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踊る羊と回る猫  作者: 椎名 園学
王国編
45/114

兄弟

ちょこっと豆知識!

ライネンは滅多に寂しがることは無いが寂しくなるとキモイと分かっていつつもパルパの枕を嗅ぐ。

(それを1度パルパに見られたことがある(カビていないか嗅いで確かめていたと誤魔化したらすんなり信じてくれた))

「体感的に現在20分経過と言った所でしょうか。ゴールまではあと半分くらいですから少し余裕を持っても大丈夫そうですね」

「そ、そうですね。さすがです」

(いい加減慣れろ。あと口調戻せ)

そう心で思っていることは全く届いていないらしくコルクはこちらを一切見ずリンドの方ばかり見る。

この試験が終わったら1発ぶん殴ってやろうかな…

「あっ待ってください。あそこの木の影に2人隠れています」

指を指した途端諦めたかのように2人の男が現れる。

片方はご立派な体格で片方は風が吹いたら死にそうなほど痩せていた。まるで大きな身体の方がが小さい身体のエネルギーを吸い取っているかのようだった

「バレちまったよぉ…。どうする?兄貴」

痩せた方が聞くと

「大丈夫だ。不意打ちが聞かなくとも俺らのコンビネーションがあれば勝てる。あと一人でお前も合格なんだ頑張ろうぜ」

「さすが兄貴」

兄貴と呼び呼ばれる関係どうやら兄弟のようだ。

そして兄貴の方は弟にそういうと俺たちに向かって来る

「俺たちはあと一人戦闘不能にすればどちらも合格なんだ。ここで争ってもいいが人数的有利であろうとにあんたらは女だ。出来れば女を殺すようなことはしたくねぇんだわ。だから誰か1人生贄となってこの縄で縛られてくれ。そうすりゃあ命は取らねぇよお」

ポケットから取りだした縄を縛る素振りで見せつけてくる

「こういう時あなた方はどのようになさるのですか?」

「基本的には戦ってだな。」

「分かりました。それではお供致します」

リンドは手を挙げる。手の周りからは水が溢れ出てきた

「ならしょうがねぇな。女だからって手加減しねえぞ」

その言葉と共に兄貴は走り出す。そのでかい体目掛けリンドの水が飛び向かった

数十個の水玉が兄貴に向かって行く。だがどれも華麗に交わされ距離が縮まる。そこでパルパと兄貴の拳がぶつかりあった

「なかなか硬ぇ拳だな。でもちょっと甘ぇ」

突如パルパは拳の力をスっと抜く。すると支えていたものが無くなったため兄貴の体が前に倒れかける

がら空きとなった兄貴の腹をすかさず反対の拳が打ち付けた。でかい体はただひたすらに後ろに飛ばされ木にぶつかるまで勢いを止めなかった

「凄いパンチですね。速すぎて全然見えませんでしたよ」

ぱちぱちと軽い拍手を鳴らす音が聞こえる。

「あのでかい兄貴の方は俺がやる。リンドとコルクはもう1人の方を頼めるか?」

「いえ、体が大きい方は私に任せていただけませんか?」

「出来るのか?」

「はい。私あのような方が得意でして」

「なら頼む」と一言残して俺は見とれていたコルクを担ぎヒョロがりの方へ向かった

「コルクなんか出せるか?」

「そんな僕をドラ〇もんみたいに言わないでよ。あぁー僕もあっちの敵が良かったなぁー。あの人なんか雰囲気怖そうだし思いっきり頑張れそうなんだけどなー」

チラチラ横目でこっちを見る。ただただリンドと一緒にいたいだけだろ。

「あの敵強いからお前が行ったら頭潰されるぞ」

「ヒェッ!。やめときます」

(素直だな…)

「よしじゃあこいつ倒していいとこ見せよっかなー」

腕をポキポキと鳴らす…素振りをする。(もちろん音など一つも鳴っていないが)

指鉄砲(ゆびでっぽう)

鉄砲の形をした指にエネルギー弾が溜まる。

「バン!」と言うと共に放たれたエネルギー弾はヒョロがりの元へ突き進んで行った。ヒョロがりは細い腕を伸ばし待ち構える。「あれじゃ腕ごと持ってかれて終わりだ」そう思い触れるのを見ていると…触れても一向に爆発しない。というかどんどんエネルギー弾が小さくなっている。

仕舞いには跡形もなくなくなってしまった

「ひぃ…。恐ろしい」

体と同様に力ない声で怯えてはいるものの怯んだのはこっちも同じだ

「「指鉄砲(ゆびでっぽう)」途中で解除したのか?」

「いやしてないよ。出来ないし」

(だとしたらこいつの異能か…異能もしくは魔法か効かない異能か?)

「スキャッターパズル」

コルクの体を囲むように浮きながら散らばったジグソーパズル。100個ほどありそうなピース一つ一つが美しく描かれていた

「パズル?攻撃に使えんのか?」

「ふっふーん!よくぞ聞いてくれた!このパズルはかなり優秀でね、体を守るように盾にすれば異能の攻撃を無効化できるし攻撃として相手に当てれば体を抉るんだよ」

すごい優秀だなと思う一方じゃあなんで今まで使わなかったんだと思う気持ちもあるが蓋をしておこう。

「こいつの異能が何かは知らないけど見た目的に武闘派じゃないっぽいから体術が苦手な僕でもきっと余裕だよ」

コルクはヒョロがりに向かう。ヒョロがりは怯えながら両手で()()()()()()()()

土がちびっこが砂場で作る山くらいの大きさになる。すると土をどっとコルクに向けとばした

土で視界が遮られる

「こ、これでさらばだぁ…」

震えた声でヒョロがりはコルクの方に手を向ける

その手からはエネルギー弾と同じ色のビームのようなものが飛び出し、コルクの体目掛け光の速度で放たれた

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