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ep1.転生

見知らぬ天井、これ一回やってみたかったんだよね。

「旦那様、元気な男の子ですよ!」

元気な男の子ォ?それだと俺が赤子みたいじゃないか。

腕や足を動かしてみようとする、が

あれ…動かない、しかも声も出ない

一体何が…?俺は死んだはず、確かに死んだんだ。

まさかあれか?友人がたまに言ってた異世界転生ってやつか?友人から聞いた話によると、チートスペックになって、世界を無双するらしいが…。

まあ良い、こうしてまだ生きれるんだ。第二の人生、無双してやろうじゃないか!

で、転生したらまずステータスオープンって言ってステータスを確認するのが定石らしいが…

声が出せないこの体なら、まだ無理かな。


-1年後-


「テレス、パパって言ってくれないか?」

「ば、ば」

「なんでだぁテレス、ママは言えたじゃないかぁ」

「あなた、パパは半濁点ですから言いにくいんですよ…多分」

いや半濁点の問題か?

「テレス、そろそろお昼寝しましょうね〜」

お、きたきたこの時間を待っていたぜ。お父さんやお母さんに構ってもらうのも楽しいけど、長い時間拘束されるからなぁ。

どうやら俺は、この世界の貴族のリグアル家に転生したらしい。父も母も人当たりが良く、民衆にたくさん支持されている。詳しくはわからないが、この世界の階級制度が過ごしていて見えてきた気がする。一番国王が偉く、その次に貴族、商人、冒険者、門番、農民だろう。つまり俺は現在、結構良さげな立ち位置にいることになる。

と、待っているうちにベビーベッドまで運んでくれた様だ。扉も閉まった、これはチャンスだろう。

「すていたすおーぷん」


リグアル・テレス

体力5/5

攻撃10

防御3

魔力10/10

素早さ7

-スキル-

鑑定 セカイトリセツ【入門】

-称号-

転生者


おうおうおう…低くね?

『ステータスの平均値がLv1で7の時点で一般人よりかは強いです』

え、そうなの?一般的にはどれぐらい?

『この世界のLv1ステータスの平均値は5です』

あ、じゃあ結構強いんだ。ところで誰ですか

『私はセカイトリセツ、現在はスキル権限でスキル所持者に接触中』

じゃあセカイトリセツさん、スキルと称号とレベルの上げ方を教えてください

『スキルとは、魔法、武術、呪いなど所持者の使える技を指します。習得方法は大きく分けて2つ。一つ目はレベル上げによる習得です。これはだいたい全員似た様なものしかありません。二つ目は、スキルツリーでスキルポイントを使った習得です。スキルツリーは加護ごとに内容が違ういます。』

『次に称号、称号とは一定の条件を満たした際に獲得できる効果であり、ステータスの数値を補正したりすることが可能です。具体例として、称号【転生者】は初期ステータスの数値を上昇させ、スキル【鑑定】【セカイトリセツ【入門】】を習得する、という効果です。』

『最後にレベルの上げ方、基本的には役職に沿った行動、魔族や生物を倒すと経験値がもらえて、その数値が一定に達するとレベルが上がります。他にもジャイアントキリングという方法も存在します。』

ジャイアントキリング?普通のレベル上げと何が違うんだ…?

『それについては【入門】ではお答えできません』

あっそう。じゃあ加護って何?

『3大種族の中の英雄の片鱗のことで、12歳になると教会で加護が正確にわかります。加護によるステータスの成長傾向があります。』

3大種族って何?

『人族、竜族、神族の3種族を指します。互いに第2次種族大戦から敵対しています。現在は人族が最上位です。』

魔族は違うのか?

『正確にいうと、魔族は自然生物ではありません』

え?どういうこと?レベル上げには魔物を倒さないといけないんだよね?

『魔族は第2次種族大戦で人族が作り出した負の遺産です。人族の賢者が錬金術で創造し、対戦の後半で使い捨ての駒として使われました。』

じゃあなんで魔族を倒さないといけないんだ?別に敵対してるわけじゃないんだろう?

『大戦後、賢者は国王と勇者に濡れ衣を着せられ、処刑されました。死に際に彼が放った魔法プログラムで、魔族は人族と敵対し、土地を強奪し、大量繁殖する様設定されました。よって、魔族とは敵対しています』

勇者と国王マジでやってんな

『現在の情報でセカイトリセツ【入門】の効果が終了しました。30秒後にこのスキルは消失します。』

どこぞの有名映画かよ。

色々難しそうだけど、とりあえず12歳になるまで頑張ってみるか。

「テレス〜パパが来ましたよ〜」

「テレス〜パパって言ってくれ〜」

この人ほんとにパパって言ってほしいんだな。そうだちょうど良い、お父さんのステータス鑑定で見てみるか。えーっと、【鑑定】


リグアル・グランオール Lv128

体力100/100

攻撃120

防御100

魔力210/210

素早さ150

-スキル-

火炎弾Ⅴ 水泡Ⅲ 雷撃Ⅳ 浮遊Ⅱ 獄炎Ⅲ 大嵐Ⅰ 次元収納Ⅱ

-称号-

炎帝 混合魔法熟練 パワーオブマジック

-加護-

魔導士の加護


なんかすごそう

「ん?今鑑定を使ったか?」

え、なんでバレてんの?まさか想像以上に強い?ていうかバレたらどうなんの?殺される?

「うちの子将来有望だぁ!」

「よかったわねぇ」

やっぱり親バカだわ、うちの親

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