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踊る羊と回る猫  作者: 椎名 園学
銃撲滅編
74/114

宗教

「なぁ坊主。宗教信じてるか?」

ぼーっとソファに静まっていた体が反射のようにピクリと反応する。別に宗教に興味がある訳じゃないが、まだ頭の中からパストゥール=デウスの一件が消えていなかった

「特にだな」

その俺にボブリッチは1枚の紙を見せる

「ララドラン教入会者募集中!!」でかでか赤い字で書いてあった

「入会特典がえげつないんだぜ。しかもお友達キャンペーンで勧めた人貰えるんだよ」

そこまで聞くと「分かった。いかん」そう一言言い体を反対側へ向けた

「けー。けどそう言うと思ってな、秘策を持ってきたんだ。今更だけど坊主ライネンの誕生日知ってるか?」

「8月10日だろ?」

「今日何日だかわかるか?」

「……8月5日……だ」

「その様子じゃ誕生日プレゼント用意してねぇだろ。もしプレゼントと貰えなかったらライネン坊主のこと愛想つかすかも知んねぇぜ?」

太った猫のようにゆっくり体をボブリッチの方へ戻す。ボブリッチは「やってやったぜ」と言いたげな顔で俺を見ていた。ちっ…

「よしじゃそうと決まれば行くぞ!5分後に出発だからなー」

勢いよく閉じられた扉の向かうから陽気な鼻歌が聞こえてくる。パルパは思いため息を吐き身支度に移った


「なんだ?機嫌悪いのか?」

「お前ぇせいだ。はぁーあ。ライネンが買い物から帰ってきたら一緒に寝…なんか楽しことでもするつもりだったのに」

1時間ちょっと前ライネンはコルクを連れて買い物に出かけた。もちろんパルパもついて行こうとしたが「今日はパルパちゃんはダメ」と言われた。動揺で心臓が止まりそうになった所で「パルパちゃんへのプレゼントだから」と付け加えたので一命は取り留めているが「ライネンと居ない時間」それは苦痛でしか無かった

「ならライネン喜ばされためにいっぱい特典貰ってこような」

そう元気づけにライネンの背中を叩くとなんだかしょげた音が出てきた



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