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踊る羊と回る猫  作者: 椎名 園学
王国編
62/114

冷蔵庫

ドヂャン!!!!

鋼鉄の冷蔵庫がバミルトンの体に突き刺さる。少し地面が凹むとただただシュールの光景が広がった

「オラィ」

ちょっとキャラと異なる掛け声と共に冷蔵庫に殴りを入れる。外殻を突き破りさらにさらに硬いバミルトン

の腹筋に一撃を入れると共に冷蔵庫ごと向こうの方まで吹き飛ばした。念には念をと斬撃の追撃を2つ放ち、見事に当たる。距離を見るにきっとスタート辺りまで飛んで行っただろう

「あ…ばよ…」

声が完全に出し切れない。だが体の異変は喉だけではないようで視界が重くなる。そのままバタッと背中から地面に倒れた

「…はぁ……はぁ…」

目を閉じて必死に呼吸だけに集中する。体から力が抜けていく…いや力が入らなくなっていくのがわかる

体は限界を迎えていた

最初の3人組、一回目のバミルトン、蜘蛛女、弟、リンドの死、ペルジャバ、2回目のバミルトン…言うならばデウスの戦い、赤髪教徒の自殺…精神的にも肉体的にもパルパは疲弊していた。それでもアホなコルクに下手なところを見られまいと何とか立って格好をつけていた。けどコルクは今意識不明。無理やり助けてくれていた者は今無い。気が緩んだのかコルクにバレても良いと思うほど体が限界を迎えたのか

「(…あいつがここに来るまで数分かかるだろうな。そのうちにゴールまで…いや…コルクを抱えねぇと行けねぇから厳しいか……)

ドズン!ドズン!

言葉通りの重い足取り、地面が揺れ小鳥が逃げ出す

バミルトンはその場に帰ってきた

「辛そうだな」

「ははっ…。速ぇ…ゴールは…無理そうだな」

バミルトンは腕を振り上げる

「なら最後にお前を倒す」

再び2人の拳が混じりあった


正直な話勝ち方は無い、攻撃力、体力、素早さ、経験、異能力全てで負けている。

だがこの瞬間パルパはゾーンに入っていた

最も高貴な色紫のオーラがパルパの体を包み込むように現れ何とか体が動かしていく

バミルトンからの太い太いさらなる拳が振りかざしされるも交わして腕に乗る。顔面に直接狙い…全力で顔面を蹴った。脳が震える。畳み掛けるよう2発3発と

優勢はこちらに回ってきた

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