プロローグ
初めての投稿なので、ストーリーの一貫性とかぐちゃぐちゃになるかもしれません
不定期投稿です
『15億』それが俺の借金だった
俺の名前は「田中史郎」日本在住16歳で男、恋愛経験ゼロ
見事高校受験に成功し、名門校に入学できた俺、このままウハウハな生活が待っていると思っていた。
実際6月までは成績は学内10位だったし、運動もそこそこ出来た。
彼女……は出来なかったが。
だがある日俺の理想郷は崩壊する。
「あんた、今日から学校退学になったんだから働きなさい」
「…は?」
それは、唐突に崩れ去ったのだ。
俺の家族は俺を入れて3人家族
母は賭博にハマったギャンブラー。勝てるのなら良いがそんなことはなく、いつも3万負けて帰ってくる。賭博に行かない日はだいたい家で自宅警備員を遂行するといった、俺でもわかるほどのクズ親である。
だが父は、父は偉大であるはずだった。母に父はどこで働いているのかと幼いときに聞くと、
「お父さんはね、有名企業の部長さんなのよ!史郎もお父さんみたいになりましょうね〜」
といつも言ってたし、父はいつも出張土産を買ってきたので、稼いでくれてる一家の大黒柱だと思っていた。
しかし現実は非情である。実際は父の会社の社長はインサイダーで逮捕され、そのまま右下下り。父の会社は倒産していた。そのあと母と一緒にパチ屋に行きパチンコにハマった結果、父はパチンカスになっていた。
もうお分かりだろう。両親が賭博にハマると、必然的に俺の学費は払えなくなる。俺は、無賃登校をしていたのだ。
その後学校には行けなくなり、幾つものバイトを掛け持ちした。
新聞配達、道路工事、時には高層ビルの窓拭きずっと回していた。
段々少しずつ返せてきていて安心した。
4年後のクリスマス残り10万で終わるところまで頑張った。
そして家に入り、リビングに足を運ぶ。テーブルの上にケーキと手紙が一つ置いてあった。きっと両親が置いたものだろう。雪に覆われた様なスポンジケーキにクリスマスツリーの様に立派な位置が乗っている。
あの親もやっぱり親なんだなぁと感心して、涙が溢れ出す。
ナイフとフォークを取り出したあと、ケーキを6等分して2切れ食べる。久々のケーキに感動していた時にチャイムが鳴った。
「くっそ誰だよ、ケーキの素晴らしさに感動してる時に水差しあがって…!」
ドンドン、とわざと力を入れて玄関に向かう
「誰だよ」
少し怒ってるふうに言ってみる。今は午後10時、来るとしてもセールスマンぐらいだ。このぐらいしてやると帰るだろう。
「はよ15億返さんかい!臓器売っぱらうぞ!」
…え?
取り立て?
それに15億…?そんな大金じゃなかったはず…!
まさかと思い手紙を見る
ママたちはフランスに逃げま〜すw
史郎ちゃん、がんばってね♡
「あのクソババア!」
思わず声を荒げる。だがどうしようもない。ずっと辛かったところにケーキで辛さを緩和して一気に叩き落とす。
ガチャガチャとドアが捻られ続ける。怖い。
死ぬには十分すぎる動機であった。
次の瞬間、俺はベランダに駆け、飛び降りていた。
雪が降っていた。
寒い空気が俺を纏い、凍えさせる。
その刹那、身体中が暖かくなった。