ハイになりたい
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ハイになりたい。
暗い自分ではなくなるから。
あの娘に注目される面白い存在になりたい。
ふと横を見るとメイドの格好をした女の人がいた。
そのたびに思い出す。
あの娘の存在を。
出会いはインターネットのゲームだった。
他愛もない話をした。
気がついたら、仲良くなっていた。
ゲームのオフラインイベントに誘われたこともあった。
僕は趣味でゲーム配信をしていた。
あの娘も趣味で配信をしていた。
だからお互いにいいライバルだった。
出会った時に知ったのは彼女はタバコを吸うという事だ。
もうインターネットを超えてアイドルになったあの娘と関わる機会はなくなっていた。
凄いなと思う。コンカフェで働いていたあの娘は、仕事を辞めて健全にやりたいことをやっていた。
俺はいつからつまらない社会人になったのだろうか。
もうわからない。
ゲーム配信を辞めて、ゲームをする機会もなくなった。
燃え尽きてしまったのだろうか。
このまま灰になってしまうのだろうか。
どうせ灰になってしまうのなら、俺は煙草になりたい。
あの娘に吸われて捨てられたい。
そんな事を思いながら、メイドさんに挨拶する。
メイドさんはバツが悪そうにタバコを灰皿に捨てた。
灰皿を綺麗にする仕事それが今の俺の仕事だ。
キスしたいという表現を小説にしようと発想して書きました。
前回の小説反応もらえてました。うれしかったです。