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天翔学園高校に革命を! 第9話:『天翔学園祭ジンクス』

天翔学園高校に革命を!

第9話:『天翔学園祭ジンクス』



剛志「智幸ってもしかして葵の事好きなん?」

智幸「………………は?」

装飾を作っていると剛志が突如そんな事を言い、俺は混乱し思考が停止する。

剛志「いや、なんかお前の話を聞いていた感じ葵の事大好きって言ってるようにしか聞こえ……」

智幸「あーあー!!もういい喋るなお前ッッッ!!!すぐそこに本人いるんだぞバカ!」

平然と人が秘密にしていることをペラペラ喋る剛志の口を俺は押え付ける。

剛志「ちょ、そこまで焦らなくても大丈夫だって! ほら、見てみろよ」

剛志が指さす方向を見てみると、

葵「土台チーム! 進行状況は?」

「まもなく終了いたします葵様!」

「葵様! 看板の色塗り終了致しました! あとは乾かすだけです!」

葵「お疲れ様。 ただもう残された時間は少ないから乾くのを待ってなんていられません。 総員看板の乾燥を!」

「「「仰せのままに!!!」」」

もはや狂信者となった看板チームが葵を中心に制作をしていた。

剛志「な? あんなん聞こえてねぇって」

智幸「まぁ……そうだな。 だがもう少し声量を落とせ。 他の奴らに聞かれたらマズイからな」

剛志「わかったよ。 ……で、お前超絶人気で倍率がバグってる葵を狙ってるってまじか?」

智幸「い、いや……別に狙っているとかでは無いんだが……」

剛志「今更誤魔化すなって。 さっきの悩み相談を聞いてた時からお前の葵に対する惚気始まってたしな」

そんなに俺は隠しきれてないんだろうか……

智幸「俺からしたら葵はどうしようもない俺を見棄てず助けてくれた救世主だしな……悪いかよ」

剛志「別に悪いって事は無いぞ? ただお前も知っての通り葵って超絶人気だからな? なんでも全ての告白を断ってきてるらしいから噂によれば葵には本命がいるとか、家の関係で政略結婚の為許嫁がいるとか……」

智幸「そう…なのか……」

そんな絶望的な噂を聞いて嘆いていると剛志が俺の肩を叩き、

剛志「そう落ち込むなって。 噂ってのは無駄に誇張している事が多い。 お前にも可能性はあるはずだぜ。 それにお前は生徒会長だろ? もっとシャキッとしてろ」

智幸「そう…だな。 励まされたよ剛志、サンキューな」

そうだ、そもそも俺は沢村の隣に立っても恥ずかしくないよう努力して生徒会長を今やっているんだ。 この程度で挫けていては話にならないしな!

剛志「元気出たようで良かったぜ。 まぁそのなんだ、言ってくれれば俺も協力するからよ。 なんだったら俺的にはこの天翔学園祭がチャンスだと思ってるぜ。 なんと言ってもあの『天翔学園祭ジンクス』があるからな!」

智幸「天翔……ジンクス? なんだそれ?」

剛志「ッッッ!? お、お前知らないのか!?」

「お、おい聞いたか? ジンクス知らないって」

「あぁ……会長ってこういうの興味無いのかな?」

「会長はそういうの興味無いんだよきっと」

智幸「……?」

俺が剛志に天翔何とかジンクスとやらが何か聞くと剛志だけでなく俺達の会話が聞こえていた周りも騒ぎ始める。

剛志「お前が知らないとは……まぁいい、教えてやるよ」

智幸「おぉ、頼む」

すると剛志は俺だけに声が聞こえるような小さい声で話し始め、

剛志「いいか? 天翔学園祭ジンクスっていうのは……まず毎年行われている『ディスティニーコンビナンバー』は知ってるか?」

智幸「ディスティニーコンビナンバー……? あの学祭一日目に配られてる数字が書いてあるカードの事か?」

剛志「そう、それそれ」

うちの学校では他校への宣伝の為もあり、写真映えするという理由で毎年数字の書かれた様々な形のカードが男女別に配られている。

そのカードに書いてある数字と同じ数字の人が校内にもう1人いて、その人を見つけられると2人にカードの形にちなんだ幸運が訪れるとか何とか。

カードの形は紅葉や猫の足跡、四つ葉のクローバー等色々な形がありそれぞれに様々な幸運があるという。 毎年それを持ち寄り写真を撮ったりする人が多いと聞いた。

そして最も人気が高いのが……

剛志「毎年みんなの狙っているハート形のカードの司る幸運は恋愛運、そのハートのカードを持っている人を無事みつけられるとその人と結ばれるとか何とか……コレが昔の天翔学神祭のジンクスらしいぞ」

智幸「そんなものがあったとは知らなかったな……去年の学園祭で色んな人が騒いでいたのはそれが理由だったのか」

剛志「大人気なイベントだからな。 カードは交換OKだから好きな人と同じカードにするべく交換しに回るって言うのが醍醐味だし。 でもまさか知らないとは……去年何やってたんだよお前」

智幸「何やってたって言われても……面倒臭くて裏庭に逃げてたかな……」

剛志「お前って去年そんな感じだったのか……なんか今の生真面目な感じからは全く想像つかねぇな」

智幸「……そうだな」

きっと沢村との出会いがなければ俺は今年も嫌な事から逃げ続けていたんだろうな……

剛志「まぁともかく、お前は今回の天翔学園祭で何とかして葵と同じ番号のカードを見つけろ。 そしてそれがハートのカードであればジンクス通りになるはずだ」

智幸「そんなこと言ってもお前……全校生徒700人近くいるこの学校で沢村と同じカード番号を見つけるってなかなかに無茶ぶりだぞ? そもそもハートのカードなんて確率低いだろうし……? なんだよ剛志、何笑ってんだよ」

俺がどうしたものかと悩んでいると隣で剛志が鼻で笑う。

剛志「ふっ、おいおい智幸。 忘れてもらっちゃ困るがその天翔学園祭ジンクスの元となるカード配りを誰が運営してるか知ってるか?」

智幸「え? そりゃ先生方からとか……?」

剛志「残念、正解は実行委員企画だから配っているのは実行委員だ」

智幸「そ、そうだったのか……!」

剛志「そして今年は花火もやるという大盤振る舞い、更に実行委員長は俺と来た。 今年は特別にハートのカードを大増量しといたぜ!」

「「「おぉ!!!」」」

剛志のセリフに話を聞いていた周りが盛り上がる。

智幸「いいのか? そんな事して。 先生方に怒られたりとかしないか?」

剛志「大丈夫大丈夫! もう話は通してあるからな! それに先生方はこのジンクスをあんま信じちゃいないから何とでもなるんだよ……っと、よし終わり」

装飾を作り終わった剛志は、完成した装飾を持って暇になってる階段装飾チームの所へと持っていく。

俺も今出来ている分を持っていこうと立ち上がると剛志はこちらを振り向き、

剛志「お前がジンクスを信じてるかどうかは知らないけどコレがチャンスなのは間違いない。 花火にキャンプファイヤーまであるんだから頑張れよ。 俺に出来ることであれば手伝うからよ」

剛志は俺の肩に手を置き笑いながらそう言う。

智幸「すまないな剛志。 色々と助かったよ」

剛志「良いってことよ! 変わりと言っちゃなんだが進展あったら教えろよ?」

智幸「その程度の事なら容易い事だ。 お前も何か困った事があれば俺を頼ってくれよな」

剛志「おうよ! そんときは頼む……」

千夏「会長ぉ〜! 階段装飾終わりましたよ〜!」

真冬「会長、私達も終わりました」

葵「おや、皆さん奇遇ですね。 私も今丁度終わりました」

剛志と話をしていると手伝いが終わり暇になった様子の3人が俺にそう連絡をしてくる。

剛志「も、もう終わったのか!? いや〜助かったよ生徒会のみんな! みんながいなかったらきっとまだまだかかってたよ」

朧「いえいえ、気にしなくていいですよ。 この程度の芸当私にかかればどうということもなかったですしね」

葵「剛志さんもこの量の仕事を捌くなんて大変ですね……もう少し早く言ってくれれば手伝いましたのに」

剛志「だってみんな忙しそうだったからさ。でも助かったよ。 あとは俺達で何とかなりそうだよ。 生徒会も何か手伝って欲しいことがあれば実行委員を頼ってくれよな!」

葵「えぇ、その時はそうさせてもらいます」

智幸「……よし、じゃあみんな生徒会室に集合だ」

実行委員の手伝いを終え、話も終わったようなので俺はみんなを生徒会室に集め会議をする事にした。

智幸「よし、じゃあみんな集まった事だし会議を初め……ん? あれ? 優雅はどこだ?」

俺は会議を始めようとしたが優雅の姿がないことに気がつく。

葵「確かにいませんね……どこいったんでしょう?」

千夏「あ、優雅君ならさっき科学部部長の水優ちゃんに連行されてました。 なんでも優雅君が科学部の助手になったとかなんとか……」

智幸「あー……そういえばそんなことを言っていたな……アイツが科学部とは最初は驚いたんだがな」

てっきり優雅はゲームにしか興味が無いと思っていたがまさか科学に興味があったとは、

葵「話聞いた感じ少し嫌々そうでしたけどね……でも丁度良かったかもしれません」

智幸「……? 何がだ?」

何が丁度良かったのか聞いてみると沢村は1枚の紙を持って俺に見せつけてきて、

葵「天翔学園祭で部活の出し物をする部活はこの紙に書いてもらうんですけど科学部だけ提出されてないんですよ。 だから科学部に行って聞いてこようと思ってたんですよ」

智幸「そうだったのか。 ならそれを科学部に聞きに行ってそれと一緒に優雅を連れ戻して今日は終わりにするか。 みんなで行くのは迷惑だろうし誰か2、3人で行ってくれないか?」

俺が皆にそう問いかけると直ぐに手が挙がり、

朧「私が行きますよ! あの人とは知り合いなので任せて下さい。 それに真冬も行きたいらしいので真冬も行きます」

真冬「えぇ!? 私は行くなんて一言も言ってないわよ!?」

智幸「じゃあ2人に任せるとするかな。まぁ念の為沢村もついて行ってやってくれないか?」

葵「分かりました」

真冬「ちょ、だから私行くなんて……」

朧「往生際が悪いですよ真冬。 ほら、行きますよ」

真冬「いたたた! ちょっとしーちゃん! ポニーテールが崩れるから髪の根元を掴むのはやめて!」

真冬が朧に引っ張られながら沢村と共に3人は生徒会室から出ていった。

智幸「……なぁ藤井」

千夏「ん? なんですか? あぁ!」

1人トランプタワーを作っていた藤井に話しかけるとトランプタワーが崩れ、『あともうちょっとだったのに……』と藤井が呟く。

智幸「……ふと気になったんだが科学部って1人しか居ないって聞いたんだがその1人はどういう人なのかお前知ってるか?」

千夏「知ってますよ。 授業中でも白衣着てて肩くらいまで髪の伸びた女の子ですよ。 というか私達と同じクラスの白雲水優って人ですよ」

藤井は崩れたトランプタワーを再建設しながらそう教えてくれた。

というか同じクラスだと……? 俺の知り合いで同じクラスの奴は藤井と剛志しかいないと思っていたんだが……

千夏「まぁでも変な人なので優雅君は苦労しそうですね……できた! 見て下さい会長! 4段トランプタワーですよ! 」

智幸「……お前って意外と器用だよな」





今日の活動記録 現在活動中……


・天翔学園祭まであと7日!

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