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夜と黒

作者: ハズレのソクラテス

 ねえ、みんななんで生きてるの?

 別に生きる理由なくない?

 積極的に生きる理由も積極的に死ぬ理由もない。

 したいこと?山ほどある。

 ほしいもの?別にない。

 ただ毎日を生きるのがめんどくさい。

 誰かと比べたいわけじゃない。でも、視界に入るじゃん。

 たとえばさ、焼肉屋さんの前を通ったらいいにおいするじゃん。

 で、中には楽しそうな人たちがご飯食べてる。

 別に意識して匂ったわけでも見たわけでもない。

 無意識に意識の中に入ってくるんだよ。

 楽しいそうな誰かと、すべてを恨んでる私。

 私がこうなったのはすべて誰かのせいと考える私。

 でも本当は気が付いている。

 全部私のせい。

 私が悪い。

 この絶望しか見えない世界に、夜の空が明るく見えるほどの黒い世界に一縷の希望すら持てずに。

 すべてを私の色で染めてやる。

 夜へようこそ

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