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踊る羊と回る猫  作者: 椎名 園学
銃撲滅編
97/114

弾丸

首が凹み左手が取れかかっていた。空いた白妙な眼球が真っ直ぐ上を見つめているのはきっと殺される時苦しんだ証だろう。先頭で一番最初に会ったエピンはそばに駆け寄ると跪き、合掌をした。

(やっぱりこいつ他のやつと違う。何も思わず軽く人を殺すアミドリやフルッティ何とかとは違って奪われた無垢な命を嘆いている)

「ねぇ。あの子死んぢゃったの?」

後ろからペシペシ叩かれて振り向くとあの幼児が立っていた

「ああ」

何もつけ加えずそっと事象を肯定すると女は瞳を溢れさせ金切り声で泣き出した。何も言えず頭を撫でてやるとパルパの貧相な胸に飛びつき涙がしみていく。その光景に耐えられなかったのかおじさんは女の子の目の前に行くと正座をし頭を下げた

「すんません。おじさんが殺しました」

腕を地面につきいわゆる土下座の体制で頭を地面にこする。今までの態度からは想像できない真摯な謝罪に少女は崩れ落ちる。ただ声を強めるだけだった


異変が起きたのはそこからだった。エピンが「パルパ離れろ」とこっそり目で合図され言う通りエピンの方に離れると土下座をしていたおじさんは徐々に体 体勢が弱々しくなっていきおじさんもまた崩れ落ちる。倒れた勢いで仰向けになったおじさんの顔は生気無き屍だった

「うぇーん」

涙はいっそう強くなる。そんな彼女目掛けエピンは銃口を向け引き金を引いた。弾丸は確かに彼女を狙ったが当たる直前に避けていく。涙を手で拭い弱々しい足でたちあがると、彼女もまた銃口を向けた

「みんな死んじゃえばいいんだ。しんじゃえ、しんじまえ」

出てきた弾丸は明後日の方向に飛び出す、が突然異様なカーブで曲がりきると一直線でエピン目掛け進ん

だ。手で受け切り弾丸を叩き割るも続けて何発も少女はうち放つ。

この建物の異色性を考えると不利と感じたのか3発弾丸を叩き割ったところで急いでその場から逃げ出した

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