう。急須、たしか持ってきてたよな」無かったらティーバッグ買えばいい。海鮮も食べるぞ。足湯もあれば入るぞ。


…着く前から頭の中でプランが止まらない。


「よし、気を取り直して出発だ!

その前にトイレ、トイレ…と」


トイレに行ってから、洗面、歯磨き、コップ一杯の白湯、ヨーグルト、朝飯。それから、これからは予定をちゃんと考えよう。もったいないことをしないために… そして、今朝のピンクのウサギのことは、さっさと忘れちゃおう。


家人のいいところは、トイレがついてること。運転を任せて、部屋でのんびりできること。ほんと、それに尽きる。


潮見坂の道の駅が、だんだん遠ざかっていった。


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