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じゃあどっちが先に付き合えるか勝負だな!




『(・・・帰り道で三回も電柱にぶつかったが、俺の決心は揺らがない!)』



散々友人とその彼女に笑われたあと家につき、どうやって笹田さんにアプローチするかと考えてた。



奈々ちゃんともっと仲良くなればその友達である彼女に近づけると思うんだが・・・いかんせん人気者な彼女は普通に喋りかけただけじゃどうとも思ってくれないだろうし・・・。



『そうだメアドを!!』


「・・・何さっきからぶつぶつ言ってんの?」


っはぁ!?なんだ弟か・・・


『いやなんでもない、オタクなお前にはわかんねぇよーだ』


「・・・うるさいな、オタクはオタクでも料理オタクだって言ってる」


『・・・一応聞いておいてやるが、恋愛暦は?』


「はぁ?恋愛暦って・・・告白されたことはあるけど」


『・・・は、何それぇ!?』


「!?・・・久しぶりに兄貴のでかい声聞いたんだけど」


まじ有り得ないこの弟、もともと同じ遺伝子かと思うくらい顔違うし・・・

まさかもう恋愛暦を越されるとは・・・


「あのさ、なんでもいいけど、兄貴好きな人でもいんの?」


『・・・お前は?』


「・・・いるけど」


『・・・そうか、じゃあどっちが先に付き合えるか勝負だな!』


「・・・それは、兄貴が勝つと思うよ」


『なんだ、お前いつも強気なのに』


「恋愛は苦手なんだ、だから賭けとかしたくないんだけど・・・」


『・・・俺が恋愛を得意だと思うのか弟よ』


「思わないけど」


『・・・そう言われるとグサってくる』


「はいはい、じゃあ夕飯出来てるから」


『・・・手洗ったら行く』



こんなに話したのは久しぶりかもしれない、そういやあいつ受験だもんなぁ。

自分は・・・そっか推薦で入ったんだ、ありゃ完全に奇跡だよな、今じゃ毎回最下位メンバーだもんなー、笹田さんも頭いいほうだったような・・・坂谷には及ばないけど。



じゃあ勉強教えてとかで仲良くなれるんじゃ・・・いやでも誘う勇気がないだろ俺、そんな勇気があったら坂谷以外に友達作れるよn「兄貴!夕飯冷める!」



『・・・了解でーす』





よしメアド、メアドを聞こう・・・ってどうやって聞き出せばいいんだろう、奈々ちゃんに協力してもらおうかな・・・でも狙ってるって言ったら馬鹿にされそうというかなんというか



『・・・いただきます』


「どーぞ」


二人だけの食事にも慣れたけど、こう周りに女性がいないと免疫つかなくてなんか話すときにぎこちなくなっちゃうんだよなぁ。


もしも、もしもだけど彼女になんてなってくれたらどうやって接すればいいんだろう、いや、普通に話せても無いのにそんな考えは馬鹿らしいな・・・まず普通に話す練習しなきゃ・・・はぁ。



(・・・兄貴の好きな人って誰だろう)(あ、弟の好きな奴聞けばよかった)

なんだかんだで仲のいい兄弟です。


弟の名前は伊吹です、中学三年生です。兄貴よりよっぽどしっかりしているいい子です、よろしくお願いします。

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