高値の花だろうと見るのはタダだろう?
「おぉーい!原本!帰らねぇーのか?」
『・・・今哀愁に浸ってるから・・・』
「俺時々お前がわかんねぇよ・・・」
何、最近の男子高校生は皆彼女がいるってか!
一緒に帰ろうだのほざいた坂谷だって結局彼女がいるじゃねぇか!
お前らと一緒に帰ると悲しいっつか虚しくなることをわかれよちくしょおぉ!
『彼女いるやつにはわかんないんだよ・・・』
「なんだそれ(笑)お前も彼女作りゃいいじゃねぇか」
『お前・・・なんなの彼女って、樹脂とかで出来てるの?俺でも買えるのかよぉぉおぉぉ!』
もういいじゃん樹脂で、俺はどうせ樹脂さえ買えない貧乏な学生ですよ。
もうこれで納得させて欲しいわ、逆に
「おぉお、久しぶりにお前のでかい声聞いたわ・・・樹脂なわけねぇだろ(笑)」
『ふっ・・・いいよ俺は、勉強に生きるからさ!』
「・・・お前いっつも学年最下位レベルじゃん」
何こいつ・・・自分がいつも学年トップクラスだからって・・・
いいよもう俺がお前に勝てることなんてなんもないって!勘弁してくれよ!俺病んじゃいそうだよ!
『・・・・・むぅ』
「そんな絵に描いたようなすねかたすんなよ気持ちわるいz『お前ほんとに俺の友達・・・?』
「まぁまぁ、あとは奈々にでも聞いてみようぜ?お前の好みのいるかもしんねーじゃん!」
『樹脂?』
「ちげーよ人間だよ」
「あー、もう遅いよぉ!何してたの!?」
「悪かったって、原本と喋ってたんだよ」
『あーうん、ごめんね・・・彼氏との貴重な時間割いちゃって・・・』
「・・・原本君一段と暗くない?大丈夫?」
「彼女が出来ないことに嘆いてるんだよこいつ」
『もうやめてくださいって・・・俺はどうせ勉強も運動もできないし樹脂さえ買えないダメ人間ですよ・・・』
「だ、大丈夫だって原本君!ルックスだっていいほうだし、絶対原本君のこと好きな人いるって!・・・あと樹脂って何?」
「こいつお前が樹脂で出来てると思ってるらしいぜ」
「・・・」
『・・・もういっそ引きこもらせてください』
「あ、奈々ちゃん!ここにいたんだ」
「ああー!つばきん!よかったぁ、ノート返そうと思っててさぁ・・・」
「あ、坂谷くんに原本くん、ごめんね話割いちゃったみたいで・・・」
「いや、別にたいした話してねーから」
『さ、笹田さんが気にすることないよ・・・!』
「ふふ、ありがとう、じゃあ私バス通だから・・・じゃあね」
「うん!つばきんまた明日!」
「おー」
『・・・』
笹田さんって美人だよなぁ・・・あんな人を彼女に出来たら隕石が降ってきても幸せだわ・・・
「おぉ、どうしたお前、気の抜けた顔してるぞ」
『・・・いや、笹田さんって美人だなと思ってさ』
「えぇぇえ!原本くんつばきん狙うの!?」
「お前・・・高嶺の花って言葉を知っているか?」
『高値の花だろうと見るのはタダだろう?』
「字そっちじゃねぇよ・・・」
まぁ、わかってますよ。
あんな美人を自分の彼女になんか出来ない事は・・・
でもさ、努力なくしてなんとやらって言うじゃん?頑張って駄目のほうがいいんじゃ・・・
いや自分にそんな勇気あるのかn((以下省略
「・・・こいつ、なんか笑ってねぇ?」
「ほっといてあげなよ准・・・なんか幸せそうだし・・・」
「まさか本当に笹田狙ってんじゃ・・・」
「いくらなんでも・・・まぁ人の気持ちなんてわかんないもんだけどねー」
「ま、そうだよなー、頑張らないことには始まらないしな」
「・・・・てかほんとに聴覚封印してんのな・・・」
「いつか電柱にぶつかりそうね・・・」
「ぶつかるに200円」
「んじゃあたしもー」
「それじゃ賭けになんねーだろ(笑)」
ごんっ
『~!?』
「・・・っはっははははははははは!コイツほんとにやりやがったよははは!」
「きゃはははははははははっ!実は話聞いてたんじゃない?あははっ」
『・・・よし、努力する!』
「こ、こいつ・・・電柱にぶつかったことなかったことにしてるよはははっ!」
「原本くんっ面白すぎだよ~っははははっ!やだぁっははははっ!」
彼女を、・・・無理だとしても狙うだけ狙おう!
友人とその彼女の笑い声なんか聞こえないぞ、電柱になんかぶつかってない!
(やだぁ、また笑ってるよ~ははっ)(あはははっ、これがループってやつ?)
このようにギャク要素が多めなのでときめきなんかは少ないと思われます・・・。
ちなみに原本くんの下の名前は洋一です、少し暗い子ですが変なところで明るい子です、よろしくお願いします。
合う合わないがあると思いますが、ドキドキするような恋愛小説は私には書けないと思います、申し訳ありません・・・。
更新頻度はまちまちですが、楽しんで読んでいただければ幸いです。