エルミ=パルパ
コルク
力8 速さ14 異能58(制限あり) 瞬発力 32 防御21
魔力量 45(制限あり) 実戦経験64 知性43 統率力31 本能91
406
強いよー
ゆったりしつつも警戒を忘れず3人はゴールを目指している。雲女+兄弟とは別方向に別れたので元に戻っただけだが考えればリンドとは初対面なため少し静けさが漂っている。コルクはリンドに惚れて童貞ムーブをかますのでパルパかリンドどちらかがはじめるしかない。パルパ的にはこの静かな空気は敵の気配に集中しやすく良いのだがさっきからチラチラパルパの事を見つめるコルクからしたらそうでも無いらしい。何が言いたいのかさっぱり分からないのでシカトを続けると異能で「パフッ!」と可愛らしい爆発音とともに紙を出し何やら文字を描きこちらに見せつけてくる
会話を始めてください。リンドちゃんと仲良くなりたいです
「(なんだこいつ……)」
そうは思うが手を合わせ頭を下げられるのでなんだかしょうがない気持ちに。涼し気な風がビュっと吹き抜けると共に俺は話しかける
「なぁ」
「どうしました?」
まるでフランス人形のような顔を少し横にして耳を傾ける。これはコルクが惚れるのも正直ちょっとわかる。たが「家でライネンが待っている」それを思うと「可愛い」なんて感情は直ぐに消えてしまう。
(だってライネンの方が可愛いから)
「お前なんで護衛隊目指してんだ?」
「強くなって零入りたいんです」
「零?」
「あれだよ。爺さんとかが入ってるやつ」
喋れるタイミング待ってました!!と言わんばかりに入り込む解説員コルク
「なんで零入りたいんだ?」
「零はこの世界でトップに自由を許されている組織なのでそこに入ることが出来れば法律で捌けない悪人を合法的に殺すことが出来るからです」
さっきから思ってはいたが雰囲気に反して物騒だな、だが心は清く澄んでいることはすっと伝わってくる。護衛隊に行くべきはこういう人なのだろう
「私弟2人と妹1人の6人家族だったんです」
顔を下に向けリンドは話し出す
「文字の読み書きよりも先に川での魚を手でとる方法を学んでいるほどの田舎で朝は鶏の鳴き声で起き昼は狩りをするため森へ足を運び太陽が沈むと共に寝ていました。ですがそんな時間は直ぐに壊れてしまったんです。ある日帰ると家族は全員死んでいました。殺害方法は皆同じで心臓部分がえぐり抜かれたように空洞になっていて頭と首は綺麗に切り取られて並べられていました」
「(何してるんだパルパ。空気重い……)」
そんなコルクを気にせずリンドは続ける
「だから、復讐したいんです。私の家族のためにもこれ以上被害者を出さないためにも……話が重くなってしまって申し訳ありません。余計なことも話してしまいました」
お上品に頭を下げると申し訳なさそうな笑顔で微笑んだ。よく見るとその顔には決意や信念、恨みがこもっていた
「いや、僕は話が聞けて良か…」
「誰にやられたんだ?」
コルクの話をさえぎり続ける
「姿を見ることが出来なかったので残念ながら顔などは分かりませんが色々と調べたところ名前は何とかわかりました」
唾が喉を通り、雰囲気が変わる
「エルミ=パルパです」
「俺?」
「「え?」」
コルク、なんと今回はリンドまでもあほ面でポカンとした顔で状況が呑み込めていない
「あなたがエルミ=パルパ???」
「ああ、俺がエルミ=パルパだ」
「えっ…確かにパルパって名前ですけど……えっ本当ですか?」
「あぁ、俺がエルミ=パルパだ」
「じょ冗談ですよね?」
「あぁ、俺がエルミ=パルパだ」
「……そうですか……」
「あぁ、…」
リンドははめていた白手袋をそっと脱ぎポケットに入れる。胸に十時を切る
「お父さん……お母さん……ブルド……ゼーダ……エリエ………今敵を打ちます」
反対のポケットに手を入れそっと引き出すとリボルバーを取り出した
「これ以上は取り返しがつかなくなります。本当にあなたがエルミ=パルパなんですね?」
「あぁ…」
引き金を引く…。銃弾はしっかりパルパの胸を貫いた
痛み…。その感覚が伝わった
「パルパ!!!」
コルクの叫びで何とか意識が安定する
「バリア!!!」
パルパを囲むように何重にも分厚くバリアが張られる。
「……なんで私の家族を襲ったんですか?…」
「……分からねぇ」
胴作り弓構え打起し
「…分からないとは?……」
「…覚えてねぇんだ」
美しいフォームでの炎を弓を持ち構える。メラメラ燃える炎を黒く血ばんでいた
「そうですか…」
「コルクありがとう、バリアを解け」
「………なんで?死ぬよ」
「記憶は無ぇ。けどきっと俺が殺したんだ。昔の俺が殺したんだ。」
白い前髪が邪魔で目が見えないでもきっと悲しい目をしてるんだろう
大三、引き分け
弓を伸ばし狙う。
「パルパさん…いや、エルミ=パルパ………死ん…死ね…死んで地獄へ行け……エルミ=パルパ」
色々考えることがある、過去の自分について。爺さんの話を聞くに俺は極悪人だったようだ。ライネンと初めて会った時みたいにきっと誰を殺すにしてもなんとも思わなかったのだろう。正確なことは分からないがきっとリンドの家族以外にもかなり大勢の人を殺したのだろう。そんな俺が生きていいのか?平和に生きていていいのか?それはしっかりと考えておくべき事だった。でもライネンといると考えたくなくなってしまう。ここに自分はいてはいけないと認めてしまえばこの日常が崩れる気がするから…もう二度とライネンに会えなくなる気がするから……
ヴァン!!
音が響く
その瞬間ザーメス=ブラドネス=リンドはこの世を去った
バイバイリンド




