表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転移先で王様と勇者が殺されたんだけど、何か質問ある?  作者: 楓紅葉
異世界で殺人現場に居合わせたんだけど質問ある?
7/47

犯人探し開始

さらに20日が過ぎ、先生が出立すると言った日付になった。


俺たちも講義と訓練の結果、この世界の一般常識と騎士団と渡り合えるぐらいの力は手に入れた。しかし、レベルアップもしなければ、ステータスの値もこの世界に来たままだった。この1ヶ月で1番の変化は魔王討伐の件だろう。結論から言えば、出立の件は白紙になった。俺たちの力不足もあるのだろうが、魔族に進攻の気配がないのが1番の理由だ。


「正直よかったんじゃないか、俺は正直、魔族と戦うなんて怖くて嫌だし。」

「ね、このまま魔王なんて現れなければいいのに。」

「でも、そうすると地球には帰れないけどね。」

「僕はそれでもいいと思ってるよ。家族は恋しいけど、自分が死ぬのも相手を殺すのも怖いし、1番嫌なのはこの中の誰かを失うこと。」

「わかるよピエール。僕もこのままでいれたらなって思う。でも、そのためにもまずは先生を殺した犯人を探そうと思う。」

「犯人を探す?」

「それって、危なくないか、真二?」

「僕は逆だと思ってるよ。今日まで色々考えてはみたんだけど、先生が殺された理由は『魔王に脅威をもたらす』ことしか考えられないんだ。まず恨みで殺されたってのは有り得ないと思う。この世界に来たばかりだったし、魔王の脅威に晒されそうな国の人がそれを倒せる存在を殺す理由が思いつかない。殺すなら魔王討伐後の方が合理的だよね。考えたくはないけど、同様に僕たちの中に犯人がいる場合でも、状況を把握して理解する前に先生という僕たちの味方を排除する理由はないと思う。更に他の人族の国の線も薄いと思う。こちらも魔王討伐後の方が合理的だし、先生の力を考えて、この国に入り込んだスパイや暗殺者が一人や二人でそれこそ周りに気付かれないで先生を倒せるなんて有り得ないと思う。」


消去法ってやつか。真二は頭も良いし、合理的に物事を考える奴だ。でも、本当にその考えであってるんだろうか。


「でも、王様殺しとの兼ね合いは? 真二はその辺りどう考えてる?」

「うん、問題はそこなんだよね。始めは王様も先生と同様に魔王の脅威の排除が目的かと思ったんだけど、それなら王様の死体をもっと大々的に晒したり、王様を誘拐した方が恐怖を煽ったり実用性があったりすると思うんだけど、この犯人は死体をそのまま部屋に放置した。それに結果的にこの国にダメージが少なすぎる。そう考えると王様は内部の権力闘争か、人族同士の何かで殺されて、先生の犯人は別にいると僕は考えているよ。それに、例え王様を殺した犯人が一緒でも違っても、先生が殺された理由は間違いないと思う。つまり『魔王の脅威の排除』。そしてそれは僕たちにも当てはまる。先生の次に『脅威』認定されるのは僕たちだ。実力が伴っているかは別としてね。幸い、何故か犯人はこの1ヶ月動きがない。けど、それがいつまでも続く可能性は低いと思う。僕たちはこの1ヶ月である程度の能力を手に入れてる。だから僕は自分たちの身を守るためにはも犯人探しを始めるべきだと僕は思う。」

「そうね。今ならスキルを利用して前以上に物事を調べることが出来るし、王国側の協力を得ることが出来るなら私は賛成よ。でも、王様を殺したのが現国王なら、その提案をした時点で私たちの立場は危うくなるわよ。先生の犯人を探し出すのと同時に王様殺しの犯人を見つけられると困るから。」

「危うくなっても殺されたり、監禁されたりはしないと思う。それはさっき言った通り、僕たち『魔王の脅威』になりうる存在だからね。」


真二が、俺たちのリーダーがここまで言うなら俺たちには反対する理由はない。さぁ、犯人探しの始まりだ。まずは王国との交渉だ。

名前:橋本 元太 (ピエール)

職業:ディフェンダー

レベル: 1

力: 36

体力:37

魔力:35

器用さ:21

素早さ:23

スキル:翻訳 土魔法 忍耐

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ