第8話: 天翔学園祭実行委員に救済を!
第8話: 天翔学園祭実行委員に救済を!
智幸「みんな、もう天翔学園祭まで残り1週間だ。 各部門やるべき事は終わらせてあるか?」
俺はそう各部門のリーダーに問いかける。
朧「ふっ……花火なぞ我が知能と力を持ってすれば心配など無用……!」
優雅「……後夜祭部門は問題児以外は問題ないです」
真冬「ちょっと、あんたも充分問題児でしょ? 何しーちゃんだけ問題児みたいな雰囲気出してるのよ」
千夏「実行委員部門も大丈夫ですよ」
葵「どうやら生徒会はもう問題無さそうですね」
気がつけば天翔学園祭までもう1週間となった今日この頃。
各部門は異常なく進んでいるようで安心する。
……が、しかし勿論問題もある。
「おい! 看板の色塗りやっとけって俺言ったよな! なんでまず材料もねぇんだよ!」
「知らないよそんなの。 こっちは装飾で忙しいんだからあたしに聞かないでよ」
「おい、模造紙がないんだけど俺買って来いって言ったよな?」
「は? んなの聞いてねぇよ」
そう、天翔学園祭実行委員だ。
天翔学園祭実行委員とは!
生徒会だけでは人手が足りない学園祭の準備に協力してくれる言わばボランティアのような存在である。 主に生徒会では手が回らない装飾や各部門のアシスタントをしてくれる無くてはならない存在である。
優雅「会長……なんでこんなカオスになってるんですか?」
智幸「俺に聞かれてもなぁ……」
いつも和気あいあいと作業している実行委員だが、仕事が終わらず追い詰められてきているせいか空気が悪く皆ピリピリしている。
智幸「藤井、この空気を何とかしてくれ。 ムードメーカーなんだろ?」
千夏「えぇ!? いやぁ流石の私でもこの空気を良くするのは……」
「おい、いつまで装飾やってんだよ。 てかそこの3人遊んでんじゃねぇかよ。 暇ならとっとと手伝え」
「あ? 遊んでねぇよ。 作業してんの見えねぇのか?」
今にも喧嘩が起こりそうなこの最悪の空気を俺は何とか変えようと……
???「はいはい、みんな喧嘩しない。 看板が終わってないみたいだから装飾チームのそこ3人は看板に、材料は俺今買ってきたから渡すよ。 装飾は半分俺にパスしてくれればやっておくよ」
「じ、実行委員長……! そんなの無理ですよ。 装飾だって全然終わってないのに……」
???「口よりも手を動かす! ほら、貸してって。 看板チームもやっちゃおう!」
「わ、分かりました! ありがとうございます実行委員長!」
優雅「あの人が実行委員長すか……。 随分と皆にしたわれてるみたいですね」
智幸「あぁ……まぁアイツは顔が広いからな、当然っちゃ当然だな」
優雅「実行委員長と知り合いなんですか?」
智幸「まぁな」
???「ん? あ、智幸じゃねぇか! すまねぇな実行委員の仕事長引いちまってよ」
智幸「いや、大丈夫だ。 そもそもこの仕事量を任せきりにしてる俺も悪いと思ってな。 今日は手伝いに来たんだ」
???「そうなのか! 助かるぜ智幸!」
智幸「お前こそ根詰めすぎるなよ剛志」
剛志「俺の事は気にすんなって!」
実行委員をまとめ今装飾を作っているこいつの名前は小館剛志
俺のクラスメイトで積極的に前に立ってくれるコイツは誰もやりたがらない実行委員長を引き受けてくれた。
正直剛志は俺よりも統率力があるから俺よりも人をまとめるのに向いているのでずっと実行委員を任せていたのだが、1週間前なのに全く仕事が終わってなく実行委員が焦り始めた様なので俺達生徒会がヘルプに来たと言うところだ。
朧「おや? 夢花ではないですか。 実行委員に入っていたのですか?」
夢花「あ、朧! あんたこそ今更生徒会に入ったんだって? これまたどうして?」
朧「昔に真冬から誘われててずっと入るつもりだったんですよ。 まぁ我の身を置くには程よい場所ですね」
夢花「ま〜た変な事言って。 あんま人前でそういう事言うのはやめときなさいよ?」
朧は夢花と呼んだ装飾を作っていた女子と楽しそうに会話している。
智幸「朧、その人とは知り合いか?」
朧「えぇ、友達です」
智幸「そうか。 じゃあ朧は装飾の手伝いを頼む」
知り合いがいる方がいいだろうも思い俺がそう朧に指示すると、朧は分かりましたと言って装飾を手伝い始める。
千夏「じゃあ私も装飾のお手伝いしますかね。 剛志君、何手伝えばいい?」
剛志「千夏も手伝ってくれるのか? だったら階段装飾を手伝ってやってくれ」
千夏「分かりました。 私にかかればちょちょいのちょいですよ!」
剛志「助かるよ千夏」
剛志に階段装飾を頼まれた藤井はルンルンと階段装飾を手伝い始める。
葵「では私は看板を手伝いましょうかね」
真冬「じゃあ私はしーちゃんと一緒のやろうかしら」
そうして各自が手伝える事を見つけて手伝い始める。
優雅「……あの、会長。 俺どうしたら……」
智幸「ん? 普通に人で足りてなさそうなところを手伝ってくれればいいぞ?」
優雅「そうしたいのは山々なんですが……」
気まずい顔をした優雅の視線の先を見てみると……
夢花「す、凄い! あんなにあった量を一瞬でこんなに仕上げちゃうなんて……朧ってこんなに手先器用だったんだね!」
朧「ふっ、普段の衣装作りに比べたらこの程度容易いですよ」
真冬「しーちゃんはこういうの得意だからね。 速さも断トツよ」
「何コレ! 可愛い〜! え? 誰が作ったの?」
「コレって推しの子のアイとルビーとアクアじゃん!」
千夏「私ですよ〜。 こういうの作るの初めてだからよく分かんないんですけどこんなのでいいんですか?」
「初めてなのにこのクオリティなの!? 」
「初めて階段装飾やってこのクオリティは半端ねぇよ……」
葵「ほら、テキパキ動きなさい! そこの2人は看板を支える土台を、私とあなたがた3人で看板の色塗りをしてしまいましょう。 行動開始!」
「葵先輩に仕事を任されるなんて……俺感激だよ! よっしゃやるぞみんな!」
「おうよ! この程度の遅れ取り戻すぞ!」
「「「おう!!!」」」
優雅「……俺手伝う所なんて無いんですが……」
……確かにざっと見て見た感じどこもさっきまでとは違いどこも活気づいて士気が上がっている。
というかコレだと俺も入る所がないぞ……
優雅「まぁ適当に混ぜてもらいますよ。 何もしない訳にもいかないですし」
優雅は俺にそう言うと装飾チームに混ざりに行く。
……それなら俺は沢村のいる看板チームに……
優雅「なぁ、装飾チーム。 俺も混ぜてくれな……」
真冬「定員オーバーよ。 他をあたって」
優雅「……」
優雅が装飾チームに声をかけると優雅のことを一切見もせずに真冬が一瞥する。
夢花「ま、真冬? 別に人数が多い事に越したことはないないし別にいいんじゃ……」
真冬「ダメよ。 あんたの入る所なんて無いから他を当たってちょうだい」
朧「別に私はいいんですが真冬がこんなもんで……すみませんね優雅」
優雅「はぁ……いや、気にしなくていいよ。 慣れてるから」
優雅はそう言うと別に入れる所を探しに行く。
……俺沢村にあんなん言われたら1日はへこむんだが。
千夏「……? 優雅君入る所無いんですか?」
優雅がフラフラとどこに入るか悩んでいるとふと藤井が優雅に声をかける。
優雅「え? あぁ……真冬に門前払いされちゃいまして……」
千夏「またですか? 優雅君も大変ですね……じゃあ私達と一緒に階段装飾やりましょうよ。 優雅君イラスト描くの得意ですか?」
優雅「イラストは上手くもなく下手でもなくそこそこって感じですけど……って凄ッ!? これ五条悟じゃないすか! 藤井先輩絵うますぎません!?」
千夏「ふっふっふ……まぁそれほどでもあるかな!」
藤井の絵に感心した優雅は階段装飾を手伝い始める。
……よし、みんな手伝い始めた事だし俺も混ぜてもらうとしよう。
智幸「沢村! すまないが俺も看板チームに…」
葵「会長すみません。 看板チームはもう入る所がなくて……他を当たっては貰えませんか?」
智幸「あ、そ、そうなの……? わかったよ。 他を当たって見るよ」
葵「えぇ、それでは仕事に戻りますね」
沢村はそう言うとそそくさと看板製作へと戻る。
智幸「……なんか俺避けられてる?」
剛志「おい智幸〜。 葵に何したんだ?」
智幸「つ、剛志! 別に俺は何もしてないはずなんだが……」
というかそもそもココ最近沢村に避けられている気はしていた。
無意識に沢村に嫌われるようなことをしてしまっていたのか……?
剛志「まぁまぁお前も入る所ないんだろ? じゃあ俺と装飾やろうぜ」
智幸「そうだな……分かった。 俺も手伝うとするよ」
とにかく今は考えていても仕方が無い。
そう思い俺は装飾を手伝う事にした。
夢花「ねぇねぇ真冬。さっきの人って誰だったの? 随分と辛辣な態度とってたけど」
装飾を作っていると夢花がそんな事を聞いてくる。
真冬「……アイツは生徒会副会長の光月優雅。 生徒会で主にコンピュータ系の仕事をしてる人よ」
夢花「副会長!? この学校で会長や副会長に選ばれるって凄い人じゃん!」
真冬「普通ならそうね。 でもアイツは成り行きだけで副会長になったダメ人間。 本当は私が副会長になりたかったのに枠だけ奪ったトラブルメーカーよ」
夢花「そうなの? 見た感じそんな人には見えないけどね」
真冬「騙されちゃダメよ。 人は見かけによらないの代表例なんだから、絡んだらろくなことないわよ」
夢花がアイツの異常さを理解していなかったようだから注意を促していると、
朧「真冬? 私は優雅とそこそこ話してきましたが……別にそこまで悪い人では無いと思いますよ?」
しーちゃんが私にそんな事を……
真冬「……しーちゃん? 最近アイツと一緒にいるせいで毒されちゃってるようね。 一緒のクラスだから話す機会は多いのかもしれないけれどアイツが私に迷惑をかけている事に変わりは無い。 それにアイツを騙そうとしたからってデートなんて言っちゃダメよ?」
朧「別に毒されてはいませんよ? それに色々と真冬は優雅の事をちゃんと知らないじゃないですか。 1度ちゃんと話し合ってみるのもいいんじゃないかと思ったんですよ」
真冬「ふん、誰があんなやつの事を……」
私が優雅に毒されたしーちゃんを正常に治してあげようと思い喋ろうとすると、隣で夢花がプルプルと震え、
夢花「デートって聞こえたんだけど……も、もしかして……朧ちゃんってあの優雅君の事が……!?」
真冬・朧「「!?!?!?」」
夢花の口から突如として聞き捨てならないセリフが聞こえる。
真冬「し、しーちゃん? だ、ダメよ? あいつが好きとか男を見る目がないにも程があるからね?」
朧「別に優雅に恋愛感情なんてありませんよ! ただ趣味が合うのでよく喋る友達みたいなもんですよ!」
夢花「別に嫌いって訳じゃ無いんでしょ? 優雅って人の事」
朧「それはまぁ……ムカつく時はありますが嫌いでは無いですよ」
夢花「でしょ〜? だったらいい所や好きな所の1つくらいはあるんじゃないの?」
真冬「何をふざけたことを言ってるの夢花。 これ以上しーちゃんに変な事言ったら許さないわよ」
夢花「ちょ、ゴメンって! そんな怒らなくてもいいでしょ? からかっただけだって!」
しーちゃんに変なことを吹き込んだ罪で夢花を懲らしめていると、俯いたまましーちゃんがポツリとしゃべり、
朧「優雅のいい所……」
真冬「しーちゃん? そんな真面目に考えなくてもいいのよ? アイツにいい所なんて無いんだから」
私が念を押すとしーちゃんは、
朧「くだらなくて…馬鹿な所かな……」
夢花「え? それっていい所なの? 悪い所じゃないの?」
真冬「しーちゃん流石ね。 アイツの悪い所をちゃんと知り得てるのね。 なら尚更下手に絡んじゃダメよ」
朧「え? い、いえ、そんなつもりじゃ……」
何故か戸惑っているようだけどしーちゃんがアイツのダメな所を理解していて良かったと私は安堵する。
真冬「ともかくしーちゃん? アイツと絡むのも程々にしておきなさい。 ろくな事に巻き込まれないわよ」
朧「わ、分かりました……」
夢花「はいはい、この話は終わり。 ちゃっちゃと装飾完成させるよ!」
そんな夢花のセリフを聞き、私達は装飾を完成させる事にした。
千夏「うん、我ながらまぁまぁの出来じゃないかな!」
優雅「これをまぁまぁと言うなら俺のは目も当てられないゴミになるんですが」
俺達階段装飾チームは藤井先輩のお陰もあり早々に装飾が全て完成したので階段や廊下へ装飾を飾り付けに来ていた。
千夏「優雅にの作ったポスターだってクオリティ高いじゃないですか」
優雅「いや、クオリティレベチなんで並べて一緒に見たくないくらいなんですけど……」
俺は流行りのアニメキャラでポスターを作ってくれと頼まれたので葬送のフリーレンのキャラクターを描いたポスターを作ったのだが、藤井先輩の作った呪術廻戦と推しの子の装飾レベルが高すぎて俺のが霞んで見える。
「おーいそこの2人! 階段装飾もう全部飾り終わったから戻っていいってよ!」
優雅「あ、おkっす! じゃあ戻りましょうか藤井先輩」
千夏「そうですね。 戻りましょうか」
階段装飾チームの人から戻っていいと言われたので俺と藤井先輩は戻る事にする。
千夏「それにしても優雅君と真冬ちゃんはいつまで経っても仲良くならないね〜。 そんなに嫌われるようなことしたの?」
廊下を歩いていると藤井先輩がそんな事を俺に聞いてくる。
別に俺だって好きに嫌われている訳じゃない。
優雅「まぁちょこちょこと不満にさせるような事はあったのでそれが原因かと……」
千夏「真冬ちゃんは校則や規則を守らずにいつも面倒事ばっかり持ってくるから大嫌いって言ってたよ」
優雅「そう…ですか……まぁそうですね」
的を得た不満に返す言葉も見つからない。
千夏「……ねぇ優雅君。 真冬ちゃんが言うには優雅君はルールを守る人だったのにある日突然校則や規則を破るようになったって聞いたんだ。 でも優雅君って意味もなくそういう面倒事する人じゃないでしょ? きっと理由があるんですよね?」
藤井先輩は俺を見て質問してくる。
優雅「……校則や規則では認められていない手段を使ってとある人を懲らしめただけです。 ゲームとかを持ってきて校則を破っているのには変わりないですし今更弁解する気はありませんよ」
千夏「とある人を…懲らしめた……? 真冬ちゃんとの話なのになんでそんな話題が出てくるの? もしかして真冬ちゃんとその人に何かあったり……?」
優雅「なんでもないですよ。 ただの一人語りです。 はい、喋れるのはここまで、さっさと戻りますよ」
千夏「ちょ、優雅君待ってよ! 置いてかないでって!」
妙な所で勘のいい藤井先輩に少し喋った事を後悔しながら、俺は早歩きで早々に生徒会室へ戻ろうとする。
優雅「……何とかするしかないのか?」
「何をなんとかするんだい?」
優雅「!?」
ポツリと独り言を呟くと突如聞き覚えのある声で話しかけられる。
顔を上げてみるとそこには……
水優「俯きながら歩いていると危ないよ。 なんだったら声をかけなければ私の胸元にダイブしてた所だ」
優雅「その言い方は俺が変態みたいに聞こえるからやめてくれよ……てか持ってるそれはなんすか?」
謎の液体が入ったタンブラー?のようなものを持った水優に俺はそう問いかける。
水優「これかい? コレは私の新開発した『声をイケボにする薬』だよ。 丁度君に試してもらおうと思って探していたんだよ」
優雅「声をイケボに……? というか俺を探してたなら連絡くれればいいのに」
水優「連絡したのに既読が付けないから来たんだよ」
そう言われスマホを確認してみると水優や会長、朧と様々な人から連絡が来ていた。
優雅「忙しくてスマホ全然見れてなかったわ……すみませんね」
水優「いや、別にいいんだよ。 それよりもコレを試飲して……」
千夏「おーい優雅君待って下さいよ! 本当に置いていくなんて酷いです! ……ん? そちらの人は……」
俺と水優が話していると後ろから俺に追いついた藤井先輩が駆け寄ってくる。
優雅「あぁ、この人は科学部の部長白雲水優さんです。 この前知り合って……」
千夏「水優ちゃん! こんな時間まで残って何やってるの?」
俺が説明しようとすると、そんな藤井先輩の声でかき消される。
水優「いやぁ新しく出来た薬を助手君もとい優ちゃんに試してもらおうと思ってね。 少し借りてもいいかな?」
千夏「別にいいとは思いますけど……水優ちゃんって優雅君と知り合いだったんですね。 それに助手君ってどういう事ですか?」
水優「実は前優ちゃんには助手という形で科学部をサポートしてくれるという契約をしてね。 それで今は仮の部員の様な形をとっているんだよ」
千夏「えぇ!?」
すっかり蚊帳の外な俺はボーッと話を聞いていたが……この2人は知り合いだったのか。
千夏「ちょっと優雅君! どういう事ですか!!!」
優雅「えっ? な、何がですか?」
俺は考え事をしているとズイと顔を近ずけてきた藤井先輩に困惑していると藤井先輩は怒った様子で、
千夏「前にゲーム部に体験しに来るって約束したのにそっちのけで科学部に入るとか酷いですよ! 私との約束をないがしろにするなんて許しませんよ!」
優雅「……あっ、」
優雅『まぁせっかくですし今度体験に行ってみますよ』
千夏『言いましたね? 約束ですよ! 私待ってますから』
※第2話参照
約束してた……そういえばそんなこと言ってた……
優雅「わ、分かりました。 また今度ちゃんと行きますから。 それに科学部には正式に入った訳じゃないので」
千夏「言いましたね? 今度こそ約束ですからね? 破ったら許しませんからね?」
優雅「わ、分かりましたって……俺が悪かったですから」
俺が藤井先輩に謝罪していると水優がソワソワしながら俺の腕を掴み、
水優「そろそろいいかい千夏。 早くこの薬の性能を試したくてたまらないんだよ……!」
優雅「水優……? 顔がヤバいよ? 薬キメてる人みたいになってるよ?」
千夏「あ、もういいですよ! それにしてもまた何の薬作ってるんですか?」
水優「これかい? コレは『声をイケボにする薬』だよ。 ふふ、千夏も気になるかい?」
水優が藤井先輩にそう聞くと藤井先輩は悩んだ様子で、
千夏「ん〜……まぁそれを優雅君に飲んだり水優が飲んだらどんな声するのかな〜と……でもデメリットあるんですよね?」
水優「飲んだらイケボになる代わりに薬が切れた1日間はおじいちゃんみたいな声になるのとこの薬の味がデスソースみたいな辛さって所かな」
優雅「おい待て水優。 それをわかっていてわざわざ俺に飲ませに来るのはさすがに性格悪い……って離せ! 無言で俺を引っ張るな! ちょ、藤井先輩ぁぁぁぁぁぃぃい! 助けてえぇぇぇぇえぇえ!!!」
千夏「ご、ご愁傷さま……」
水優「この位で音をあげてちゃこの先やっていけないよ? 私くらいに勇敢にならなきゃ」
優雅「勇敢ならそれ自分で飲めばいいだろ! おい! マジで俺飲まねぇからな! 離せぇぇぇえぇぇぇ!!!!!」
水優ちゃんに無言で引きずられていく優雅君を見届け私は会長にこのことを伝えるため戻った。
千夏「会長と葵ちゃんもそろそろお手伝い終わったかな?」
今日の活動記録 現在活動中……
この後の予定→第9話 『天翔学園祭ジンクス』