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踊る羊と回る猫  作者: 椎名 園学
銃撲滅編
99/114

ペスト医師

大きな仮面から聞こえてくる声は薄気味悪く、肌をひとつも出さないその姿は極めて底気味悪かった

「ラルク=オボタス=V=エピンとエルミ=パルパだね?」

「ったくここで出会うやつはなんでこうも名前を知ってんのやぁ」

「ジャンベア、この人達は殺せばいいんだよね?」

「そこの小さいガキは殺したらダメだ。だからお前がやれ」

ジャンベアはパルパを指さし指示する。ペスト医師は分かりやすくコクコク頷いて近づいてきた

「パルパ。お前はそいつをやれ。俺はジャンベアをやる」

言い終わる前に数発弾丸繰り出すエピンは颯爽とジャンベアの元へ走っていく。1人睨みっ子していたパルパもナイフを抜き出した

「月興遊月 秋麗」

即座に飛び出した斬撃は一直線にペストの仮面を狙う。爺さんお墨付きの速さは今までのどれより速く自分でも軌跡を追うので手一杯だった。

だがペスト医師は軽々と頭をずらす。

「ええっとそれは零の爺さんの技だったかな?」

急な正答に瞳孔が開く。

「なんで知ってんだ?」

「少しだけ彼と戦ったことがあってね。まぁ防戦一方だったから戦ったと言って良いのか分からないが」

爺さんの本気と戦ったことがない俺でも防戦し続けられなかった。それをこいつはやってのけたのか…

体が気後れするのをバレぬようその仮面を強く睨みつける

「おやおや。嫌われたかな。怖いね。けどやはり容姿が幼いせいかそこまで怖くも」

「晩夏」

言い終わる前に放つ。油断していなのか皮膚を見せないその身体を横真っ二つに切り分けた

「ふっ死ね」

「そりゃ酷い」

後ろからの声に振り返ると同時に首を捕まれる

そのまま自分が捉えたと言わんばかり高々と持ち上げた

「よう、こっちは終わ」

「ヴァン!!」

後方から鳴り響く銃声と共に弾丸が仮面を貫いた


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