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踊る羊と回る猫  作者: 椎名 園学
王国編
31/114

執行

ガシャン!!!!

耳のからほんの数センチの所より響いてくる

首を固定され何が起こったのか把握出来ない俺を覗いてその場にいたほぼ全ての人が驚愕した。落下を始めたギロチンがエルミ=パルパの首直前で急に止まってしまったのだ。観衆はざわめきを隠せない

「どうなってるのよ」「こんなこと始めてだ」「エルミ=パルパの異能か?」

咄嗟にどよめきを消すよう執行人は

「裁判長、ギロチンに何かトラブルが発生したようなので代わりに私の刀でエルミ=パルパの首を切断する許可をください」

「……………」

裁判長は何も言わない…

「それは処刑規則違反だよ」

どこからかそんな声が聞こえそっと周囲の人は体をどかす。

「処刑規則第26条によれば「死刑囚の確実な殺害と、速やかな処刑が行われるため、処刑はギロチンに限る」と書かれている」

処刑人は彼女を睨むが気にもせず続ける

「よって死刑はギロチンの修復か規則の改定が行われてからではなければ執行が出来ません。ですので裁判長、それまでは我々零が1度エルミ=パルパの身柄を確保します」

お似合いのタバコはふかしていないからか。まるで別の人を見ているようだ

そんなことを考えているを目が合った

そっとマレナ=パールはウインクを決めた


「なんで助けた?」

モクモクと上がる煙は窓をつたい外に出ていく、

1時移動となった俺は待合室のようなシンプルな部屋へと移された。ただ中には5人、少し窮屈だな

「…お姉ちゃん…なんで助けたの?……別にエルミ…パルパ助けてもいい事ない……」

「お前酷くねぇ?」

「それは私のセリフだよ、せっかく頑張って一芝居打ったのに」

「なかなかえぇ芝居じゃったぞ。()()()と知らずうっかりわしがギロチン壊してしまいそうじゃったわい」

緑茶をスっと1杯飲み終わると懐から取り出した醤油せんべいを口へと運ぶ。欲しそうにじっと見ているフルッティにも1つ分けたところで口を閉じていたアミドリが言った

「なんでエルミ=パルパを助けたんだ?フルッティの言う通りこいつを助けても良いことは無い、ましてや危険を野放しにしておくだけだ」

「こんな強い人を怖いって理由だけで殺すのはもったいないでしょ。暴走するのが怖いのなら万が一そうなった時すぐアミドリが殺せばいいんじゃない?」

タバコを消し俺をじっと見る

「簡単に言うとね… どう転んでもきっとエルミ=パルパは死ぬ。ただ1つだけ生き残る方法があってね」

パールは紙を取り出す…長々とした分は書かれておらずただ1文書いてあるだけ


私エルミ=パルパは護衛隊に入隊することを誓います


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