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踊る羊と回る猫  作者: 椎名 園学
王国編
33/114

試験開始ー!

「632年。この時に起こったペルジャバ革命のおかげで現在我々は市民を中心とした議決が出来るようになったんですね」

ドーン!ドーン!ドーン!

耳に深く残る銅鑼の音がこの施設内に響くと同時に寝ていた数人が机から顔を上げ閉じた目を擦る。無論パルパとコルクも例外では無い

「じゃあ次は前々から予告していた実践形式なので着替えて来るように」

教師はそう告げると黒板も消さずすぐさま教室を去っていった

「何するんだろ」

「聞いてなかったの?」

隣の席から覗く顔はウザったらしいがおでこには赤い丸が、こいつも寝てたな…

「まぁ僕も知らないんだけどね」

契約書にサインをしてからはや1週間、毎日地獄絵図だった。朝から晩まで歴史と法律の勉強で終わる1日、飯はまずい少ねぇし、オマケにこのバカ(コルク)しか喋る人がいない(ライネンと会えないのは内緒だ)

そんな日々に詰められること1週間

「せめて体動かさねぇと訛っちまうな」

「次は戦う試験だよ」

不意に後ろからする声に顔を向けると後ろの席にいたのは………なんとも特徴のないやつだった。

髪は長いわけでも短い訳でもないし、顔も普通、身長も普通だし多分体重も普通だろうな。顔を思い出そうとしてもピンとこず曖昧な輪郭程度しか思い出せねぇだろう。そんな顔だ

「もし良かったら一緒に行かないかい?1人なんだ」

「どうするパルパ?」

「まぁ減るもんじゃねえししてもいいぜ。ただ」

盗む(スティール)

男の体に向けて異能を使う。手に握られたのは拳銃だった

「この施設に入る時持ち物検査で凶器となりうる可能性があるものは全て取り上げられたはずだ、なぜこれがここにあるんだ?」

銃口を男の頭に突きつける。ガチャリとリボルバーを回しいつでも打てる準備を済ますと…男は笑った

「ッハハハ。やっぱ面白いねぇ。師匠が言った通りさすがエルミ=パルパだ。」

パチン!と指を鳴らすと男の髪はくちゃくちゃと縮むと膨張していく。髪は青いパーマに代わり瞳は稲妻のように黄色い、さっきとは打って変わって個性に色がついたものだ

「どうやってやったの?」

コルクがそう聞くと

「引き金を引いてみてよ」

俺を見て男はそういう。俺は遠慮なく引き金を引いた……

ヴァン!!

弾丸は男の頭部を貫く

意味は無いが再び…引き金を引いた

ヴァン!!

2発の弾丸が男の頭部を貫いた


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