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踊る羊と回る猫  作者: 椎名 園学
銃撲滅編
72/114

議会

現時点でのサクッとキャラ評価100点満点中

アンサン=フルッティ

力97速さ86 異能87 瞬発力96 防御97

魔力量 54 実戦経験53 知性52 統率力29本能 86

計737

家が完全に燃え崩れる前に闇金さんが皆出てきたためその場で確保。議長始まって最速の手柄といったところだろうか。会議の始まりが近いので残りのことは護衛隊へ頼み2人は荘厳にそびえる議会へと足を運んだ


マドロスパイプに火をつけようと1人の老人紳士がポケットを探すも一向にライターが出てこない。隣でいかにもタバコを吸ってそうなおっさんに声をかけライターを貸してもらうことにした。おっさんの見かけによらず質がよく火が付きやすいライターに驚く。ヤニが入り気分が良くなったのかそのまま話しかけた

「私はただの傍聴人なので詳しくは無いのですが。この国は保険業界がとても発達しているそうですね」

ふっと煙を吐く。匂いにつられ吸いたくなったのかポケットからチープなタバコを取り出し火をつけた

「へぇそうかい。あっしはただの商売人でねぇ、こ

の国の人じゃねぇんでげす。この国の人はそんなに生活的余裕があるんでげすな。ちなみに何保険が1番人気なんでげす?」

どこかの方言が混ざった声にヘドロのような感じを覚えるも差別すること無くそのまま答える

「そうですね致死率もありましてやはり生死に関わるガン保険ですね。ほとんどの方が18歳になるとご加入されますよ」

そう言うとおっさんは顎をかき

「何故18歳なんでげすか?」

そう聞いた

「個人の銃所有が18歳から可能ですので」

「あぁgun保険」

そんなアホな話をしていると議長が席につき始めたようだ


「これよりラルク=オボタス=V=エピン君の銃規制法案の第3回審議に入ります。ではエピンくん前へ」

空間なく揃った5本指で当てられると拍手とともに立ち上がった

「えぇ、どうも。これでこの法案の審議は3度目。この国法律上3回否決された政策はもう持ち出すことが出来ねぇんでな、今回は勝ちに来ました。よろしくお願いします」

そう手短に済ますとマイクを握りこんだ

「現在我々は18を超えると明日死にそうなガキから老後のことを考えている中年ハゲまで全ての人間が銃を持てることになってます。これは全ての国民に与えられた自己防衛の権利でありこれを奪うことは 防衛権利を奪い略奪されることを事実上容認してしまうという理由で銃規制法律は2度廃案となってきました。一見もっともに見えるでしょうね。けど、実際どうです?この中に最近銃を買った人おられますか?。本人じゃなくても良いです。家族友達誰か一人でも銃を買った方いますか?」

会場は誰1人として反応しない。2、3秒待ち完全にそれを確認し続ける

「そうこの通り、権利云々の前にまず誰も買わないんですよ。なぜ買わないか。簡単です。もし今私が帰りに銃販売店に行ってピストルを買えば明日には確実にスクープに載っているでしょう。「法案通らぬ実力派議長ついに実力行使か?」そんなアホみたいなこと書かれるんですよ。銃規制がなくなり誰でも可能になった結果、荒くれ者や賊の銃による死傷事件は強盗などが急激に増え結果銃を買うイコール犯罪をする人となって誰も買わなくなったじゃないですか?権利を謳う前にまず買えないんですよ。そんなら規制したって一緒でしょうに」

そこまで言った途端隣に座っていたミシドが立ち上がりプラカードを掲げた。蝉と弾丸が上手く書かれている

「蝉は7日しか生きれないと言われていますが、たった7日の為に7年を必要とします。弾丸はどうでしょう?

たった1発の命を奪うだけの弾丸のために弾頭は鉛、銅、鋼鉄、タングステンなどが用いられ、薬莢は真鍮、鉄、アルミニウムなどが使用されるんです。これだけの素材があればどれだけのことが出来たでしょうか?何人の命を救えたでしょうか。か弱いご老人や子供に…」

交代でエピンが座ったため議場はミシドだけが喋っていた。女ひとり。その状況が攻撃しやすかったのか中列後半の太った顎髭おじさんが立ち上がり配られた資料をメガホンのように丸めて叫ぶ

「五月蝿いなぁ。喋るなガイジ。アホガイジ!」

声が議場によく響くやじ。どこからか拍手がほんのり聞こえたようだったがそんなこと構わずミシドは唇を噛みながら反論する

「なんですか五月蝿いって。私はまだ話している途中ですよ。あとガイジじゃないです」

「知らんがな、そんな顔しとったんじゃ。ガイージー!」

「なんですかガイジガイジ。恥を知るべきです。恥を」

「恥なんぞ弟の顔より知っとるわボゲェ。お前は家族に捨てられてそうな貧相な胸だからわからんだろうな!?」

知ってか知らずか奇跡のビンゴ。ミシド=ラミレスク

は過去に父から暴力虐待を受けていた。運良く人から見えるところには傷一つ無いが服で隠れれるところには数箇所今も消えぬ傷がある。家族による辛い経験と真剣にやろうとする自分の話を途中で見ず知らずの人に遮られる現実のつらさ。彼女は拳を握りさらに下唇を噛み締める、だが怒りというよりその美しい瞳から涙が出ようとしていた

「ミシド。ありがとう交代していいか?」

それを見てエピンは優しく尋ねる。彼女は涙を流し声にならない声で小さく返事をした

「おいデブジジイ俺が変わったからってねこねこ出てきやがって」

「知らんわ。俺はお前でも反論したるで」

「まずお前貴族会だろ?お前らの反対があるから法案がとうらんげんて。はよ許可しろ。撃たれるのが怖いチキン帰属!!いや鳥貴族!!」

「なんやとお前、たかが市民会の議長の分際で貴族会をバカにしようって」

「だだしいなぁ。貴族会の何が偉いげんてや(んだ?)?なんも実績もねぇがん(無いの)に」

「今から作るんやで。てかさっきから方言が聞き取れんのや。公共の場では方言を慎め素人議員」

「何が素人議員やと。いいんか?お前ら貴族院が銃製造会社から賄賂貰っとんのは知っとるんやぞ。このまま行ったらその件今ここで…」

「静粛に」

司会が立ち上がり両手をあけた。お互いともに黙り込んだまま座り込む。反対に辺りからはザワザワと賑やく声が繁盛してきた

「少し白熱しすぎなため本日は閉会とする。次の日程は各自の連絡係に知らせます。はい、それでは」

パン!と白い手袋をはめた両手で叩くと乾いた良い音が響く。同時一斉に周囲の扉が開いていった

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