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ベランダの花

作者: 松江 魚
掲載日:2026/06/20

いつも朝起きると、ベランダに花。

俺は朝が苦手だ。25年間生きてきたけど、気持ち良く起きれたことがない。けど、花のお陰で起きれるようになった。花はいつも退屈そうな顔をしてる。だから、毎朝話しかけた。

職場ははっきり言ってブラックだ。夜遅くまで仕事をして、終電に揺られて帰る。フラフラになりながら、家に着く。「ただいま」と小さく呟き、シャワーを浴びる。用意されていた晩飯を食う。疲れすぎて中々箸が進まない。寝るか、、晩飯を少し残して寝る。そんな毎日の繰り返し。

朝、また花に話しかける。今日も退屈そうな顔をしている。用意を済ませ、会社に向かう。電車に乗ってる最中、何か分からないけど嫌な予感がした。なんだろこの感じ気持ち悪い。その日もフラフラになるまで働いた。仕事が終わり、家に着く。「ただいま」と小さく呟く。部屋は真っ暗だ。嫌な子感がする。部屋の電気を恐る恐るつけた。誰もいない部屋のテーブルに置き手紙。

「別れましょ」この一言だけだった。

俺は膝から崩れ落ちた。置き手紙に涙が落ちる。泣いた。涙で前が見えない。俺は彼女が大好きだった。

性格も料理が上手なところも気遣いが出来るところも

趣味が合うところも朝起こしてくれるところも顔も何よりもタバコを吸ってるところが好きだった。

いつもベランダでタバコを吸っていた。

「花、戻ってきてよ、、」俺は泣いた。気が付けば朝になっていた。

「、、、会社、、行くか、、」

用意を済ませた後、おもむろにベランダに向かった。

ベランダには誰もいない。タバコの匂いもしない。

良く見るとベランダの隅に花が咲いていた。

「いってきます」

そう花に呟いて、俺は会社に向かった。

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