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マネーゲーム  作者: ゆー
2/3

一回戦

暑苦しさに

目を覚ました。


あれ、此処は何処だ?


回りを見渡すと.....


大きな広場のような

場所の真ん中に

俺は寝ていたようだ。


この広場を

囲むように

森があり、


とても

大きな塔が

遠くに見える。


横に男性が3人

女性が1人

倒れている。


俺と同じ歳ぐらいに

見える。


知り合いでは

ないようだ。


見覚えのある

黒いサングラスと

スーツで

白いマスクの

男が立っていた。


何処かで

見たことあるな。


あれ、まず

何でこんな所に

いるんだ?


思いだせよ....。


えっと

茶色封筒を開けて.....


バイトに行ってない

ヤバい!!


じゃなくて、

そうだ!!!


扉を開けたら、

何だか気持ち良くなって

寝てしまったんだ。


状況を

理解し始めた時、


黒いサングラスの男が

近づいてきた、


とっさに、

『ここはどこですか?

俺が何でこんな場所に

いるか知りませんか?。』

と言った。


「此処に

なぜいるか

ですか?」


「それは....

貴方様が、

このゲームへ

参加するという

意志表示を、

なさいましたので

開場に連れて

参りました。」


「私の名前は

<黒木>と申します。

他の皆さんが

お目覚めに

なられましたら

ゲームの

説明を致します。


この言葉を聞いて

全てを思い出した。


手紙の、

一億円と言う言葉に

興味がわいて

扉を開けたら...


この黒木と

名乗る男に

スプレーのような物を

吹きかけられたんだ。


その後に

意識を

失って

多分、

此処に連れて

来られたんだ。


『わざわざ、何で

眠られせたんですか』


「それは、

開場へ

移動中に気が変わり

逃げ帰ろうとする

人がいるからです。」


「一度、

参加なさいますと、

手紙に書いてあった通り

途中でやめることが

できません。

例外を除いて。」


『だからって

そんなに厳重に

移動しなくても..』


そうだ、

『本当に1億円

貰えるんですか?』


気になっていたこと

きいてみた。


「ハイ。

ゲームに優勝して

いただければ

もらえますよ。」


『やったー!!!』


『あれ?ゲームって?』


『まあいっか!!』


よし。

じゃあ他の人達が

目を覚ますまで

少し休憩してよう。


暇だから

もう少し

寝ておくかな。


寝そべると

何かポケットに

入っていることに

気付いた。


ポケットに

手をいれると、

何か紙みたいな

物があった。


何だろう?


それは見覚えのある

黒い紙。


あの封筒に

入っていた手紙だ。



そういえば

紙の裏に

<黒木>が

訪ねてくる

日時の他に

何か、

ごちゃごちゃ

書いてあったな。


表には、

相変わらず

『ラッキーな貴方へゲームに参加して1億円を手に入れるビックチャンス』

の文字。


あれ、

前見た時には

気づかなったが、


ゲームの文字の前に

とても小さな文字で、

「頭を使った」

と書いてあった。


『ふーん。』


裏を見ると


えっと...

小さい字だな。


なになに...



注意事項。


1、優勝者以外に賞金は

ありません。


2、優勝者以外に命は

ありません。*例外あり


3、一度、参加されると参加をキャンセルすることはできません。


4、ゲームでのルール違反

は状況に応じ処刑。


5、逃亡を試みる行動をした場合、状況に応じ処刑。



何だこれ...

『うわあああ!!!!』


腰が抜けて

立てなくなった。



まさか

こんなことって。


『嫌だ。

参加をキャンセル

させてください。』


黒木にむかって、

そう言うと...


「さっきも

申し上げましたが、

途中で、

ゲームを

抜けることは

できません。」


「貴方様は、

手紙の内容を

よく読んでない

ようですね。

今からでも

お読み頂いたほうが

よろしいかと思います。」



手にはもう

力がはいらない。



もう一度

読み返して見ると、


優勝賞金について。


優勝賞金1億円の

スポンサー様は、

貴方様方です。


私どもは、

一切賞金を出しません。


どういうことだ?


貴方様方に

1人あたり

2500万円の

死亡保険を

かけさせて

頂きます。


ゲームは全部で

4回戦あります。


1回戦ごとに

1人の敗者が

でます。


敗者は、

死ぬこととなり、

人が2500万円に

変わるという訳です。


見事、

優勝なさいますと


2500万×4=1億円

となります。


4人の命と、

引き換えに

1億円がもらえる

ということです。



*例外


負けても死なない

方法があります。


ゲームで

負けた場合

すぐに死ぬわけでは

ありません。



優勝者が決まってから

死ぬことになります。


もしも、

優勝者が

ある1人の人物を

助けたい場合、


優勝賞金は

2500万×3=7500万円

となりますが

助けることが

できます。


てことは、

『優勝者が

みんなを

助けることも

できるって

ことですよね。』


「はい。

しかし、

そんな

人間など

見たことがありませんがね。」


もしかしたら、

他の4人も

みんな、

このルールを

知らなくて

参加したのかも

しれない。


『みんなで

協力すれば

全員助かるだ!!』


思わず、

叫んでしまった。



《そんなわけねぇだろ!!》


[そのとーり♪]


{同じく。}


3人が起き上がって

こっちをみた。


いかにも

頭の良さそうな

眼鏡をかけた青年が...


[あまりにも

大きな声で

叫んでたんで、

目が覚めました♪]


[まあ、まだ寝てる人は

いますけどね♪..]


《とっとと起きやがれ!!》

そう、大男は言うと

寝ている人を

蹴りとばした。


その、

蹴られた男は

とても細身で

陰気そうな

顔をしている。


痛がりながら

ゆっくりと

立ち上がり

急に叫び出した。


【僕はゲームに

参加しない

ということを

伝えようと

扉をあけたんです。】


【死にたくない!!

参加をキャンセル

させてください。】


【お願いします。】


「できません。」


「それでは、

一回戦の

ゲームのルール

を説明します」


<黒木>が話し始めた。


【嫌だ!!!!!!

俺は認めないぞ。】


そう言うと、森の方へ

全力で走っていった。


『止まれ!!!

殺されてしまうぞ!!』


男には

聞こえてないようだ。


黒木は、

直立したまま、

追いかける

わけでもなく

話を止めた。




男は数分間

全力で走り続けた。


目の前に光が..、

森を抜けるようだ。


【やった。

逃げ切れた。

すぐに警察に行って、

助けてもらおう】


落ち着くため、

1人言を言った。


しかし、

その光に

近づくにつれて

男の足取りは

重くなっていた。


「ザバーンザバーン」


耳に残る

聞いたことのある音。



森を抜けた後に見た

光景とは...



海が50m下に見える、

断崖絶壁だった。


下に降りる道などもなく

回りには島一つ見えなかった。


【なんでどうして...】




意気消沈し、

元の広場に戻ってきた。


《お前の性で説明が

途切れたじゃねぇか!!

クソ野郎!!!!》》


大男が

怒った様子で、

そう言った。



「説明を続けます。」


黒木が話を始めた。


一回戦のゲームは...


「スゴロクです。」


《何だと!!

スゴロクなんて

運じゃねぇかよ!!》


「違います。」


「今からやって頂く

スゴロクは、

ゴールを

目指すものでは

ありません。

サイコロも使いません。」


「いかに

動き続けるか...


身動きが

取れなくなったら

負けという

頭を使わないと

勝てない

ゲームなのです。」


「マップは

7×7のマスです。」


「縦、横、ナナメ、1ターン

一回だけ動けます。」


「また、誰かが

一回止まったマスは、

そのマスから

離れた後に

誰も止まることが

出来なくなります。」


「また同じマスには

二人止まれません。」


「スタートする位置は

自分で決める

ことができます。」


「例えば、

左上から

スタートします。」


「大石様を

例とさせて頂きます。」


大石=大


「それでは→に動きます。」



|大|◯|〇|〇|〇|〇|〇|   

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|


   


|●|大|〇|〇|〇|〇|〇|   

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|


このように、黒色になった

マスは止まれません。


一人でプレイする

場合には、

最高48マス分

進めますが、


5人でやると

4、5マスほどしか

進めず負ける場合も

あります。



負けの定義として、

この場合1マス

↑に進むしかできず、

次のターンに、


|●|〇|●|〇|〇|〇|〇|   

|●|大|●|〇|〇|〇|〇|   

|●|●|●|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|





|●|大|●|〇|〇|〇|〇|    

|●|●|●|〇|〇|〇|〇|    

|●|●|●|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|



このようになり、

身動きが取れなくなり、

負けとなります。


「よろしいでしょうか?」


このルール

を聞いた

眼鏡の男は

ずっと笑顔だった。


『すいません!!

質問が...』


『なぜ、

こんな紙があれば

できるような

ゲームなのに

此処に連れて

来たんですか?』


「良い質問ですね..

あれを見てください。」


指差す方向には、

大きな塔があった。


「あの塔に迎えば

全てが分かります。」


《じゃあ、さっそく

塔に迎おうぜ!!》



「すいません。

その前に、

遅くなりましたが

これに記入を

よろしくお願いします。」


5人に、

配れたのは

<ネームプレート>。


これによって、

他の4人の名前が

分かった。



明らかに、

肉体派の大男の名前は

<永田 剛毅>

<ナガタ ゴウキ>18歳



眼鏡をかけた、

秀才っぽい男の名前は

<中島 春輝>

<ナカシマ ハルキ >17歳



黒髪でショートカットの

女の名前は、

<井上 ユミ>18歳



細身の陰気そうな

男の名前は、

<向 和也>

<ムカイ カズヤ>17歳


驚いたことに

皆、高校3年生だった。



永田が急に、


《自己紹介しとこうぜ。

もしも、

ゲームに負けた時に

知ってる奴なら

恨んで死ねるだろ!!》


[面白いね♪]

中島は言った。



《俺は永田 剛毅って

言うんだ!!》


《呼ぶなら、剛毅だな》


《絶対に、

全員ブチ殺して

1億円をいただくぜ!!

よろしく!!》



[じゃあ次♪

僕の名前は

中島 春輝♪]


[好きな呼び方で

どうぞ♪]


[僕は、

ただ頭を使った

ゲームって

紙に書いてあったから、

参加しただけ。]


[負けるつもり

はないからね。

よろしく♪]



{それじゃあ

次は私が、

名前は井上 ユミ。}


{ユミって呼んで♪}


{人を殺して

お金を貰うのは、

良い気はしないけど..

ブランド物のためなら

何でもするわ。}


{もちろん

優勝するわよ。}



【えっと、

僕は向 和也です。】



【もしも

優勝できたら、

みんなを

助けるので、

みんなも

僕を助けてください。

よろしくお願いします。】


『じゃあ最後に

大石 勇気です。』


『みんなもう一度、

考え直して

ほしいということ。』


『人の命はそんなに軽いものじゃない』


『みんなで協力しよ・・。』


《綺麗ごとばっか

言ってんじゃねぇよ!!》


《どうせ優勝したら

全員殺しやがるくせに!!》


《お前は

絶対に一回戦で

殺してやるからな!!》


永田は

凄い表情で

俺にこう言った。


「ネームプレートは

見える所に

付けてください。」



「それでは、

塔へ迎いたいと

思います。」


「歩いて行きますので

ついて来てください。」


そう

黒木に言われ

歩き始めた。


塔に迎いながら

俺はゲームに

勝つための方法を

必死に考えていたが...


何にも

思いつかなかった。


そうこう

しているうちに、

あっという間に

塔に着いてしまった。


塔は、

近くで見ると

とても古くて

そしてとにかく

大きかった。


壁には所々に

大きな穴があり、

そこから中を覗くと

なぜか中は空洞だった。


また、

壁には

その壁を

斜めに昇る

螺旋階段の

ような物があった。


「上へ行きます。」


そう黒木は言って

歩いて行った。


皆、

階段を

登り始めた。


2、3分ほど歩いて

結構、

上の方まで

来たようだ。


最初にいた

広場が見える。


「もうすぐです。」


ようやく、

到着するようだ。


そして、

最後の階段を

あがって、

見たものは..


学校の

屋上のような

平面の床に、

縦、横

3メートル

ぐらいのガラスが

埋めこまれあった。


どこかで

見たような形を

していた。


[そういうことか♪]


中島は、

分かったような

口調で言った。


『どういうこと?』

俺はきいてみた。


[まあ、

ガラスの数を

数えて見れば♪]


そう言われ、

数えて見ると...


床には、

49枚の

ガラスが

埋めこまれてあった。


『49って

どこかで聞いたな。』


あれ....


《アホか!!!

このガラス

一枚一枚が

スゴロクのマス

ってことだろ!!!》


「そのとおりです。」


「皆様は、

このガラスの床に

乗って頂き

スゴロクを

してもらいます。」


「このガラスの床は

ゲームを

分かりやすく

するため、


床に乗っている

プレイヤーの

順番になってから、

50秒後にガラスが

割れて、そのマスが

使えなくなります。」


「もしも、

自分の順番で、

50秒たってしまえば、

移動していなくても、

床のガラスは割れます。」


「身動きが

出来なくなる...

どういうことだか

分かりますよね。」


『ちょっと

待ってください。』


『それじゃあ、

誰か死んでしまう

じゃないですか。』


『優勝して

助けることが

出来ない

じゃないですか。』


《黙れ!!

また綺麗ごと

言いやがって!》


《俺はお前

みたいな奴を

見ているいると

イライラするんだ!》


《人は絶対に最後

に裏切るんだよ!!!

誰も信用

できねぇんだ!!!》


[まあまあ、

落ち着いて♪]


[そんなに

怒っていたら、

ゲームの時に

頭が働かなく

なりますよ♪]



「それでは、

早速ですが

ゲームに移りたいと

思います。」


「じゃんけんで

勝った人から

順番と、

スタート位置を

決めてください。」


[それじゃあ、

最初はグー..

じゃんけ....


[ちょっと待って♪

少し考えさせて♪]


『なんだよ!!』


じゃあ、

俺も考えよ。

うーん...



[よし、

じゃあ

気をとり直して、

最初はグー...

じゃんけん..ぽん


中島は

チョキで、

他の4人はパー。


[やったね♪]


[じゃあ、

動く順番は

一番最初で♪]


[スタート位置は

最後に決めるよ♪]


『ずいぶん余裕だな。』


あれ、

俺はその時

思った、

動く順番って、

早い方が得なのか?


順番が早いと

動くマスも

多くなり

もしも、動ける全部のマスが

無くなったら、

負けるじゃ...


良かった。

大事な事に気づいて。


[ああ、そうだ♪

僕が今、

じゃんけんに

勝ったのは、

偶然じゃないよ♪]


[一回、

じゃんけ...

で止めて

相手に考えさせると、

グーが

出にくくなるんだよ♪]


[凄いでしょ♪]


『わざと、

じゃんけんを

止めたのか。』


それじゃ、


『最初はグー...

じゃんけん..


『ちょっと待った!!』


言ってしまった。


《ふざけんな!!!

同じことが

通用する

わけねぇだろ!!

馬鹿かテメェは?》


そうだよな。

同じ手なんて

通じる訳ないか...


『じゃんけん..ぽん』


うん。

チョキで勝てた。


みんな裏を

読み過ぎたんだな。


スタートの位置は

どうしようかな。


えっと...


ここは、

無難に

角にしとこうかな。


『じゃあ、

俺は一番左上の...』


[おーい♪

角からの

スタートじゃ

一度も動けず、

死んじゃうよ♪]


《何を

教えてやがんだ!!

コイツを

ブッ殺せたのに!!!》


『えっ?』


『角だったら、

一度も動けない?』


|大|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|


『どういうことだ?』


[だから..


大石=大

永田=永

中島=中

井上=井


|大|永|○|〇|〇|〇|〇|    

|中|井|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|〇|



[同じマスに、

二人は

止まれないんだよ♪]


{これで、

大石君は

サヨウナラ♪}


『そうか..

一度も動けずに

死ぬなんて。』


『中島ありがとう。』


[だって楽しく

ないじゃん♪]


『じゃあ、

真ん中らへんだ。』

順番は、

じゃあ、一番最後で。


この後、

残った3人は

じゃんけんをして


順番


1番目、中島

2番目、井上

3番目、永田

4番目、向

5番目、大石


になった。



スタート位置は


|○|○|○|〇|〇|〇|〇|    

|○|〇|〇|〇|〇|〇|〇|    

|向|〇|〇|○|中|○|〇|    

|〇|〇|〇|大|〇|〇|〇|    

|永|〇|○|○|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|○|    

|○|〇|○|〇|井|〇|〇|



になった

「それでは、

皆様方、

スタート位置に

ついてください。


俺は、

スタートの位置に

歩いて行った。


床のガラスを

見ながら

歩いて行くと、


塔の底は、

この塔が

高すぎて、

光が届いてなく、

何も見えず、


下に大きな穴が

あいているように

見えた。


スタート位置

に着いた。


皆も着いたようだ。


「それでは、

ゲームスタートです。」


「中島様の番です。」


[うん♪

それじゃあ、

左上に行こうっと♪]


そう言って、

中島は、

ゆっくり移動した。


その直後


「パリバリバリガシャン」


床が凄い音を

出して割れた。


『もし、

身動きが

できなくなった。

奈落の底か..』


|○|○|○|〇|〇|〇|〇|    

|○|〇|〇|中|〇|〇|〇|    

|向|〇|〇|○|●|○|〇|    

|〇|〇|〇|大|〇|〇|〇|    

|永|〇|○|○|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|〇|〇|○|    

|○|〇|○|〇|井|〇|〇|


「井上様の番です。」


{じゃあ上へ行くわ。」


|○|○|○|〇|〇|〇|〇|    

|○|〇|〇|中|〇|〇|〇|    

|向|〇|〇|○|●|○|〇|    

|〇|〇|〇|大|〇|〇|〇|    

|永|〇|○|○|〇|〇|〇|    

|〇|〇|〇|〇|井|〇|○|    

|○|〇|○|〇|●|〇|〇|


「永田様の番です。」


《下だ!!》


|○|○|○|〇|〇|〇|〇|    

|○|〇|〇|中|〇|〇|〇|    

|向|〇|〇|○|●|○|〇|    

|〇|〇|〇|大|〇|〇|〇|    

|●|〇|○|○|〇|〇|〇|    

|永|〇|〇|〇|井|〇|○|    

|○|〇|○|〇|●|〇|〇|


「向様の番です。」


【下に。】


|○|○|○|〇|〇|〇|〇|    

|○|〇|〇|中|〇|〇|〇|    

|●|〇|〇|○|●|○|〇|    

|向|〇|〇|大|〇|〇|〇|    

|●|〇|○|○|〇|〇|〇|    

|永|〇|〇|〇|井|〇|○|    

|○|〇|○|〇|●|〇|〇|


「大石様の番です。」


永田が睨み付けている。


『右で!!』


|○|○|○|〇|〇|〇|〇|    

|○|〇|〇|中|〇|〇|〇|    

|●|〇|〇|○|●|○|〇|    

|向|〇|〇|●|大|〇|〇|    

|●|〇|○|○|〇|〇|〇|    

|永|〇|〇|〇|井|〇|○|    

|○|〇|○|〇|●|〇|〇|

「2順目、

中島様の番です。」


[上♪]


|○|○|○|中|〇|〇|〇|    

|○|〇|〇|●|〇|〇|〇|    

|●|〇|〇|○|●|○|〇|    

|向|〇|〇|●|大|〇|〇|    

|●|〇|○|○|〇|〇|〇|    

|永|〇|〇|〇|井|〇|○|    

|○|〇|○|〇|●|〇|〇|


「2順目、

井上様の番です。」


{上で。}


|○|○|○|中|〇|〇|〇|    

|○|〇|〇|●|〇|〇|〇|    

|●|〇|〇|○|●|○|〇|    

|向|〇|〇|●|大|〇|〇|    

|●|〇|○|○|井|〇|〇|    

|永|〇|〇|〇|●|〇|○|    

|○|〇|○|〇|●|〇|〇|


「2順目、

永田様の番です。」


《下だ!!》


|○|○|○|中|〇|〇|〇|    

|○|〇|〇|●|〇|〇|〇|    

|●|〇|〇|○|●|○|〇|    

|向|〇|〇|●|大|〇|〇|    

|●|〇|○|○|井|〇|〇|    

|●|〇|〇|〇|●|〇|○|    

|永|〇|○|〇|●|〇|〇|


「2順目、

向様の番です。」


【右へ。】


|○|○|○|中|〇|〇|〇|    

|○|〇|〇|●|〇|〇|〇|    

|●|〇|〇|○|●|○|〇|    

|●|向|〇|●|大|〇|〇|    

|●|〇|○|○|井|〇|〇|    

|●|〇|〇|〇|●|〇|○|    

|永|〇|○|〇|●|〇|〇|


「2順目、

大石様の番です。」


『左上!!』


|○|○|○|中|〇|〇|〇|    

|○|〇|〇|●|〇|〇|〇|    

|●|〇|〇|大|●|○|〇|    

|●|向|〇|●|●|〇|〇|    

|●|〇|○|○|井|〇|〇|    

|●|〇|〇|〇|●|〇|○|    

|永|〇|○|〇|●|〇|〇|


「3順目、

中島様の番です。」

[右下♪]


|○|○|○|●|〇|〇|〇|    

|○|〇|〇|●|中|〇|〇|    

|●|〇|〇|大|●|○|〇|    

|●|向|〇|●|●|〇|〇|    

|●|〇|○|○|井|〇|〇|    

|●|〇|〇|〇|●|〇|○|    

|永|〇|○|〇|●|〇|〇|


「3順目、

井上様の番です。」


{右よ。}


|○|○|○|●|〇|〇|〇|    

|○|〇|〇|●|中|〇|〇|    

|●|〇|〇|大|●|○|〇|    

|●|向|〇|●|●|〇|〇|    

|●|〇|○|○|●|井|〇|    

|●|〇|〇|〇|●|〇|○|    

|永|〇|○|〇|●|〇|〇|


「3順目、

永田様の番です。」


《右だ!!》


|○|○|○|●|〇|〇|〇|    

|○|〇|〇|●|中|〇|〇|    

|●|〇|〇|大|●|○|〇|    

|●|向|〇|●|●|〇|〇|    

|●|〇|○|○|●|井|〇|    

|●|〇|〇|〇|●|〇|○|    

|●|永|○|〇|●|〇|〇|


「3順目、

大石様の番です。」


『左上!!』


|○|○|○|●|〇|〇|〇|    

|○|〇|大|●|中|〇|〇|    

|●|〇|〇|●|●|○|〇|    

|●|向|〇|●|●|〇|〇|    

|●|〇|○|○|●|井|〇|    

|●|〇|〇|〇|●|〇|○|    

|●|永|○|〇|●|〇|

「4順目、

中島様の番です。」


[右下♪]


|○|○|○|●|〇|〇|〇|    

|○|〇|大|●|●|〇|〇|    

|●|〇|〇|●|●|中|〇|    

|●|●|向|●|●|〇|〇|    

|●|〇|○|○|●|井|〇|    

|●|〇|〇|〇|●|〇|○|    

|●|永|○|〇|●|〇|〇|


「4順目、

井上様の番です。」


{上よ。}


|○|○|○|●|〇|〇|〇|    

|○|〇|大|●|●|〇|〇|    

|●|〇|〇|●|●|中|〇|    

|●|●|向|●|●|井|〇|    

|●|〇|○|○|●|●|〇|    

|●|〇|〇|〇|●|〇|○|    

|●|永|○|〇|●|〇|〇|


「4順目、

永田様の番です。」


《右!!》


|○|○|○|●|〇|〇|〇|    

|○|〇|大|●|●|〇|〇|    

|●|〇|〇|●|●|中|〇|    

|●|●|向|●|●|井|〇|    

|●|〇|○|○|●|●|〇|    

|●|〇|〇|〇|●|〇|○|    

|●|●|永|〇|●|〇|〇|


「4順目、

向様の番です。」


【下に。】


|○|○|○|●|〇|〇|〇|    

|○|〇|大|●|●|〇|〇|    

|●|〇|〇|●|●|中|〇|    

|●|●|●|●|●|井|〇|    

|●|〇|向|○|●|●|〇|    

|●|〇|〇|〇|●|〇|○|    

|●|●|永|〇|●|〇|〇|


「4順目、

大石様の番です。」


『上!!』


|○|○|大|●|〇|〇|〇|    

|○|〇|●|●|●|〇|〇|    

|●|〇|〇|●|●|中|〇|    

|●|●|●|●|●|井|〇|    

|●|〇|向|○|●|●|〇|    

|●|〇|〇|〇|●|〇|○|    

|●|●|永|〇|●|〇|〇|

「5順目、

中島様の番です。」


《右!!》


|○|○|大|●|〇|〇|〇|    

|○|〇|●|●|●|〇|〇|    

|●|〇|〇|●|●|●|中|    

|●|●|●|●|●|井|〇|    

|●|〇|向|○|●|●|〇|    

|●|〇|〇|〇|●|〇|○|    

|●|●|永|〇|●|〇|〇|


中島が

移動した、

その時、


[やったね♪]


[僕は

もう勝ち抜けだ♪]


[このゲームって、

自分だけしか

進めないマスを

作れば

勝てるんだよね♪]


[大石君と

井上さんは

これに気づいてた

みたいだね♪]


{当たり前

じゃない♪}


『よ、よ、余裕だぜ。』


心の中で


『偶然だよ!!!!!』


「5順目、

井上様の番です。」


{もう何処でも

いいんだけど

じゃあ右で。}


|○|○|大|●|〇|〇|〇|    

|○|〇|●|●|●|〇|〇|    

|●|〇|〇|●|●|●|中|    

|●|●|●|●|●|●|井|    

|●|〇|向|○|●|●|〇|    

|●|〇|〇|〇|●|〇|○|    

|●|●|永|〇|●|〇|〇|


「5順目、

永田様の番です。」


《上だ!!

わっははは!!!》


永田が、

急に笑いだした。


|○|○|大|●|〇|〇|〇|    

|○|〇|●|●|●|〇|〇|    

|●|〇|〇|●|●|●|中|    

|●|●|●|●|●|●|井|

|●|〇|向|○|●|●|〇|    

|●|〇|永|○|●|〇|○|    

|●|●|●|〇|●|〇|〇|


「5順目、

向様の番です。」


【うわぁあ!!!】


向が叫んだ。


【死にたくない!!嫌だ!!!】


《気づいたか!!

もう負けるのは

お前だよ!!》


マスを

よく見てみると、


確かに

向は、

何処に

移動しても、

負けだった。


向は泣きながら

その場に、

座りこんでしまった。



『急げ!!!

移動するんだ!!』


【どうせ、

何も変わらない

じゃないか!!】



仕方ない。


『落ちなくて

いい方法がある!!』


【本当に?分かった。】


向は立ち上がり

左に動いた。


その後、

俺は左に、

中島は上に

井上は下に

それぞれ動いた。

「6順目、

永田様の番です。」


《もちろん、

左だ。死ね!!》


|○|大|●|●|〇|〇|〇|    

|○|〇|●|●|●|〇|中|    

|●|〇|〇|●|●|●|●|    

|●|●|●|●|●|●|●|

|●|向|●|○|●|●|井|    

|●|永|●|○|●|〇|○|    

|●|●|●|〇|●|〇|〇|


「6順目、

向様の番です。」



「ピー!!!!」



大きな笛の

ような音が聞こえた。


「向様が

移動できませんので

ゲーム終了です。」


「50秒間、

自由に

お待ちください。」


黒木は言った。


《わっははは!!!

人が死んでいくのを

間近で見えるぜ!!》


【早く!!

教えてくれ!!

大石君!!!】


【死んでしまうよ!!】


『....』


何も言うことが

出来ない。


『ごめん。

本当はそんな

方法はないんだ。』


【なんだって...

そんな...】


「バタン」


あまりの緊張からか、

向は気を失って倒れた。


『クソ!!!!』


俺は叫んだ?

その時...


[まあいっか♪]

[僕が教えて

あげるよ♪]


中島が

笑顔で言った。


『えっ?』


[この、

ゲームって

そもそも

何のために

やっていたか、

思い出してみてよ♪]


[誰が死ぬのかを

決めるために

やったんだよね♪]


「それなら、

今、死ぬ必要なんて

ないんだよね♪」


[じゃあ、

床が無くなる

マスから

離れちゃえば♪]


『それじゃあ

ルール違反だろ!!!』


[何を言ってるの♪?]


[黒木は

一言も

そんなこと

言ってないよ♪]


「移動

できない

ということは...」


[みたいなことを

言って、

落ちなきゃ

いけないような

雰囲気を作って

いただけだよ♪]


[ゲーム終了が

宣言された

今なら、

二人以上マスに

止まっても

大丈夫だろうし♪]



[ね♪]


中島が

黒木にそう言うと、


黒木は

無言でうなずいた。


『そうか!!

ありがとう!!』


[ハイよ♪

どういたしまして♪]


俺は、

マスから

飛びだし

周りを回って、


向のマスへ

飛び移った。


早く、向を

このマスから

動かさないと。


横のマスで、

永田が見ている。


向を

持ち上げようと

したが、

驚くほど、重かった。


体の力が抜けた、

人間は

重くなると

いうのを

聞いたことがある。


『早くしないと。』


『ウオォー!!!!!!』


大きな声を

出しながら

向を、

必死に

持ち上げようとした。


やはり、

動かない。


『あきらめるか!!!』


『ウオォ―!!!!!!』


その時だった..



急に、

向が軽くなり

俺はしりもちを

ついた。


よく見ると...



俺の後ろから

向に、

太い腕が

伸びている。


《急げ!!

お前も手伝え!!!》


言われるままに、

二人で向を持ち上げ、

永田のいたマスへ

急いだ。


どうにか、

たどり着いた

瞬間....


「パリバリガシャン」


ガラスの

床は砕けちった。


『永田、ありがとう。』


《お前

みたいな

馬鹿野郎もいるんだな・・》


《自分も落ちて

死ぬかもしれねぇ

っていうのに。》


《優勝して、

全員助けるか・・。》



黒木は、

大きな板を

持ってきて

俺達のいるマスに

橋をかけた。


「こちらに

集まってください。」


黒木が呼んだ

場所の床には大きな丸が

書かれてある。


すると、


「バッバババババ」


凄い音が

聞こえて

きた。


遠くから

ヘリコプターが

2台が飛んできた。


凄い風を

巻き起こしながら

この屋上に止まった。



『この丸は

ヘリポート

だったのか。』



「永田様、大石様、

中島様、井上様、

勝ち抜け

おめでとうございます。」


「それでは、

2回戦会場へ

移動します。」


そう黒木が

言った時、


「チク。」


『痛!!』


蜂に

刺されたような

痛みが。


『あれれ..

力がはいらないぞ。』


『今度は毒矢かよ。』



「バタン」


俺は意識を失った。


こうして、

俺は

1回戦を勝ち抜き、

2回戦に進むことになった。


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