ep.7 祝勝会
ベヒ・モースに放ったあの雷霆、効果はあったのだろうか?
正直、あんなスキルで死ぬとは思えない。あれだけ叫んでいても、生きているだろう。なら、モモたちはトドメを刺してくれたのだろうか?これで倒せていたら、俺の犠牲も意味のあるものになっただろう。
ん?なんだか光が見えるな…これがあの世か…?とりあえず目を開けて…
「あ、起きましたね!」
え?
「いやぁ、心配しましたぞ。テレス殿。」
「そうですよ、私供ずっとそばにいましたぞ!」
「え、コボルト達が喋ってる?」
「きっと、辺境の統制者の効果でしょうなぁ。」
「え?」
腕も治ってる…レベルアップしたら回復するのか?
と、とりあえず、ステータスオープン
リグアル・テレス Lv236
体力460/460
攻撃1500
防御86
魔力705/705
素早さ21
スキルポイント22000
-スキル-
鑑定 ケンドウ ジュウドウ エンチャント 見切りⅠ 精神統一 指南 真空武具 急所分析 武器精錬Ⅰ 切磋琢磨 切リ捨テ御免
-称号-
転生者 追放者 ジャイアントキリング スキル愛好家 武道見習い 辺境の統制者 魔物ヲ統ベル者
-加護-
闘竜の加護
なんかステータスがえげつなくなっているのですが。
とりあえずスキルは取れるだけ取っておこう。
『スキル【魔法耐性】【インファイト】【悪あがき】【アクロバット】【パルクール】【投擲】【弓術】を獲得しました。スキル【インファイト】【悪あがき】を統合し、【喧嘩技能】に昇華させます。スキル【アクロバット】【パルクール】を統合し、【軽技】に昇華させます。スキル【投擲】【弓術】を統合し、【遠距離技能】に昇華させます。レベルが一定に達したので、【魔法耐性】を【魔法無効】に昇華させます。スキルツリーをコンプリートしました!ステータスが全体的に向上します。』
え、もうコンプリートしたの?しかもステータス上昇値えぐそうだな、おい。
リグアル・テレス Lv236
体力1960/1960
攻撃3896
防御1987
魔力2768/2768
素早さ508
スキルポイント21300
-スキル-
鑑定 ケンドウ ジュウドウ エンチャント 見切りⅠ 精神統一 指南 真空武具 急所分析 武器精錬Ⅰ 切磋琢磨 喧嘩技能 軽技 遠距離技能 切リ捨テ御免 雷霆 魔法無効
-称号-
転生者 追放者 ジャイアントキリング スキルコレクター 武道見習い 辺境の統制者 魔物ヲ統ベル者 魔法アンチ
-加護-
闘竜の加護
想像の8倍は上がってるなぁ。
「で、アサシンビー。」
「はい。」
「一つ聞きたいことがあるんだけど。」
「なんでしょうか。」
「今俺に膝枕してくれている美人さんは誰だ?」
そう、ずっと気になってたんですが誰ですか!?俺と同じ12歳ぐらい…いや、正確に言うとこのでの一年は550日だから日本で言う18歳ぐらいでピンクのロングヘアーのこの人は誰!?
「このお方は…」
「え〜私ですよ、師匠!」
師匠?と言うことは…
「まさか…モモなのか?」
「はい!モモです!」
「??????????」
何が起きている?
「すまん、ちょっとステータス見るぞ…」
「はい!どうぞー!」
種族とか見れたっけ…?
モモ Lv236 種族:人族 スライム娘
体力708/708
攻撃1500
防御670
魔力500/500
素早さ2740
スキルポイント23600
-スキル-
不死身 火魔法Ⅰ 水魔法Ⅰ 風魔法Ⅰ 土魔法Ⅰ 雷撃魔法Ⅰ
-称号-
テレスの弟子 一番弟子 進化せし者
え?進化?なんかベヒ・モースの使ってた魔法も覚えてるし!不死身ってなんだよ!文字通りならチートだぞ!
「それにしても…」
「どうしました?」
「スライム娘って聞くとなんか…もっとこう、スライムっぽいイメージだったんだけどなぁ」
目の前にいるモモはまさに人間の姿をしている。肌の色もピンクとかじゃないし、スライムみたいな弾力は膝になかった。この子、実はスライム娘なんですよ〜、なんて言ったら腰を抜かしてしまうだろう。それぐらい、人間との違いがわからない。
「まあ、いいや。それで、モモはスキルとか習得しないのか?」
「師匠、私加護ないからそもそもスキルツリーありませんよ?」
「ああ、そうか。」
そういえばモモや魔族のみんなには加護がない。
「でも、スキルポイントもったいないよなぁ。」
「ですねぇ。」
やっぱりどうしようもないな。
『弟子、モモに加護を与えますか?』
え?
『加護の名称をお答えください。』
なんかキターッ!
そうだな…どんな加護があるかはあんまり知らないけど…諜報員の加護とか?
『加護を付与します。』
いや、あったのかよ。
「あれ師匠、なんか加護貰えたけど…諜報員の加護って何?」
「諜報員っていうのは…そうだな。スパイとか忍者とかそういう役職を指すんだよ。」
「盗賊みたいな感じ?」
「まあ、そうかも。」
「へぇ〜、面白そう!早速スキル取得してみるね!」
これでモモも加護を持ってるな。
「出来た!」
「お、どれどれ。」
どうなったんだろう。
モモ Lv236 種族:人族 スライム娘
体力870/870
攻撃2168
防御670
魔力689/689
素早さ3256
スキルポイント17000
-スキル-
不死身 火魔法Ⅰ 水魔法Ⅰ 風魔法Ⅰ 土魔法Ⅰ 雷撃魔法Ⅰ スパイ技術 忍術 隠蔽 認識阻害
-称号-
テレスの弟子 一番弟子 進化せし者 諜報員の使徒
-加護-
諜報員の加護
化け物スペックで、笑っちゃうんすよね。
「忍術、ってどんな感じ?」
「うーんそうですね…【火遁の術】!」
ボォオン、と大きな音を出しながら地中から火柱が立った。
「威力とかえぐそうだな…」
「師匠もそのうち超えちゃいますよ〜?」
「お、言ってくれるな。」
まあ、味方として頼もしい限りだな。
「そうだ、辺境の魔物達ってこれからも人を殺さなきゃいけないのか?」
「いいえ、多分テレス様の意向によると思います。どうかされましたか?」
「なるほど…」
ならやることは一つ。
「辺境のみんなを集めてくれ。」
「あ、はい。承知いたしました!」
ゾロゾロと集まって来た。コボルトやアサシンビー、そしてスライム達。
辺境のみんなは別に人を殺したくないと言っていた。だったら、
「みんな集まってくれたな?今から今後の辺境のルールを定める!」
「また、ベヒ・モースの時みたいに搾取されるのかなぁ。」
「あいつ、人間だぞ?ひどいことを命令するんじゃ…」
「一つ!喧嘩はしない!種族は違えど皆家族!仲良くしなさい!」
「二つ!協力して辺境を発展させること!俺も手伝うから発展させるぞ!」
「最後!人は別に襲わなくても良い!以上だ!」
「…だけ?」
「ああ!そうだ!納税しなくても良いし、人を襲わなくても良い!」
さっき、王都さまざまな牢獄につながる転送術は統制者権限で封鎖した。これでもう大丈夫だろう。
「今日は宴だぁ〜!」
「テレス様に乾杯!」
「様なんてつけなくても…テレスで良いぞ。」
「いいや、ダメです!こんなボス初めて見ましたよ!」
気に入ってくれたなら良いかな。
「さっきのルール…ふふ、師匠らしいですね。」
「そうかな?」
これからもここで、みんなと過ごせれば良いなぁ。
そう思ったあと、みんなとドンチャン騒ぎで盛り上がったのだった。
モモちゃんの服装募集中!