骨董品
家までの帰り道、パルパの願いで2人は近くの骨董品屋に立ち寄った。入る時に「おーい!やってるかー?」と居酒屋みたいにボブリッチが言ったが反応はひとつも無くただただ静かに時計がカチカチ音を鳴らすだけである。それでも並んでいる埴輪やティーポット、土器みたいな皿などの骨董品はなんか良いやつっぽい感じがじんじん伝わってきて無断で店に入ってしまった。
「あの埴輪とかどうだ?。ライネン好きそうか?」
今まではボブリッチから貰ったお小遣いで好きそうなお菓子を買っていたがもう年齢的にもお菓子で満足はしないだろうということで2人は思考を悩ませている。
「いや、女に埴輪は多分合わねぇだろ。あの皿なんかどうだ?食器洗ってくれてる時新しい食器が欲しいってボソッと言ってたし」
「いやあれはひび割れが酷すぎる。多分持ち上げたら割れるぞ」
「あれなんかどうだ?」
その指の指す方に2人顔を向けると人見知りで今まで隠れていたかのようにそっと花瓶が置いてあった
「女はやっぱ花だろ!」
「いや、花より男子だな!」とボブリッチが言うと3人はアホみたにゲラゲラ笑った
「てかお前ぇ誰だ?」
「おらはラルク=オボタス=V=エピン。よろしくどうも」
「あーあれか新しい知事の」
「あぁそうです。清き一票誠にありがとうございました」
「(やべ…俺違う候補に入れたんだった)」
そんなボブリッチを気にもとめずパルパを見て言う
「久しぶりだなエルミ=パルパ。あんま変わってねぇなぁ」
「誰だお前ぇ?」
「昔戦ったろ?お前が山賊の長みたいなのやってた時」
言われ過去を振り返ってみると持っている記憶の中で最古の記憶には確かに目の前にいる男の姿があった
「あー意味無く屋根焼いて女将さんに殺されかけてた」
「そうそれだ、それでお前にお願いがあるんだ。俺と一緒に工場潰しに行かねぇか?」
「断…」
「いや待て分かってる。魔石だろ?その工場仕切ってるやつと何回かあったことあんだけどそいつ首に魔石見てぇな変な石付けてんだよ。なっ?興味湧いてきたろ。一緒に奪いに行こうぜ」
どこからその事がバレていたのか尋ねようと思ったがそれより先に早く俺の手を掴んでその骨董屋を後にした。1人残されたボブリッチは静かに埴輪を眺めていたとさ




