01滴 魔女を生む森
国語が苦手な人が書いてます。
多分とても読みにくいです……
黒い服の女性と明るい少女は光の中で何かを話していた。
「ねぇ? あなたの名前は?」
――――
「――――? 私は――」
夢から意識を覚ましあたりを見回す。
木々が生い茂り木漏れ日が眩しい。どこか懐かしい森で目を覚ます。
内容を思い出そうと瞑想してみるが大事なところはモヤがかかったように思い出せない。
集中しすぎたのか何かが飛びかかったのに気付くのが遅れ、思わず腕で覆い目の前の影から身を守ったはずだった……
ザシュッ
「大丈夫? ここは魔獣が出るから一人でいるのは危険だ。とりあえず村まで行こう!」
顔を上げると金髪に碧の瞳を持つ綺麗な青年が一人。
よく見ると片方は緑のようなオッドアイに見える。
何が起きたか分からなかった。
ただ差し伸べられた手を私は握り彼に引かれるままついて行く。
「どうしてこんなところにいたの? 護衛も見当たらないけど? 名前は?」
何を聞かれてもよく分からず私はただ黙るしかできなかった。
目を覚ます前に見た夢は、大事な思い出…だった気がする。忘れてはいけない約束もあった…気がする。
そんな曖昧な記憶に悩んでいて、彼の困惑した表情に気づけなかった。
小走りに森をどのくらいか進んだところで開けている場所にたどり着く。
そこには一本の大きな木と素朴な家が数件あり心地よい空気を醸し出している。
辺りに人は見当たらず、世界には自分と彼しかいないのかと思わせるほど静かな空間がそこにはあった。
「ちょっと長に話してくるからそこで待ってて!」
彼はそう言うと一件の家に入っていった。
私は待っている間導かれるように大きな木の前に立ち呆然と見上げる。
不思議な雰囲気を纏った木は、他の木と比べて天まで届きそうな大きな木で神々しさも感じた。
二つの足音がこちらに近づいてくる。
「アスティルの樹。この木になったと言われている人の名前がそのまま木に名付けられたんだ。人が木になるなんて不思議だけど、魔人にもなれるんだ……だから……」
彼の話に耳も傾けず伸ばす。
手を伸ばす。
(戻らなければいけない。……私の木!)
《触れてはダメ!!》
声が聞こえると同時に手は木に届く。
その瞬間、青々と生い茂っていた木は黒く禍々しく変化し、辺りは重く暗い空気に包まれた。
しかしそれも一瞬の出来事、禍々しい気は私の手を伝い纏わりつく。
黒煙の晴れたそこには……
「「魔女!?」」
そこには黒いローブに白い仮面をつけた魔女が一人。
魔女の誕生は大樹を中心に世界を震わせその存在を知らせることとなった。
そのころ世界各地では……
騎士団本部にて若い騎士は一人つぶやく。
「ようやく選ばれたか……。討伐するのは……俺だ!」
深海にて美しき化身は想う。
「今回はずいぶん遅かったのね。憎悪の重みに潰されないかしら?」
とある酒場で小さな女性は喜び1杯。
「ぷっはぁーーーー。よーーーやくね! ティシェア様がその力貰ってあげるわ!」
人を救う魔人は嘆く。
「わたくしの力で癒すことができればよかったのですが…。」
魔女の誕生は生きている者たちの心に深く影響を与えた。
まさかまだ名前が分からないなんてそんなことは……