イケメン幼なじみ
靴箱の前に佇む俺たち
いやね?何があったって思うじゃん?
いや、正確には靴箱の前に佇んでる訳じゃ無いんだ。
靴箱に前で佇んでるんだよ。
だってさ、幼なじみの瀬尾 真琴君が物凄い視線を周りにいる女子達から集めている訳ですよ。
夢「凄まじいね…」
星「大丈夫だ、安心しろ。お前もきっとこんな視線を浴びる事になるから。」
夢「ふ〜ん。それは私の事可愛いって言ってくれてるのかぁ?」
星「っ…そ、そうとも言う…」
やべ。
これ絶対顔赤くなってるよ…
夢「顔赤いよ〜」
くっ…改めて言われると恥ずかしい…
夢「でさ、話しかける?…あれ?星?」
す、すまんな夢!
俺は一足先に逃げさせて貰「お!星じゃん!」えなかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
真琴「星!俺はお前と同じクラスだ!仲良くやろうな!」
やめろぉぉ!
周りの視線が痛い!
この爽やか系イケメンめ!
ほらもう周りの人がヒソヒソ言ってるよ!
「何であんな普通なやつと…」
「イケメンなのに…」
「隠キャっぽい…」
「まさか!そっち系!だとすれば責めはあのイケメン君で受けがその友達…はぁはぁ…」
隠キャで悪かったな!
てかなんか一人腐ってんぞ!
真琴「…まぁた周りの視線気にしてんのか…そんなもん気にすんなって言ったろ?」
星「そう言われてもなぁ…」
その時肩がガシッ!とでも効果音が出そうなくらいしっかりと掴まれた。
夢「ほぉしぃ?自分だけ逃げようとしたよねぇ?」
星「そ、そそそそんな事はございませんよ?」
夢「問答無用!」
星「ゴフゥ!いってぇ!いってぇよ!」
夢の見事な腹パンが決まった。
夢「もう一発~」
星「すみませんでした!逃げてしまいました!だから殴らないでぇ!」
夢「次やったら承知しないからね。」
星「はい…」
絶対夢には逆らえない。
やっぱり夢には勝てなかったよ…
真琴「はいはい。イチャラブワールドはそこで終了してくださ~い。」
星「今のどこがイチャラブに見えるんだよ。」
真琴「そんなこと気にすんなって!ほら、教室いくぞ!」
あ、はい。気にしないです。
夢「そういえば瑠流ちゃんもおんなじクラスだよね?」
星「そういやそうだったな…」
瑠流ねぇ…あいつも美少女だからなぁ…
クソっ!俺は標準なのに何で周りは美男美女なんだ!
真琴「瑠流…同じクラス…チャンス…」
星「おぉい、戻ってこぉい。」
真琴「はっ!すまん、自分の世界に浸ってた。」
全く…何で真琴と瑠流は付き合わないのかねぇ…
両想いなのに…
真琴のチキン野郎め(ブーメラン)
あとさっき熱い視線を送ってた女子たち、お前らにチャンスは無いぞ。
残念だったな。
最後の人?ソンナヒトシラナイヨー?
てきとうに3人で駄弁りながら歩いていたらいつのまにか教室についていた。
そして扉を開けると、
予想どうりだった展開になった。
のかもしれない。