短編『記憶が出来ない(何度繰り返しても忘れてしまう)ので、思い出がひとつもない』
この作品は診断メーカーを使ってでたお題に沿って書きました。
正直、鬱になっているかよくわかりませんが読んでみてください。
言葉を話せない彼女は人形の様いや、人形に例えられるならばまだましだ。彼女の事を表すには赤ん坊という言葉がよく似合う。
周りが彼女に怒れば、泣いたかと思えば、次の瞬間には楽しそうな声を上げて笑う。本当にあかんぼうのようなのだ。ずっと介護が必要で病院とかにいればいいのに「なんでここに居るのか」きっと皆が思っていること。
一人じゃ、ご飯を食べるのも、トイレに行くのもまともに出来ない。本当に一人じゃ何もできないし、授業中にいきなり奇声を上げて、走り回って周りに迷惑をかける。さらに、人物のを壊したって次の瞬間には忘れたように笑ってどこかに行ってしまう。彼女の母親が彼女に壊してしまった物の持ち主に必死に謝らせようとしているのに彼女は母親を不思議そうに疑うように見つめているだけだった。母親の顔には疲労がにじみ出ていた。
みんな皆、彼女にはうんざりしているんだ。彼女の両親だって彼女のせいで離婚するらしい。当然だ、こんな世話のかかる荷物がいるんだから。当の彼女は介護施設に送られるらしい。
でもね、こんな奴…
「あぁ、真っ赤になっちゃった。夕日がきれいだなんて、神様もこうなることを望んでいたみたいだなぁ」
『今夜の鬱語り』
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